「横顔のレリーフめける月の下」の批評
回答者 幸福来々
添削した俳句: 横顔のレリーフめける月の下
卓鐘へ
私は本句において、文法上「横顔がレリーフみたいだ」とは読むことはできないという意見ですよー。
終止形も連体形も同じ活用である場合(「食べる」とか「見る」とか)であれば、卓鐘さんのおっしゃるとおり、係るはずのない名詞を持ってくることによる解決は良いと思います。
ですが、「めく+けり」については、連体形は「めける」、終止形は「めけり」と別の活用になるので、「めける」の後に何をくっつけようが、文は完結しません。
よって、本句を「横顔がレリーフみたいだ」と読むことはできないということです。
ちなみに、『日の当たりたる荒野』の『たる』も連体形なので、『当たりたる』は『遠山』には係らず、必ず『荒野』に係ってきますよ。
一応、参考URL貼っておきます。
「けり」
https://www.hello-school.net/haroajapa009003.htm
「たり」
https://www.kotenbunpou.com/%E5%8A%A9%E5%8B%95%E8%A9%9E/%E3%81%9F%E3%82%8A-%E3%82%8A/
点数: 2