俳句添削道場(投句と批評)

なおじいさんの添削最新の投稿順の1223ページ目

炎天に誰にともなく恨み事

回答者 なおじい

添削した俳句: 炎天に出て太陽を恨みける

こんにちは。しらさぎ様、いつもお世話になってます。

拙句「誕生日」ご評価有難うございました。温かいコメント、涙が出ます。
投句してから、「あ、もしかしたら、母親の誕生日と思われるかな?コメント読めばわかるけど、句だけでは…」と心配になりましたが、皆さん思ったように読んでくださって、ホッとしました。

さて御句。もう私の言わんとすること、おわかりでは?(笑)
「そんなに嫌わないでください!恨まないでください!皆さんのために燃えて燃えて一生懸命なんですから!」という太陽の声が聞こえてきました。しかし、しらさぎさんはじめ皆さんが「暑い!痛い!」とおっしゃるお気持ちもわかります。
そこで提案句ですが、誰を恨むとは言わずに詠んでみました。これなら太陽の立場もなんとか…。

なんのかんの言っているうちに、8月、9月、そして10月…。すぐ涼しくなりますよ。よろしくお願いします。

点数: 0

炎天や給仕の髪の艶やかさ

回答者 なおじい

添削した俳句: 炎天す給仕の髪の黒きこと

こんにちは。三日酔いの防人様、いつもお世話になってます。

御句、大地主の旧家のお庭で食事が出来るようになっているのですね。素敵ですね。
そこで作者さんはお昼食をいただいた。その際に、働いている給仕の方々の髪の美しさに目が行った。炎天下、こんな屋外で働いていたら、直射日光と暑さにやられて油が抜けて赤茶色に変色してボサボサになりそうなものなのに、何と黒々と艶やかなことかと。
そういうお店であれば、真夏の炎天下でも給仕は黒服を着ていたり、女性なら和服を着ていたりするのかもしれませんが、見れば皆さん汗一つかかず、平然と立ち回っている。
そんな凛とした姿に感銘してこの句ができたのではと思いました。

本来の「炎天」という季語から想起されるシーンはまさにイサク様のおっしゃる通りだと思います。
それを踏まえた上で、この句は、そうしたネガティブな状況をものともしない、そんな給仕の姿への共感ではないかと思いました。

提案句は、ほぼほぼ作者さんの推敲前の句に近いものになりました。
ここでは髪は「黒い」ことより「艶やか」であることに意味があると思います。
ただ、僭越ながら、御句でどうしても受け入れられない違和感を感じましたのは「炎天す」という上五です。これはいかがなものでしょう?
元句では「炎天の」となっているのが、推敲の過程でなぜ「炎天す」となってしまったのか…。
これは「炎天や」とし、中七以下と対比させました。

よろしくお願いします。

点数: 1

もぎたての胡瓜夕餉の一品に

回答者 なおじい

添削した俳句: 炎天下もぎたて胡瓜一品に

こんにちは。洋子様、いつもお世話になってます。

御句、私も胡瓜を縦に四つ割りにして味噌やマヨネーズつけて食べるの好きなので、大いに共感しました。漬け物も好きです。学生時代、胡瓜が食べられないというヤツがいて、聞けば「俺はキリギリスじゃねえ」ですと。「コイツは人生、一つ損したまま生きていくんだな」と思ったものです。

さて御句ですが、炎天と胡瓜の気重なり。まず、胡瓜は外せないと思いました。それと、ここは炎天を持ってくる必要があるのか?と思いました。私は季語は人に偉そうに言うレベルではないのですが、やはり炎天は屋外にあってこその季語だと思います。洋子さんが家庭菜園で「もいで」きたとか、真昼に外で食べるとかならいいですが、どちらも違いますよね。もぎたての胡瓜を食べるということで十分に暑い夏を演出できていると思いましたので他には夏的な言葉は入れずにコメントから夕食を入れてみました。

以前、あるイベントで真夏に郊外へ行ったら、駅前から会場の道端に屋台が出ていて、何を売っているのかと思ったら、箸に刺した冷やしキュウリ!その時は食べませんでしたが、今でも思い出しますよ。美味そうだったなぁと。

点数: 1

炎天に負けず高くに鳥の舞う

回答者 なおじい

添削した俳句: 羽ばたき炎天に負けずなお高く

こんにちは。卯筒様、いつもお世話になってます。

御句、他の方のコメントを読んだりして、最初に行き着いた提案句は次の通りです。
 炎天に羽ばたけ高くより強く
おりしも東京五輪の真っ最中。炎天下で、各種競技にしのぎを削る選手達への応援になれば!などと考えたものでした。
しかし、ちょっと冷静になってこの句を読むと、どこかで聞いた気が…。
やべ!チー様だ!松山千春の「季節の中で」だ。これはまずい、と、一から考え直しました。
そうすると、これは作者は「暑さに負けずにもっと高くへ行け」とは言っていないな、むしろ、そんな高いところにいて大丈夫か?暑さに負けずに頑張るのはいいが、もっと低いところに降りてきてもいいいんだよ」という優しい気持ちの句だと思うようになりました。そもそもご自身のコメントにも書いてあるし。
そう思って考え直したのが掲句です。「より高くへ!」的な感情は入れず、最後は「飛ぶ」ではあっと言う間にいなくなって寂しいので。少し上空にいてくれるように「舞う」としました。

よろしくお願いします。

点数: 1

雨あがり胸ボタン開けあおぐ虹

回答者 なおじい

添削した俳句: 炎天に描く虹橋扇ぐシャツ

こんにちは。卯筒様、いつもお世話になってます。

御句、いい感じなのですが、げばさんもおっしゃるように季語および季節感のある言葉が重なってしまっています。もう一つの大きな問題は動詞で、句の前半では「描く虹橋」これは主語がわかりませんが、どう考えても作者ではない。一方、後半の「扇ぐ」この主語は作者ですね。このように主語が異なる二つの動詞があることが、季語の点と合わせてこの句を複雑にしていると思います。

そこで提案句ですが、虹は外せないだろうと考え、晴れていた/雨上がりに晴れた(=炎天)ということで炎天は外させていただき、「シャツ」も「胸のボタン」としたからわかってくれるだろうと。また、「扇ぐ」は音数がなくなったので、虹を仰ぎ見る「仰ぐ」と掛けさせていただきました。

よろしくお願いします。

点数: 0

なおじいさんの俳句添削依頼

最新の投稿順に並んでいます。回答が付いた投稿が先頭に移動します。

炎天や現場に響くファンの音

回答数 : 6

投稿日時:

梅雨空の明けたら明けたで懐かしき

回答数 : 28

投稿日時:

ハンディファン持たないほうの手に日傘

回答数 : 17

投稿日時:

夕焼けや何か一品買つてくか

回答数 : 30

投稿日時:

さう言へば近ごろ毛虫見なくなり

回答数 : 26

投稿日時:

なおじいさんの添削依頼2ページ以降を見る

その他の添削依頼

雪降るや見ゆ十割そばを打つ手

作者名 あらちゃん 回答数 : 5

投稿日時:

野蒜摘み二の足を踏む落し物

作者名 鳥越暁 回答数 : 2

投稿日時:

雪解けて黒き艶なす珪化木

作者名 久田しげき 回答数 : 2

投稿日時:

添削依頼をする!

「私はロボットではありません」にチェックを入れてください。

▼添削依頼された俳句の検索

▼添削と批評(返信)の検索

ページの先頭へ

俳句添削道場の使い方。お問い合わせ

関連コンテンツ