俳句添削道場(投句と批評)

イサクさんの添削最新の投稿順の1398ページ目

「白線のまつさら明日は運動会」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 白線のまつさら明日は運動会

おはようございます。

たとえば中学生が詠んだと想像すると、気持ちの良い句だと思います。
「明日は運動会」運動家の前日だから季節感がわからなくなってダメということもないですし。

大人目線で詠んだと思うと少し何か言いたくなる気もしますが、作者で評価を変えないようにしますね。

・白線はまつさら明日は運動会

点数: 3

「秋爽か丹田意識深呼吸」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 秋爽か丹田意識深呼吸

おはようございます。

季語「秋さやか」は置いておいて、

◆中七下五、「丹田を」「意識して」「深呼吸しました」全て説明を入れてしまって、窮屈な句になってしまいました。名詞を羅列して畳みかける名句もありますが、それとも違って説明を入れたくて入れているだけのような。

たとえば
★「丹田」という日常あまりつかわない名称が句に出てくれば、意識していることは明白ですから「意識」は説明しなくても大丈夫
★「深呼吸」ではなく「息を吐く」「息を吸う」などの言葉に言い換えられないか?
など、句を整理していきたいです。

・丹田を意識して吸え秋の風
・深呼吸して丹田へ秋の風
・丹田へ沁み込むように吸う秋気

点数: 1

「皮を剥く巧さも味の栗ご飯」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 皮を剥く巧さも味の栗ご飯

こんにちは。

この句は前半で「季語を説明する」ということをやっていますが、季語を説明して良い句を作るのはなかなか難しく、「失敗しやすいから気をつけた方がいい」とよく言われます。

御句の場合、
上五中七が「皮を剝く上手さが味に影響する」という自信の感想・説明なので、季語は他のものでもあてはまってしまうのです。
例「皮を剥く巧さも味の林檎かな」
このような内容ではせっかくの「栗ご飯」があまり生きてこない、というのは理解できるでしょうか。

俳句の場合、季語を説明するのではなく、季語から離れたことを詠むことで、意外性やオリジナリティや詩を出す、というのはテクニックではあります(これを、季語から遠い、季語に近い、などと表現することもあります)

たとえば
・皮を剝く母の手に傷栗ご飯
手に傷をつけながら皮を剝いたお母さんを見ていたら、栗ご飯が美味しくなったような気がした。という雰囲気です。

例えばであって正解はありませんので、いろいろ試してみてください。

点数: 0

「差鯖や物も覚えも折る畳む」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 差鯖や物も覚えも折る畳む

こんにちは、はじめまして。

なかなか重いテーマですね。
「物を折る畳む」のといっしょに「覚えも折る畳む」のですね。
前書きなしでこの句意をしっかり受け取るのは難しいですが、どこまで受け取ればよいか。作者がどこまで受け取らせたい(受け取ってほしい)かで、このままでいいか、もっとわかりやすくすべきかが変わると思います。

もっとわかりやすくしたい(みんなにわからせたい)ならば、下五「折る畳む」の動詞連続と、中七「物も覚えも」の上手いこと言ってる感は手をつけてもいいですが、私はこのままでもいい気がします。

点数: 1

「ぶどう房をそっと握り妻を恋ふ」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: ぶどう房をそっと握り妻を恋ふ

こんばんは。はじめまして。

お気持ちの句なので、内容や言葉の選択はこのままで良いと思います。

まず文法的に
◆「恋ふ」は歴史的仮名遣い
  ⇒現代仮名遣いならば「恋う」
 「ぶどう」「そっと」は現代仮名遣い
  ⇒それぞれ歴史的仮名遣いなら「ぶだう」「そつと」
 仮名遣いは統一した方がよいです

その上で、
◆五七五のリズムが崩れて、俳句の魅力が減っています
 ・六六五になっている。
 ・無理に五七五に近づけるために「ぶどう房」となっているのでは?
◆散文(説明のための普通の文章)の強い形です
 「○○して○○した」(御句の場合は「ぶどうを握って、妻を思った」)の形は注意してください

以上を少し直せば良いかと思います。

たとえば
・妻恋へりぶだうの房にそつと触れ(歴史的仮名遣いに統一)
・妻を恋う葡萄の房を穫るときは(現代仮名遣いに統一)

引き続きよろしくお願いします。

点数: 3

イサクさんの俳句添削依頼

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