「母の日や少し遅めの車椅子」の批評
回答者 慈雨
添削した俳句: 母の日や少し遅めの車椅子
なおじい様、こんばんは。お世話になります。
前句、なおじい様が実はレーサーだったというストーリーも少し想像していましたが、コメントを拝見して納得いたしました。激しい競技はリスクと隣り合わせですね…辛いことです。
さて、御句の「少し遅め」、時間の遅さor速度の遅さ、二通りありますね。
①時間の遅さとすると、「母の日のプレゼントに車椅子を購入。母はとても喜んでくれた。もっと早めに買ってあげればよかったなぁ」みたいな意味でしょうか。
②速度の遅さとすると、「母の日に、母親の乗った車椅子を押して散歩。いつもよりもゆっくりと歩いて景色を楽しんだ」といったところでしょうか。
素直に読めば②が近いかなという気がしましたので(全然違っていたらごめんなさい)、そちらで鑑賞させていただきました。
とても優しく、お母様への愛情が伝わってくる句ですね。
天気や咲いている花のことなどで色々会話したんだろうなとか、お母様の笑顔とか、温かく想像も膨らんできて、気持ちがいいです。
句だけを見た場合、作者がお母様の車椅子を押しているのだとは思うものの、お母様が自分で車椅子を動かしている、作者=母親で車椅子に乗っている、などの解釈もあり得る気がしました(それはそれで俳句の面白味ですかね)。
・母の日やゆつくりと押す車椅子
・母の日やそつと押したる車椅子
作者が押していることを明示、あと「遅め」がややネガティブな印象を受ける言葉だったので少し変えてみました…がちょっと説明的ですね。
力不足ですみません。。
点数: 1