俳句添削道場(投句と批評)

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あのへんのゴンドラ軋む冬銀河

作者 坂本かなえ  投稿日

要望:褒めてください

コメント(俳句の意味。悩みどころ)

吟行と称して部活でスノボ合宿に行った時の句です。ナイターは消えて、停止したゴンドラがうっすら見える、奥に冬銀河の綺麗な星空が広がっていました。原句「あのへんでゴンドラ止まる冬銀河」でしたが、顧問より散文との指摘あり推敲しました。

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「あのへんのゴンドラ軋む冬銀河」の批評

回答者 なおじい

坂本かなえさん、こんにちは。初めまして。
御句拝読しました。私は前句の「こむら返り」にもコメントしたいと思っていたのですが、時期的に来客や外出、会食の機会が多く、時間が取れませんでした。そうしたら二句目が出ましたので、こちらにコメントさせていただきます。

褒めてくださいとのこと。高校で俳句部とはすごいですし、「下手っぴ」とかおっしゃっていますが私などより数段上です。そもそも、何年生かわかりませんが、句作経験は私より長いと思います。人生経験はこちらの方が遥かに長いですが(笑)。

さて御句。夜になり、昼のゴンドラがあの辺にあるはず、というような句意ですよね。夜のスキー場は夜の海と同じように、喧騒の昼間とは打って変わって静寂が訪れますね。それを上手くお詠みになりましたね。

ただ、正直申し上げて、わかりにくいですね。突然「あのへん」と言われましてもね。
助詞の「で、ば、が、に、は」、これを使うと散文的になると言われていますので、顧問のご指導はわかりますが、私はあえてこれらの助詞を使って提案句を二つ置かせていただきます。

・あの辺にゴンドラのあり冬銀河
・ゴンドラはあの辺にあり冬銀河

ただ、一緒に吟行合宿に行ったお仲間にはわかると思うのですが、一般の読み手はおわかりになるかなぁ、と思いました(私はそういうことも気にしてしまいますので…)。この句が、「見えないが多分あの辺にあるはず」という難しい光景をお詠みになっているからですね。
「ゴンドラ」も、高齢者にはわかりにくいので、本当は「スキー場」とか「ゲレンデ」とか入れたいですけど無理ですね。

すみません、「褒めてください」とおっしゃっているのに、高齢者の注文ばかりになってしまいました。
坂本さんの素晴らしい句への嫉妬です。どうかご容赦ください。

句の評価:
★★★★★

点数: 1

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「あのへんのゴンドラ軋む冬銀河」の批評

回答者 イサク

句の評価:
★★★★★

こんばんは。

散文的の指摘と修正の方向は間違っていないと思います。
大きな問題のある句とは思いません。

細かい点で
◆上五「あのへんの」の入りは私は嫌いじゃないですが、中七以降に効果が出ていないと賛否があるのでは。この句は、あまり効果的に使えていないかも。
◆「ゴンドラ」に「軋む」という言葉をつける安直感は感じます。

いずれも工夫の範囲の話で、提案句を出すと句が変わってしまうのですが・・・元句より良くするのは難しいレベルですねえ・・・コメント「うっすら見える」の言葉を借ります。

・ゴンドラの影を浮かばせ冬銀河

点数: 1

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「あのへんのゴンドラ軋む冬銀河」の批評

回答者 ちゃあき

句の評価:
★★★★★

こんばんは。早くも第二作目ですね。僕もイサクさんに添削して頂いている人間なのであまり専門的な意見は言えませんが、「あのへんの」がちょっと漠然としていてイメージをつかみ難い感じがします。昼間はスノボで遊んで、夜になってからゴンドラの停まってしまった山を見ている風景であると理解しました。そこで、こんな感じはどうでしょうか。
案:山肌に軋むゴンドラ冬銀河
違っていたらごめんなさい。次回も期待してます。

点数: 1

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「あのへんのゴンドラ軋む冬銀河」の批評

回答者 ちゃあき

句の評価:
★★★★★

坂本さん添削ありがとうございます。とても嬉しかったです。歳は取っていても俳句は未熟者です。これからもガンガン指摘してください。それではまた。

点数: 1

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「あのへんのゴンドラ軋む冬銀河」の批評

回答者 よし造

句の評価:
★★★★★

拙句・・そう受け取っていただくと嬉しいです。ありがとうございました。
御句・・とかく説明的・散文的になる「で」を「の」に変えたのはいいですね。「軋む」という俳句的表現もいいと思いました(ただし、この俳句的表現は、イサクさんが指摘しているように安直だとか、手垢がついているとか、凡人ワードとか言われることもあるので、もろ刃の刃です)。
一番気になったのは、作者の立ち位置です。遠くにあるゴンドラの軋み音が聞こえるでしょうか。コメントから景を想像して作ったのが下記の句です。

ゴンドラの揺れて止まりぬ冬銀河

点数: 1

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「あのへんのゴンドラ軋む冬銀河」の批評

回答者 長谷機械児

句の評価:
★★★★★

坂本かなえ さん、はじめまして。

私は初心者(ここに投句し始めてまだ半年にもならず、句歴もトータル1年あるかどうか)なので、「要望:褒めてください」のような調整は出来ませんが、コメントさせていただきます。

「あのへん」という指でさせる程度の空間からはじめて、広大無辺な「冬銀河」で終るのですが、中七は視点の切り替えが上手くないと感じます。どこかから指さして“あのへん”のゴンドラを見る。直後に“冬銀河”があるので、唐突に感じます。

あったはずのものが消えて、冬銀河に気づく、という流れなら「あのへん」でもおかしくないのだろうかと。句意がまったく違ってきますが。

 あの辺のゴンドラ消えて冬銀河

あるいは、単に「ゴンドラ」と「冬銀河」を取り合わせた景の描写として、「あのへん」を捨てるか(イサクさんの案と似てるか)。

 ゴンドラの影の切り欠く冬銀河

あと、ここは添削道場なので、批評の際には提案句など残されると良いと思います。入力フォームの「手直しした俳句」欄でも、コメント本文中でもよいですが(私は複数の案を挙げることが度々あって、「手直しした俳句」欄への入力は少なくなりました)。

今後ともよろしくお願いします。

点数: 0

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添削対象の句『あのへんのゴンドラ軋む冬銀河』 作者: 坂本かなえ
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