俳句添削道場(投句と批評)

長谷機械児さんの添削最新の投稿順の36ページ目

「あのへんのゴンドラ軋む冬銀河」の批評

回答者 長谷機械児

添削した俳句: あのへんのゴンドラ軋む冬銀河

坂本かなえ さん、はじめまして。

私は初心者(ここに投句し始めてまだ半年にもならず、句歴もトータル1年あるかどうか)なので、「要望:褒めてください」のような調整は出来ませんが、コメントさせていただきます。

「あのへん」という指でさせる程度の空間からはじめて、広大無辺な「冬銀河」で終るのですが、中七は視点の切り替えが上手くないと感じます。どこかから指さして“あのへん”のゴンドラを見る。直後に“冬銀河”があるので、唐突に感じます。

あったはずのものが消えて、冬銀河に気づく、という流れなら「あのへん」でもおかしくないのだろうかと。句意がまったく違ってきますが。

 あの辺のゴンドラ消えて冬銀河

あるいは、単に「ゴンドラ」と「冬銀河」を取り合わせた景の描写として、「あのへん」を捨てるか(イサクさんの案と似てるか)。

 ゴンドラの影の切り欠く冬銀河

あと、ここは添削道場なので、批評の際には提案句など残されると良いと思います。入力フォームの「手直しした俳句」欄でも、コメント本文中でもよいですが(私は複数の案を挙げることが度々あって、「手直しした俳句」欄への入力は少なくなりました)。

今後ともよろしくお願いします。

点数: 0

「青く透く母の血管冬苺」の批評

回答者 長谷機械児

添削した俳句: 青く透く母の血管冬苺

げばげばさん、こんにちは。

御句について、感想だけを。

コメントにある“老い”は御句からは読み取りにくいと思います。血管が“浮き出る”といった表現なら老いや苦労を感じるかもしれませんが、“透けて見える”だけでは年齢に関係ないので。

また、血管が青く透ける、という表現は、ブルーブラッド(貴族、上流階級、箱入り娘など、日焼けをしていない肌の白さを強調する表現)を連想します(海外の表現ですが)。なので、“豊かな生活”をしている母、という風にも読めるかと。

今後ともよろしくお願いします。

点数: 1

「幾度も利く臘梅の香なりけり」の批評

回答者 長谷機械児

添削した俳句: 幾度も利く臘梅の香なりけり

ちゃあきさん、こんにちは。

ロウバイの香りいいですよね、花の少ない今の時期にあって、ロウバイは色も香もある花でいいと思うのですが、数日前公園に行った限りでは、花を多くつけているロウバイの木に、人の集まりは今ひとつな感じでした。

ところで「きく」は「聞く」では?(「聞香」(もんこう)という言葉もありますし)

今後ともよろしくお願いします。

点数: 1

「ひらくとぢるうごめくひらくもんきてふ」の批評

回答者 長谷機械児

添削した俳句: ひらくとぢるうごめくひらくもんきてふ

げばげばさん、こんにちは。

「世界」3月号の句は、記念日俳句でした(12/12 「バッテリーの日」)。4月号の句は、ここのお題「大晦日」で作句していたものの、あまりに“ふつう”の出来だったので、ここには投句しなかったものです。
瀬戸内・松山国際(略)のほうは、2月のうちに決定連絡(&住所を教えて欲しい旨の依頼)メールがあったのですが、課題写真12枚のうち、どの写真の句が選ばれたのかはサイトの発表まで知らされず、「花ざくろ」と知ったときには驚きました。あの句は、課題からの発想の飛躍に乏しい方だと思っていたので…。

さて、御句について。

“もんきてふ”まですべてひらがなにする作りと、描写のリアリティ志向(動詞「うごめく」とか、「ひらく」が2回登場するところとか)とが、あまり合っていないような感じを受けました。

 ひらきとぢひらきとびたつもんきてふ

上は、ひらがな句であることを重視して、より形式的に(使う動詞をありきたりにし、「ひらき」を上五中七の頭に揃える)。
あと、動詞は終止形でなく連用形にして、一連の動作のつながりを示すようにしたものです。

リアリティ重視のほうも考えてみたものの、まるっきりの改作しか浮かばず。部分的な提案としては、異質な感じのある「うごめく」は、「ふるはす」とか(「ひらく」「とぢる」と同じ、翅の動きを表す動詞)に変えるのがよいかなと。

今後ともよろしくお願いします。

点数: 1

「肩書は無職と名乗り四月馬鹿」の批評

回答者 長谷機械児

添削した俳句: 肩書は無職と名乗り四月馬鹿

イサクさん、こんにちは。

瀬戸内・松山国際(略)。松山市役所の回し者ではないですが、市のサイトに掲載されていた応募件数(日本語課題句部門で1684作品。課題写真の数12枚で割って、参加者144人程度か)から見るに、受賞を狙いやすいコンテストだと思います(写真も自分で撮る自由句部門はさらに…)。

御句について。

「名乗る」という行為は所詮“自称”なので、嘘か本当か定かでないところ。季語「四月馬鹿」に合わせるには近すぎる句材ではないでしょうか。また、四月馬鹿の一物とみる事も難しいように見えます(四月馬鹿の一例ではあっても、“これこそ四月馬鹿”という感じはしない)。

 肩書は無職と名乗りうららけし (別季語をあててみる案)

今後ともよろしくお願いします。

点数: 1

長谷機械児さんの俳句添削依頼

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