俳句添削道場(投句と批評)

みつかづさんの添削最新の投稿順の59ページ目

「退社後のガシャポン家電屋はのどか」の批評

回答者 みつかづ

添削した俳句: 退社後のガシャポン家電屋はのどか

初めまして。みつかづと申します。
貴句、拝読しました。

感想の結論:一体どの様な景なんだろう?
作者の感動は何処にあるのだろう? 全然分からない……。

季語はどれかな?」と追っていきますと、「のどか」しか見当たりません。
「のどか」とは、以下の意味を持つ単語です。
1:静かでのんびりとして落ち着いているさま。
2:空が晴れて、天候が穏やかなさま。うららかなさま。
3:ゆったりとくつろぐさま。急がないで気長に構えるさま。
4:気にかけないさま。のんき。

また、「家電屋はのどか」にある助詞「は」。
「が」は格助詞(英語ならa、an)、「は」は副助詞(英語ならthe)。
共に、名詞のすぐ後に付いて連用修飾語になりますが、含みが違います。
「は」はより一般的です。

「家電屋はのどか」
読者は何を想像するでしょうか?

・その家電屋、繁盛してなさそう。経営難?(1の意味より)
・作者は家電屋の中に居るのに、「天候が穏やか」とどうして分かるんだろう?
 強い風が急に吹いてもおかしくないのに(2の意味より)
・ガシャポンでほしいものが出てきても、作者は気にしないのかな?(4の意味より)

いずれにせよ、「家電屋」が季語「のどか」に掛かかって家電屋の状態を
説明していますので、読者は季語としての力や印象は弱く、あるいは無いと
受け取るのではないでしょうか?

1点アドバイス。
最初のうちは、作者コメントに「どの様な情景を、どの様な気持ちで
俳句に詠んだのか?」を詳しく書く方が良いでしょう。
ここは『添削道場』ですから、句の17音の字面と作者コメントを比較して、
作者が俳句を詠んで読者に伝えたい事と乖離しているかどうかを参加者が判断し、
言葉が足りていなければ「添」え、多過ぎていれば「削」ります。
それが「添削」ですので。

以上です。

点数: 0

「つなぐ手の冷たき夫や花の塵」の批評

回答者 みつかづ

添削した俳句: つなぐ手の冷たき夫や花の塵

初めまして。こんにちは。みつかづと申します。
貴句、拝読しました。
キツいと受け取られる表現もあるかと思いますが、真剣に考えての事です。
長文です。お含みおきください。

結論:誤読される危険性が極めて高いおそれあり

理由と考察:
トップページには、句の字面、作者、更新日時しか表示されません。
字面を冷静に見ていきますと、以下の様な読解が自然に成り立ってしまいます。

「(夫と)手を繋いだ」→「その手の何と冷たい事であろうか」→「花の塵」
→「ゆきえさんの夫が亡くなられた時の記憶をお詠みの句ではないか?
亡き夫の手を棺の中で握った時のことかもしれない。
夫が好きだった桜の花びらも添えて…」と。

句中の「や」が「冷たき夫」を強調、あるいは問い掛け(活用語の連体形に
接続している場合、疑問、問い掛け、反語の意味も在る)する構造に
なっている以上、どうしても「死別の句」と読まれてしまう可能性が高くなります。
現実はそうでなくても。

語の意味や位置関係に注意すべきなのは自立語(名詞、動詞など)だけでなく、
付属語(助動詞、助詞)も同様です。

句に「添」えるべき単語、句から「削」ぐべき単語(添削):
作者コメント「歩くときは手をつなぐ」を拝見しますと、
「夫の手の冷たさ」自体には大きな比重は無いと私は判断しました。
ですが、「夫のリハビリなどの介助の景の句」である可能性も否定できません。
誤読を避ける方向で、私なりの案を以下に提示いたします。

A:手を繋ぐ夫の先に花の塵
B:手を繋ぐ夫ゆつくり花の塵

A案は、夫と手を繋いで歩く光景。前方に散り落ちた桜の花。
夫の手を繋いでいるのは作者。
B案は、夫の屋外での歩行練習や介助の様子。
「ゆつくり」によって時間の流れを柔らげ、季語の印象と調和を目指しました。
夫の手を繋いでいるのは作者とは限らない(介助者)

この様にしますと、「夫との死別」なんて誰も思わないのではないでしょうか。

以上、ご参考までに。ご覧いただき、ありがとうございました。

点数: 1

「早咲きも遅咲きもみな桜かな」の批評

回答者 みつかづ

添削した俳句: 早咲きも遅咲きもみな桜かな

おはようございます。お久しぶりです。
貴句、拝読しました。

シンプルなのが良くて、非常に味わい深い句だなと私は思いました。
景と実感を詠みながら、人間の人生にも当てはまっている様で。

私はこのまま味わいたいと思います。
ありがとうございました。

点数: 1

「春雷や雨音繁く机上の酒」の批評

回答者 みつかづ

添削した俳句: 春雷や雨音繁く机上の酒

おはようございます。貴句、拝読しました。

季語「春雷」ですので、作者お1人で飲んでいるにせよ
他者と一緒に飲んでいるにせよ、話のネタにはなりそうです。

独楽爺さんの案に近いですが、私なら以下の様に詠みたいかなと思いました。
「上五で切るなら」という意味で。あくまでも一案です。

春雷や話題を繋く卓の酒(複数人で飲んでいる場合)
春雷やただひたすらに卓の酒(1人で飲んでいる場合)

以上です。ありがとうございました。

点数: 1

「巣はからつぽに蜜蜂の日和かな」の批評

回答者 みつかづ

添削した俳句: 巣はからつぽに蜜蜂の日和かな

こんにちは。お久しぶりです。
貴句、拝読しました。

助詞の細かいところまで読み解けてはおりませんが、
首を縦に振りたくなる味わいだな、と私は感じました。

と申しますのは、巣がスズメバチ、アシナガバチの昨シーズンまでの
廃巣(はいそう)だとしますと、ミツバチの立場としては
「自分達の捕食者は居ない」という読みもできますので、
まさに「蜜蜂の日和」ですよね、ミツバチにとっては。
アシナガバチの新女王候補は集団でスズメバチの廃巣の中で越冬する事も
ありますが、それすら居ない。

また、場所が養蜂所やその付近ではないならば、ミツバチは
「野生のニホンミツバチ」との読みの妥当性が上がりますので
(セイヨウミツバチは日本では野生化していない為)、
ニホンミツバチには神経質な個体が多いという生態とも相まって、
ニホンミツバチの安堵感が伝わってくる様に私には感じられました。

以上です。ありがとうございました。
どうぞご自愛ください。

点数: 1

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