「蒼天やあか勝てしろ勝て梅の花」の批評
回答者 北野きのこ
添削した俳句: 蒼天やあか勝てしろ勝て梅の花
森教安さん初めまして。
句の感想を述べさせて頂きます。
よろしくお願いします。
梅が競い合うように咲いている光景ですね。
競い合う様子を描写する事で、梅の木が複数ある事、溢れるばかりに咲き誇っている事が読み手に伝わると思います。
実は私はまだ今シーズンの梅を拝めていないので、大変羨ましく思います。
一方で情報が沢山盛り込まれているので、やや窮屈な印象も受けました。
「蒼」「あか」「しろ」と続くと、賑やかになり過ぎるのかなと思います。
また「蒼天」を春の季語としている歳時記もあるようです。
https://www.weblio.jp/content/%E3%82%BD%E3%82%A6%E3%83%86%E3%83%B3
「蒼天」を使った春以外の季節の句もあると思うので、正直気にしなくて良いとも思うのですが…
色彩の重なりを解消して情景をすっきりできないかな、との考えで作った添削案です。
空の青さについては、読み手が想像してくれる事を期待しました。
空に梅弾けるあか勝てしろも勝て
梅薫る空は紅白合戦場
点数: 5