俳句添削道場(投句と批評)

腹井壮さんの添削得点の高い順の5ページ目

離れへの門灯暗し虫の声

回答者 腹井壮

添削した俳句: 離れへの門灯暗く虫の声

輝久さん、こんにちわ。

いい句ですね。
光景が伝わってきます。
個人的にこういう句は好きです。

原句では「暗く」で切れていますがどうせなら俳句らしく「暗し」と言い切ってしまったほうが良いのではないかと思いました。

さらにそのほうが下五の「虫の声」も生きてくると思います。
虫時雨に差し換えようとも思いましたが原句を尊重いたしました。

点数: 3

「おもたげにチューバを抱え寒稽古」の批評

回答者 腹井壮

添削した俳句: おもたげにチューバを抱え寒稽古

いつも貴重な御意見・添削を頂きありがとうございます。

原句を一読して吹奏楽部や社会人オーケストラの冬の朝練である事はすぐにわかりました。

朝練の集合の時大きな楽器であるチューバを寒い中眠い目をこすりつつ抱えてきた奏者。そんなイメージが浮かびます。

念のため歳時記を開きました。

要約すれば寒稽古とは 冬の早朝・夜に行われる武道や芸能の稽古あるいは鍛練 の事のようです。

季語の斡旋は的確でした。

ところが自分の鑑賞では演奏中のチューバの音までに至りません。

この部分については個人差があると思います。

よって添削というより参考として

眠たげなチューバの音色寒稽古

と詠ませて頂きました。

チューバは低音を発する管楽器なので冴えない音を出してしまうと全体が引き摺られてしまう。
そう考えてハオニーさんはチューバに着目したんだと思います。

点数: 3

「木枯しや子らの帰りを待ちわびる」の批評

回答者 腹井壮

添削した俳句: 木枯しや子らの帰りを待ちわびる

よしはむさん、おひさしぶりです。

こういうサービスがあるのを存じておりませんでした。

写真からイメージして句を詠むのは苦手ですがチャレンジしてみようかと思います。

ところで自分が作句の際に気をつけている事に減らせる動詞は減らすというのがあります。
結果的に動詞は0か1つ、ごく稀に二つになります。

さらに感情がダイレクトに表れる言葉をなるべく使わないようにしています。
勿論、使う時もありますがかなり注意します。

そうすると原句から感じる事は「わびる」が不要ではないかという事です。

それではどう添削するかというと二つパターンがあります。

まず客観的に子供達の帰宅風景を詠んでみます。

木枯しに吹かるる子等の家路かな

木枯しに家路を急ぐ子供かな

もう1つ親の目線で詠む場合

木枯しに吹かれし吾子の帰宅かな

となります。

参考になれば幸いです。

点数: 3

「神の子ら素麺さらす寒夜かな」の批評

回答者 腹井壮

添削した俳句: 神の子ら素麺さらす寒夜かな

かのこさん、お待たせしました。

長崎の外海地区の素麺作りの情報が少ないためかなり推測が入りこんでいる事を御理解ください。

まず、原句時代に問題はほぼ問題がないと思います。
秋から冬にかけて食品を乾燥させるのは日本の風物詩ですので季重なりは気にしなくてもいいと思います。
ただ、昼夜の寒暖差を利用して素麺を干しているなら時間指定のある「寒夜」という季語は理屈に合わない事になります。
ですので時間指定のない冬の季語に入れ換えるか

神の子の干す素麺や〇〇〇〇〇

の〇〇〇〇〇に五音の冬の季語を当て嵌めてください。
「や」で切って光景を切り替えているので季語の選択肢が大きく広がり歳時記を開く楽しみがあります。

ちなみに隠れ里だけで隠れキリシタンをイメージさせるのは難しいと思います。

点数: 3

風に鳴く錆びたブランコ古団地

回答者 腹井壮

添削した俳句: 古団地錆びたブランコ風に鳴く

渡 弘道さん、こんにちわ。
腹井壮と申します。よろしくお願いいたします。

団地の老朽化や入居者不足が取り沙汰されているなら今を詠むというより未来を先取りして詠まれているような気がして大変好感が持てました。勉強になります。

未来を想像して詠んでいるような気がするため語順を入れ変えただけの添削です。

錆びたというフレーズはたしかに説明的かもしれませんが錆びた金属が擦れる時の特有のギシギシした音を想像させるので敢えて残しました。

参考になれば幸いです。

点数: 3

腹井壮さんの俳句添削依頼

最新の投稿順に並んでいます。回答が付いた投稿が先頭に移動します。

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