「あまたゐてあまたの孤独蟻の群れ」の批評
回答者 丼上秋葵
はじめまして。おくらと申します。
恐縮ながら、御句「蟻」の句に感想を述べさせていただきます!
すごい句ですね…。句意の淋しげな雰囲気に対して、ガツンと殴られたような衝撃を受けました。
蟻の習性
https://www.seikatsu110.jp/sp/vermin/vr_ant/43473/
「蟻」は基本的に種の存続の為に、一丸となって、各々の役割を全うしています。私は自分の〈存在意義〉を知ってか知らずか一つの目的の為に、邁進している「蟻」はどこか羨ましいなと思っていました。具体的にいえば、「わたしの全ては女王様の為に」といった、〈確固とした生きる理由〉を持っているように見えていたからです。そして、それを仲間と共有しているという。
悠様のご指摘のように、「列」からはぐれた「蟻」に孤独を感じるというのは、ありきたりですが、すぐ思い付きます。ですが、「列」を乱さぬ「蟻」もすべて含めて「群れ」とし、すべての「蟻」がおのおのの「孤独」を抱えているんだよ、との句意は、目から鱗でした。胸に刺さるものがあります。心を動かされました。
少しでもご参考になれば、幸いです。
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蟻は夏の季語ですが、庭で黙々と働く蟻の群れを発見し、それぞれの蟻には孤独が潜んでいると感じました。