俳句添削道場(投句と批評)

なおさんの添削最新の投稿順の1563ページ目

「布団では明日のことなぞ知るものか」の批評

回答者 なお

添削した俳句: 布団では明日のことなぞ知るものか

いるかさん、こんにちは。
拙句「古民家」にコメントおよびご提案句を有難うございました。「古民家に昭和を聞く」、いいですねー。ガス瞬間湯沸かし器の火の点く音、玄関がガラガラ開く音、黒電話が鳴る音、柱時計が時刻を刻む音…、みんな懐かしいです!
その古民家では、もちろんこのような音は聞けませんでしたが、目をつぶれば聞こえてきたかもしれませんね。「偲ぶ」よりクッキリします!有難うございます!

さて御句拝読しました。私は初読では、何かすごく怒っていらっしゃるのかと思いました。もしかして、季語の布団になんか八つ当たりしている?それならちょっと、お声をかけて差し上げないとと思いました。
拝読しますと、要するに、布団に入るともう、「明日のことなんて考えない!」ということですね。
私は、仕事とかで何か気になることがあった時には、今日のことばかり思い出されたり悔やまれたりして、とにかく明日だ!今日のことを悔やんでも仕方ない。明日を楽しみに、今日はもう寝よう!と考えます。
その点からすると、御句はちょっと逆な気がしましたので、少し戸惑っていました。
ですから布団も、怒って、かけていないのかと。蹴飛ばしたり(笑)。

もし、「もう、今日のことは忘れて、明日のために寝よう!いい夢見よう!おやすみ♡💤」というような意味であれば、

・明日は明日今日の終わりの布団かな
・布団かけ今日はさよならまた明日

こんな感じでいかがでしょうか?
よろしくお願いします。

点数: 0

「荷を胸に目をつぶる人春の昼」の批評

回答者 なお

添削した俳句: 荷を胸に目をつぶる人春の昼

ゆきえさん、こんにちは。
御句拝読しました。映像がくっきり浮かびますね。
私は電車の中の、作者の目の前に座った人を描写した句だと思いました。「荷を胸に眼を閉じる」、これだけで、私はものすごく好意的に受け止めます。作者もそうだったのでは?「荷を横にスマホに夢中」こんな人をたまに見かけますが、頭を張ろうかと思います(しませんが)。

目をつぶる、というのが「春の昼」と溶け合っていますよ。私は公園とは思いませんでしたが、そこは読み手の想像ですよね。
このままいただきます!

点数: 1

「寒明けて書庫目覚めたり森夏目」の批評

回答者 なお

添削した俳句: 寒明けて書庫目覚めたり森夏目

博充さん、こんにちは。
御句拝読しました。初読では、森夏目って何かと思いました。「森の夏日」の打ち間違いかと思いました。季節がまだ早いですが。
コメント拝読して、そういうことかと。
でも普通、文豪って、下の名前で呼びますよね。

・寒明けて鷗外漱石目覚めたり

人名ですから中八はいいとしても、なんのことかわかってもらえないか…。場所を入れないと?

・春の書庫鷗外漱石目覚めたり

いや、他にも目覚めるでしょうから、

・春立ちて書庫の文豪目覚めたり

これでいかがでしょうか?
よろしくお願いします。

点数: 0

「荷を畳む露店商人雪催ひ」の批評

回答者 なお

添削した俳句: 荷を畳む露店商人雪催ひ

塩野 薫さん、こんにちは。
御句拝読しました。中七の露店商人をなんとかしたい、という点については、イサクさんがすでに丁寧にご説明してくださっています。
私は、イサクさんが最後におっしゃっている「因果」についてお伝えしたいです。
御句の季語の「雪催い」とは、「雪が降りそうな空模様」ということですよね。この季語には、何かをしている人は片付けを始めるとか、どこかへ行こうとしていた人や何かをやろうとしていた人はやめるとか、外にいる人は帰ろうとするとか、そういう意味を含んでいます。
御句では、雪が降りそうだから露店商が荷を畳むというのは、季語に含まれている意味(季語の力)を活用しない、もったいない作りであるばかりではなく、「<季語>だから◯◯する」というように、季語を行動の動機付けにする、すなわち「因果」をつけるという、俳句ではあまり好まれない形になっています。

荷を畳む前なら、この因果は少し薄らぐと思いますよ。

・空にらむ老露店商雪催い
・少しずつ荷を退く露店雪催い

これでも因果は感じますが、なんとなくイメージをつかんでいただければと思います。よろしくお願いします。

点数: 0

「節分や鬼の面揺るる夢の底」の批評

回答者 なお

添削した俳句: 節分や鬼の面揺るる夢の底

よねさん、こんにちは。
御句拝読しました。小さな子には、鬼は怖いでしょうね。ですから、鬼とは何か、なぜ怖い顔をしているのか、なぜ鬼が登場するのか、なぜ追い払うのか、みたいなことを、たとえ相手が幼い子でも説明しないと、ただ恐怖心を与えるだけになってしまいますね。
すみません、前置きが長くなりました。
御句、三点、気になりました。一つは、節分とお詠みですが、内容は節分が終わってもまだ後を引いているということですよね。それであれば節分や、というより、節分の、という流れもありかと思いました。
二点目、中の句の中八についてはすでに出ています。
三点目、夢の底、の意味です。なんとなくはわかります。でも、「底」が少し引っかかります。また、「夢」にはご存じのとおり、将来の夢と夜に見る夢と二つあり、だいたいは文脈で区別するのですが、私はできるだけ、どちらかはっきりわかるようにしています。
以上から、

・節分の子の夢に出る鬼の面
・節分の鬼の夢見て泣く子かな

うーむ、節分や、でもいいかなぁ。
よろしくお願いします!

点数: 1

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