「目のなきの深海の主冷やかに」の批評
回答者 卓鐘
添削した俳句: 目のなきの深海の主冷やかに
見えない深海の生物に思いを馳せる。わかります。
でも、いろいろぎこちないですかね。
「目のなきの」
このまどろっこしい表現にどこまで効果あるのか。まなこなき、目のなきとかでいいものを。
「深海の主」
なぜ、深海魚でないのか。なんか深海に主といわれるようなすごいものがいることをよみたかったのか。
「冷ややか」
これもコメントにある秋を彼らもみたいなふうには見えないですかね。単に、深海がつめたい。主の目のない姿が冷たい。みたいに、とれます。
まぁ言ってもなかなか難しい句材ですが、挑戦の価値はあると思います。
海底に眼のなき魚の棲むといふ眼の無き魚の恋しかりけり/若山牧水
の短歌思い出しました。
僕も以前、
露草よ咲け深海の花として(凡作😆)
と詠んだことあります。ケントさんのコメントと同じ感慨でした。
点数: 3