俳句添削道場(投句と批評)

イサクさんの添削最新の投稿順の1376ページ目

「秋刀魚ひよろひよろみんなで泳ぐ北の海」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 秋刀魚ひよろひよろみんなで泳ぐ北の海

おはようございます。

御句、剽軽さ、軽快さを狙っていますかね?

◆一物仕立てか取り合わせか受け取りに迷いました
 特に「みんなで」に迷いました。「さんまがみんなで」なのか「ぼくたちみんなで」なのか。季語にもなる「泳ぐ」をわざわざ出しているので、秋刀魚のことではなく人間のことなのでは?という疑問が発生するという・・(気になるような季重なりとは思いません)
 コメントからも秋刀魚の一物仕立てとは思いますが、句に決定打がなく。

◆秋刀魚の一物と断定するとして、
 「秋刀魚」「ひょろひょろ」「泳ぐ」「海」、情報の重なりが気になりますね。どれか省略したいところ。

「みんなで泳ぐ」の擬人化の点と、「群れ」という単語の採用は、なおじい様から先に出ています。

・さんまひょろひょろ群れてわちゃわちゃ北の海

点数: 3

「君がゐて僕がゐるから天の川」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 君がゐて僕がゐるから天の川

こんばんは。

・嘘つきと言はれ秋刀魚を焼いてをり
なんと(ほぼ)シンクロしました!助詞が違うだけ。
本日会社帰りに考えてスマホのメモに残した形です。
他で使えなくなってしまった(笑)

御句
できているとともに、吉本新喜劇っぽさを感じるなあと思ったら同意見が先に出ていますね。
「から」が効いていると捉える人と、少し作為に寄ったと捉える人がいそうな気がしています。

提案というより別案で考えてみます。

・天の川見てゐる君と僕が在る

点数: 1

「風食めば秋の知らせはすぐそこに」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 風食めば秋の知らせはすぐそこに

おはようございます。はじめまして。
初心者さんと言うことですね。

風が美味しい。
いい感覚をお持ちだと思います。
句の方はそれが生かされておらず、「これっていつの季節?」という点が問題になっていると思います。

◆言い回しが遠回しで、よくわからなくなっています。受け手を混乱させることもあると思います。
 ■「秋」は秋の季語
 ■「秋の知らせ」んん? 自分が秋に気づいたということかな?
 ■「知らせはすぐそこ」んんん? ではまだ知らせが自分に到着していないということ? つまり秋になっていないということ?

◆この句が投句された9月5日。台風(秋の季語)も上陸しはじめましたし、田んぼには稲(秋の季語)。地区によっては稲刈り(秋の季語)が始まりました。
 つまり、すでに季節は秋なのです。
 (なお、暦の上でも、初秋も終わり、仲秋(秋半ば)に入ろうとするところです)

特に前者、言い回しのわかりにくさが問題だと思います。
「秋が来ている」と言いたいのか、「まだ来ていない=まだ夏」と言いたいのかを、はっきりさせた方がいいと思いました。
コメントからは「秋を感じた」つまり、秋の俳句といたしましょう。

まず下五を変えてみます。
・風食めば秋の知らせを受け取れり

これで「秋の知らせ」を受け取った=秋である、という句になりました。

で、「秋の知らせ」という単語の具体性が薄いために意味を迷うところもありますので、もう少し具体的な表現にしていくのをお勧めします。

・秋風の中秋風を食みてをり
・秋風を食みて秋風美味きこと

「美味い」を省略するか、言ってしまうかどうかですね。
私の句の「秋風」リフレインはあまり効いていないので、まだいろいろ考えてみてくださいね。

点数: 1

「光陰の過客となりて秋時雨」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 光陰の過客となりて秋時雨

おはようございます。

もともとの李白の詩はこれかな?某所から抜粋です。
 夫天地者万物之逆旅 光陰者百代之過客
 夫れ天地は万物の逆旅にして 光陰は百代の過客なり

芭蕉も引用しているようです。奥の細道の序文。
『月日は百代の過客にして、行きかう年もまた旅人なり』
俳人にはこのような心情はつきものなのでしょう。

御句、本歌取りの一種と言えますね。
他者の詩歌をとりいれて自分の句(あるいは詩や歌)として世に出す、という手法ですので、気をつけなければいけないことはいろいろあると思います。

◆元になった詩歌へのリスペクトは要ります。もちろんあると信じます。

◆元になった詩歌を知らずとも楽しめる、知っていればより楽しめる、という点で言えば、あまりにも元の李白の詩に寄りすぎているかな?
 李白の詩を知っている人間からすれば、「光陰は過客」というのはほぼそのままの内容。そこに季語「秋時雨」を足しただけ、という句にも見えます。ご自身の句として世に出るので、もう少しオリジナリティを出したいです。
 元の詩を知らない方からの意見は聞きたいところ。

◆ほぼ李白の詩という内容に足す季語の選択として「秋時雨」がベストかどうか、というと難しいところですね。

李白の詩の日本語訳は「過客なり」という断定が効果的と思うので、「~となり」という説明調では詩が弱まってしまう気はしますが、ここは、他の方も意見も聞きたいです。

李白の詩が「天地は旅の宿、時間は旅人」という意味だと思いますので、季語は「時候」「天文」「地理」から離れた方がよいように思いました。
提案句、もともと私は本歌取りは得意ではありませんし、李白についてもっと勉強しないと・・・

・光陰は過客温め酒が冷めて

点数: 1

「今生は嘘多くして走り蕎麦」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 今生は嘘多くして走り蕎麦

おはようございます。お呼びですか?(違う)
「嘘」いじりとして反応してしまいました。

御句
季語の取り合わせは良いと思います。
◆上五「今生は」
 助詞「は」と敢えて限定してしまっているので、「前世」か「来世」のどちらかは「嘘が多くない」という裏の意味がついて回ります。それがあまり効いていないような気がします。
 「今生を」など助詞を変える、「現世は」など裏の意味の出にくい単語に言い換える、「人生は」と一般化してしまう、「わたくしに」と限定してしまう、など、措辞の推敲はいろいろできそうです。

提案句はコメントの措辞をお借りします。

・嘘多き人生である走り蕎麦

点数: 3

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