俳句添削道場(投句と批評)

北野きのこさんの添削得点の低い順に並んでいます

「春江や膨らみ増して吾子の胸」の批評

回答者 北野きのこ

添削した俳句: 春江や膨らみ増して吾子の胸

皆さんの批評を読ませて頂いて「なるほど!」と思いました。
取り合わせ、大変興味深いですね。

恥を忍んで告白すると
「ハルエちゃんの胸が膨らみました」という意味かと勘違いしていました。
あぁ恥ずかしい。

季語との相乗効果で、女の子の成長の描写が非常に鮮明に感じられます。

個人的には「春の川」「春江(ちゃんと調べました!)」という季語からは麗らかなイメージの他に、目覚めた生き物達の息吹や蠢きの様な物も感じます。
泥の臭い、と言う様な。

魚獲りなどした幼少体験の産物かもしれません。

それを加味すると純粋に吾子の成長を祝う気持ちの他に、やや不穏なイメージも読み取れるように思いました。
親の戸惑い。
子自身の戸惑い。

やや勘繰りすぎでしょうか?

純粋に麗らかな気持ちを込めるのであれば他の季語との取り合わせも考え得る気がします。
春光?若緑?

でも、私は「春江」が好きです!!

点数: 0

「竜の玉君去りし日のこと思ふ」の批評

回答者 北野きのこ

添削した俳句: 竜の玉君去りし日のこと思ふ

かぬまっこさん、こんばんは。
スキーヤーの句へのコメントありがとうございました。
指摘されてみると語句の意味の重複が明らかですね。
大変勉強になりました!

掲句ですが「思ふ」を削っても思いを馳せている事は伝えられるかなぁ、と感じました。

今回初めて「竜の玉」という季語を知りまして、少し調べてみたのですが、とても美しい色彩の植物ですね。

竜の玉の色に託して「君去りし日」の光景を具体的にしてみたかったのですが、いかがでしょうか?
情報を詰め込みすぎかな?

竜の玉君去りし日の海の色

点数: 0

「のつしりと白犬歩く雪催」の批評

回答者 北野きのこ

添削した俳句: のつしりと白犬歩く雪催

あつこさん、こんにちは。
「のつしり」が白い犬の体格や歩みの重厚さを表していますね。
サモエドやグレートピレニーズの様な犬種を思い浮かべました。

底冷えのする曇天の通りであれば、毛並みの暖かそうな印象や白さが普段以上に鮮やかになりますね。

「のつしり」で歩いている様子は伝えられるかなー、と思い他の情報を詰め込んでみましたが…あつこさんの原句の方が好きかもしれない(笑)
「雪催」と「雪が降っている状態」とでは状況が違ってしまいますね。
添削難しいです…

のつしりと白犬の来る雪の帰路

点数: 0

「雪兎野菜たつぷり入るシチュー」の批評

回答者 北野きのこ

添削した俳句: 雪兎野菜たつぷり入るシチュー

藤次郎さん初めまして。
よろしくお願いします。

雪兎の冷たさと食卓の暖かさの対比がとても鮮やかですね。
2つのパートで温度感に差がある一方で、郷愁を誘う点が共通している構造になっているのですね。

雪遊びから頬を赤くして帰った子供がシチューの食卓に着いている様子を想像しました。

シチューの形容としての「たっぷり」が私はとても好きです。
洋食の雰囲気にかなの擬態語がマッチするのかな…?
「具沢山」より「たつぷり」や「ごろごろ」が良いような。
何なら「たっぷり」表記でも効果的かもしれません。
完全に私の感覚論で恐縮ですが。

なので私は「たつぷり」を残して考えてみました。
雪遊びする人物とシチューを提供する人物が別人だと仮定して、後者の目線を意識しています。
いかがでしょう?

雪兎シチューには野菜をたつぷり
雪兎野菜たつぷり母のシチュー

「ジビエ誤読説」に関しては私も少し同意です。
「ユキウサギ」とカナ表記すると生物名としての意味が強まると思いますが、漢字表記でそれが払拭できるかどうか…

思い切って「雪達磨」にしてみるか!?
両者の違いを考えてみたいですね。

点数: 0

「褥なる君の寝顔に秋入日」の批評

回答者 北野きのこ

添削した俳句: 褥なる君の寝顔に秋入日

西村敏彦さん、おはようございます。

私も上五の解釈に迷いました。
「君」が寝ている事は明記されているので、単純な寝具の光景に何かプラスがあった方が読み手に状況が伝わりやすいと思います。

理由も無く日没前からぐうぐう寝ている「君」では格好がつかない気がするので…

病褥の君の寝顔に秋入日
出勤前君の寝顔に秋入日

やや説明的すぎかもしれませんが、いかがでしょう。

私は後者「夜のお仕事」パターンが好きですが、作者像に若干「ヒモ感」が滲む気がするので、あくまで私の好みとしておいて下さい(笑)

点数: 0

北野きのこさんの俳句添削依頼

最新の投稿順に並んでいます。回答が付いた投稿が先頭に移動します。

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投稿日時:

北野きのこさんの添削依頼2ページ以降を見る

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