俳句添削道場(投句と批評)

丼上秋葵さんの添削最新の投稿順の12ページ目

バイカル湖に別れのくの字雁の群れ

回答者 丼上秋葵

添削した俳句: バイカル湖別れのくの字雁高く

こんばんは! 
布団の中から、おくらです。

拙句「白雪」の句にご返歌ありがとうございます! 私の句が女性的なのに対して、御句は大分ハードボイルドですね。「鈍い光沢」をどう読むかの裾野が広く、想像が広がる句だと思います。私は探偵を連想しました。

恐縮ながら、御句「バイカル湖」の句に感想を述べさせていただきます。

渡様の句は、珍しい語が多くて勉強になります💦「バイカル湖」は名前だけは知っていたのですが、三日月型、つまり、「くの字」型でもあるんですね。その形と「雁」の飛行隊列が重なってくると。そのように句意を汲み取りましたが、いかがでしょうか?

三段切れを避ける為、上五を字余りに、雁が複数いることを示唆する為、座五を「雁の群れ」としましたが、いかがでしょうか?うーん、身近な季題ではないので、私には少し難しいです💦

少しでもご参考になれば、幸いです。

点数: 1

「あまたゐてあまたの孤独蟻の群れ」の批評

回答者 丼上秋葵

添削した俳句: あまたゐてあまたの孤独蟻の群れ

はじめまして。おくらと申します。

恐縮ながら、御句「蟻」の句に感想を述べさせていただきます!

すごい句ですね…。句意の淋しげな雰囲気に対して、ガツンと殴られたような衝撃を受けました。

蟻の習性
https://www.seikatsu110.jp/sp/vermin/vr_ant/43473/

「蟻」は基本的に種の存続の為に、一丸となって、各々の役割を全うしています。私は自分の〈存在意義〉を知ってか知らずか一つの目的の為に、邁進している「蟻」はどこか羨ましいなと思っていました。具体的にいえば、「わたしの全ては女王様の為に」といった、〈確固とした生きる理由〉を持っているように見えていたからです。そして、それを仲間と共有しているという。

悠様のご指摘のように、「列」からはぐれた「蟻」に孤独を感じるというのは、ありきたりですが、すぐ思い付きます。ですが、「列」を乱さぬ「蟻」もすべて含めて「群れ」とし、すべての「蟻」がおのおのの「孤独」を抱えているんだよ、との句意は、目から鱗でした。胸に刺さるものがあります。心を動かされました。

少しでもご参考になれば、幸いです。

点数: 0

夢に見しあのひとの姿夜寒かな

回答者 丼上秋葵

添削した俳句: 夢に見たあの人の姿夜寒かな

はじめまして。おくらと申します。

恐縮ながら、御句「夜寒」の句に、感想を述べさせていただきます。

ロマンティックながらも儚げで、余韻のある句ですね。夢の中で、詠み手が特別な思いを抱えていた「あの人」と会うことができ、目覚めたあとに少し〈淋しさ〉〈切なさ〉を感じる、といった句意と読み取らせていただきました。現実には「あの人」と会うことが難しい詠み手の〈淋しさ〉〈辛さ〉を「夜寒」という季語がしっかり受け止めて、きちんとした俳句になっていると思います。

狙ってやっていらっしゃるかも知れないのですが「夢に見た」が羨望の意とも取られかねないので、ここは「夢に見し」と過去の助動詞を用い、つい今しがた「夢の中で会った」という句意を分かりやすくしてみてはいかがでしょうか? 

「あの人」が読み手によって、様々な解釈ができるのもこの句を味わい深くしています。悠様のように恋い焦がれた人を想像するもよし、今は亡き故人を偲ぶもよし。私の場合は大好きだった祖母が思い浮かびます。

「人」を「ひと」としてみたのは、夢ってどんなに強烈なものを見ても、目覚めてから思い出そうとしたら、すぐに輪郭がおぼろげになって、なかなか思い出せないってことが多いですよね? その〈ぼんやり〉とした感じを表してみようと試みました。

少しでもご参考になれば、幸いです。

点数: 1

軒下の猫は退去や冬構

回答者 丼上秋葵

添削した俳句: 軒下や薪高くして冬構

おはようございます!
動物大好き、おくらです。

恐縮ながら、御句に感想を述べさせていただきます。

悠様の仰る通りですね💦「冬構」で「薪」を沢山準備するのは、「薪」で暖をとっている読み手の方達からすれば当たり前のことです。目の前の対象を感覚的に捉え、そのまま率直に詠んでしまうのは、千日草様の長所であり短所でもあると思います💦

◆軒下の猫は退去や冬構

「退去」とは〈本人 の意思に反して立ち退くこと〉を示す言葉です。拙句は〈これから、寒い冬がやってくるのに、なんで猫は軒下を出ていったのだろう?〉という疑問を提示しています。その答えの一つとして〈家主に追い出された〉。それは何故か?〈家主が「薪」を積むスペースを確保するため〉と想像することができます。もちろん、猫が出ていった理由は他にも考えられるかも知れません。そこは読み手の解釈に委ねています。

また拙句は、家主の人間は「冬構」ができるけど、追い出された猫は当面できなくなってしまったという対比にもなっています。我ながら可哀想な句を詠んでしまいました💦「退去」させられた「猫」が安住の地を見つけられることを切に願います。

少しでもご参考になれば、幸いです。

点数: 1

マリリンの据え置く桃を眺めけり

回答者 丼上秋葵

添削した俳句: マリリンの抱く梨ふたつしやぶりけり

おはようございます!
笑点に居並ぶ落語家では、小遊座師匠が一番好きなおくらです。

いいですねぇ…!! このオブラートではとても包みきれない、水気たっぷりの梨の果汁が飛び散るようなだだ漏れの句意…! 嫌いじゃあ、ありません。というか、むしろ大好きです!

「穴惑い」の句は、悠様からご教示いたただいた季語の暗喩化ではなかろうか? とひとしきり悩んだのですが、こちらの句に関してはそうとも言えません。実際にマリリン・モンローと深交のある詠み手の元に、彼女が旬の梨を手土産に持ってきてくれた可能性もありますからね。はち切れんばかりに〈みずみずしくて〉〈甘そうな〉「マリリン」と「梨」が共鳴し、鮮烈な秋の句となっていると思います。

小生は胸より尻派です。安易に「桃」を選ばなかったところに悠様の独創性を感じます。

少しでもご参考になれば、幸いです。

点数: 1

丼上秋葵さんの俳句添削依頼

最新の投稿順に並んでいます。回答が付いた投稿が先頭に移動します。

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