俳句添削道場(投句と批評)

なおさんの添削得点の高い順の1130ページ目

「潔し突風に舞う枯れ葉かな」の批評

回答者 なお

添削した俳句: 潔し突風に舞う枯れ葉かな

春の風花さん、こんにちは。
御句拝読しました。いい感じですね。
「潔し」のように、作者の感情をまず表すのは、情景を描写する中で作者の心情を伝えることを基本とする俳句にはあまり馴染まないと言われています。皆さんのご意見はそこを踏まえていらっしゃいます。
ただ、御句の「潔し」は、作者の感情であって、枯れ葉の心境を推測したものではないですね。これを例えば「潔く」などとすると、枯れ葉の心境がわかるのか?となってしまいます。その意味で、「潔し」は正解です。ただ、ヒッチさんのおっしゃるように、感情ぶつけ感は和らげたいと思います。私も下五に持ってくるのは賛成ですね。

何をもって、「潔し」と思ったのか。おそらくは、枝からスカッと離れて飛んでいったさま、あるいは、路上の枯れ葉が一斉に吹き飛んださまをお詠みではと思いました。
なお、「舞う」は枯れ葉や桜の花びらにはピッタリの表現なのですが、それだけにあるある感が出てしまいがちです。ここは飛ばされた感を出して、

・突風に吹き飛ばされし枯れ葉かな
・突風に枯れ葉ちりぢり潔し

などもありかと思いました。よろしくお願いします。

点数: 1

「老夫婦去りクリスマスローズ咲く」の批評

回答者 なお

添削した俳句: 老夫婦去りクリスマスローズ咲く

慈雨さん、こんにちは。
御句拝読しました。これだけで、短編小説がまとめられそうです。
慈雨さんですから、ご夫婦で施設に入居なさるということについて、色々とお話ししたいことがあるのですが、ここはそういう場所ではないですから控えますね(笑)。

さて、御句です!
①報告的とも散文的とも思いません。詩ですね。
②「咲く」を入れたいという作者の意図はものすごくわかります。
例えば私の祖母が亡くなったあとも、大切にしていた沈丁花は、「あった」だけではなくきれいに「咲きました」。この時の感情ですよね。
③去り、は亡くなったと思いましたし、そもそも、どこを去ったのかわかりませんでした。ただ、「施設入居」とかは難しいのでは。

私は、逆に読み手にとっては、「老夫婦」という言及は不要なのではと思いました。いま現在、仲良く眺めているとかなら必要ですが、もういらっしゃらないのですから…。

・主人(あるじ)去りとてクリスマスローズ咲く

私は、主人がいなくなっても花は咲く、ということを強調したいのでこんなふうにしましたが、総合的に見ますと、やはり「老」はなくても「夫婦」はあったほうがいいように思います。

そこで、コメントにある、
「クリスマスローズの庭を去る夫婦」
および、あらちゃんさんご提案の、
「クリスマスローズ施設へ入る夫婦」
のほうが、この提案句より優れていると思い、推します。

点数: 1

「退院の妻の迎へや冬うらら」の批評

回答者 なお

添削した俳句: 退院の妻の迎へや冬うらら

頓さん、こんにちは。
御句拝読しました。
奥様のご退院、おめでとうございます。良かったですね。

御句については、内容からして添削はもとより提案等も馴染まないと思いますので、嬉しいご報告として受け取らせていただきます。
引き続き労わって差し上げてください。

点数: 1

「年の暮れ心に突起残りたり」の批評

回答者 なお

添削した俳句: 年の暮れ心に突起残りたり

東野宗孝さん、こんにちは。
御句拝読しました。慈雨さんがいいコメントしていらっしゃいますね。
出遅れましたが、私からも少しだけ。

私の好きな句に、「歯医者にも行かねばならぬ十二月」というのがあります。これは、歯医者に行かなくてはならないと言っていますが、それよりももっと大事な案件のために忙しいということを言外に伝えています。そこが上手いと思うのです。
御句の「突起が残る」、面白いと思いますが、突起は一概に悪いものでもなく、良いものかもしれません。要するに、何だかわからないのです。
それよりも、もう少しわかりやすいものを置いてみてはいかがでしょうか?
その場合、私が揚げた例句の季語は「十二月」でしたが、「年の暮」となるともうそれだけで「忙しい」という意味を含みます。
何か気になることを挙げて、こんな些細なことが気になるということは、この人はどれだけ気を遣っているとかしら?と。

点数: 1

「木枯らしに踊る子どもや黄の絨毯」の批評

回答者 なお

添削した俳句: 木枯らしに踊る子どもや黄の絨毯

腰痛さん、こんにちは。膝痛です(笑)。初めまして。
なかなか身につまされる俳号ですね。大丈夫ですか?よろしくお願いします。

御句、光景は鮮やかに浮かびます。ただ、下五の「黄の絨毯」、この絨毯は本物のカーペットではないから季語にはならないとしても、かなり昔から読まれてきたあるある表現です。ご自身でもお悩みになったようですが、これを少し工夫したいです。
あと、細かいことですが、「子ども」は「子」にするとか、音数の節約も考えてみましょう。

木枯らしを生かすと、季重なりを防ぐためにどうしても黄色の絨毯というような表現に頼らざるを得ないようになりますので、季語の置き替えを考えました。
黄の絨毯はイチョウの落葉のことと思いますので、それを詠んだ「銀杏落葉」という季語を使うこともできます。

・銀杏落葉捲き上げ風と遊ぶ子ら
・子のダンス飛び散る銀杏落葉かな
・子は踊る銀杏落葉を蹴りながら

何か参考になりますでしょうか。
よろしくお願いします。

点数: 1

なおさんの俳句添削依頼

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