俳句添削道場(投句と批評)

長谷機械児さんの添削投稿の古い順の3ページ目

満天の星を指さす浴衣の子

回答者 長谷機械児

添削した俳句: 満天の星空仰ぐ藍浴衣

山田優さん、はじめまして。

・満天の星は、羨ましいです。私はずいぶん見てないなあ。
・「藍浴衣」は実景のようですが、「藍」の色はこの句にあまり必要がないように思います。
・主語がないので「藍浴衣を着た子」ではなく優さん自身の動作に見えます。
・動作の表現「仰ぐ」はちょっと大げさに思います。

あと、イサクさんの批評、添削を受けた者ではないですが勉強になります(今までの作句に、“重複表現”はあまり考えていなかった・・・)

提案句は、動作の主体「子」を入れることと、動作表現を少々大げさな割に頭しか動かしていない「仰ぐ」から、もう少し体に動きのある表現に変えました。「あの星が一番おっきい!」とか。

よろしくお願いします。

点数: 0

パドックに爪音を聞く秋の風

回答者 長谷機械児

添削した俳句: パドックの馬蹄の音や秋高し

げばげばさん、こんにちは。

・競馬場に感じる空気は解ります。私も何度か行ったことがあるので。いいですよね、特に中央競馬の芝コース。ダートも迫力はありますが、景色の良さは芝ですね。
・ですが、「秋高し」を、「パドック」で感じるでしょうか? 競馬場で空の高さを感じるのは、パドックよりも断然広い本馬場の景色のほうだと思います。
・一つ一つの蹄の音が聞こえる場所としては、レースよりはパドックになりますね。
・あと、助詞「の」が多すぎませんか?「波紋の底の底」句の「の」は狙いを感じますが、こちらはそれほど狙いがあるように見えません。

「秋高し」の句は本馬場で別に作られ、ここは別の季語に変えることを提案したいと思います。
提案句は、季語を変え、助詞「の」を減らす方向でまとめてみました。

今後とも、よろしくお願いします。

点数: 1

ユトリロの空行く夏のかもめかな

回答者 長谷機械児

添削した俳句: ユトリロの巴里の空のかもめかな

知世さん、はじめまして。

俳句は、結局“読み手本位”の文芸と思うのです。その地に合わせて解釈する人もいれば、歳時記の語感をそのまま解釈に持ち込む人もいる。読み手に委ねるしかないように思います。それを作者として許さないなら、海外詠に渡り鳥の季語は難しいのだろうと思います。ただ、そもそも「かもめ」は季語として一般的ではないのでは?(私の手元にある歳時記2種類に当たってみましたが「かもめ」は見つかりませんでした)
・私はパリに滞在したことがないので、パリの夏空がどんなものかよくわかっていないのですが。ユトリロの絵から得る印象からだと、この画家の描く街並みは曇り空が多く、画面全体はやや濁りのある白色が多い、という感じで受け取りました。どれだけの人が「淡い青」という色彩で読み取ってくれるかは、わかりません。

提案句は、「巴里」(ぱりー)の三音外して、「夏の」を加えています。季語として一般的でないなら「夏」と言い切ってよいと思いました。

今後とも、よろしくお願いします。

点数: 1

西瓜割一刀のもとすっぽ抜け

回答者 長谷機械児

添削した俳句: 西瓜割一刀のもと外す太刀

卯月さん、はじめまして。

・「西瓜割」俳句とは何と挑戦的な! 小中学校時分の夏休みの宿題俳句として、みんなが揃って同じようなイメージを散々熟考済みなので(割れた、割れなかった、全然違うところを叩いてる、割れ方が汚い、砂が混じってる、割ったけど食べなかった・・・・)、独自の句を提示しづらいものと思います。そして、滑稽句になりやすい・・・というか、このイベントがそもそも滑稽味しか狙ってない。御句も「一刀のもと」とバッサリ叩っ切る結果を予想させる言葉のあとに「外す太刀」という“落ち”を措いた滑稽句。
・「一刀」と言った後に「太刀」は要らないかと思います。真剣を使った訳でもないでしょうし。

提案句は、「太刀」の重複を回避してみたものです。「外したり」では弱いなあ、と大失敗の様をつけてみました。

あと、大仰に格好つけるだけつけさせて、「あー、どうせこいつ駄目だろな」と失敗を予感させる、というのは如何かと、考えてみました。夏休みの宿題のために捻っていた頃よりはマシな「西瓜割」俳句になっているかと。

 西瓜割我は天然理心流

今後とも、よろしくお願いします。

点数: 0

「三代目いまは叶わぬ夜這星」の批評

回答者 長谷機械児

添削した俳句: 三代目いまは叶わぬ夜這星

黒徹さん、はじめまして。

・「三代目」の語は、「祖父」から数えて「三代目」である私、ですね。コメントと照らし合わせないと解読不能なものになっていると思います。また、コメント通りの意味であるとして、上五「三代目」で切ることが(三代目であることの自負とか、そういった感慨)が、中七下五の内容とかみ合わないように感じます。
俳句というものに掛詞という技巧が残されているのか、私は知りません。短歌には残されているかもですが、俳句では・・・?

提案句は提示できませんが、コメント記載の句意を多少踏まえた句を作ってみましたので、参考までに。

 夜這星昔語りの羨まし

今後とも、よろしくお願いします。

点数: 1

長谷機械児さんの俳句添削依頼

最新の投稿順に並んでいます。回答が付いた投稿が先頭に移動します。

清姫の鹹き恋さくら餅

回答数 : 3

投稿日時:

四月馬鹿こころは左右非対称

回答数 : 4

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地震止んで顔見合はせる雛かな

回答数 : 4

投稿日時:

珠暖簾くぐりて来たり根深汁

回答数 : 6

投稿日時:

冬凪に鴉来てまた鴉来て

回答数 : 5

投稿日時:

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その他の添削依頼

老人の話好きなり春日向

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作者名 白井百合子 回答数 : 5

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