ぶどう房をそっと握り妻を恋ふ
作者 五郎 投稿日
コメント(俳句の意味。悩みどころ)
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添削一覧 点数の高い順に並んでいます。
「ぶどう房をそっと握り妻を恋ふ」の批評
回答者 イサク
こんばんは。はじめまして。
お気持ちの句なので、内容や言葉の選択はこのままで良いと思います。
まず文法的に
◆「恋ふ」は歴史的仮名遣い
⇒現代仮名遣いならば「恋う」
「ぶどう」「そっと」は現代仮名遣い
⇒それぞれ歴史的仮名遣いなら「ぶだう」「そつと」
仮名遣いは統一した方がよいです
その上で、
◆五七五のリズムが崩れて、俳句の魅力が減っています
・六六五になっている。
・無理に五七五に近づけるために「ぶどう房」となっているのでは?
◆散文(説明のための普通の文章)の強い形です
「○○して○○した」(御句の場合は「ぶどうを握って、妻を思った」)の形は注意してください
以上を少し直せば良いかと思います。
たとえば
・妻恋へりぶだうの房にそつと触れ(歴史的仮名遣いに統一)
・妻を恋う葡萄の房を穫るときは(現代仮名遣いに統一)
引き続きよろしくお願いします。
点数: 3
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「ぶどう房をそっと握り妻を恋ふ」の批評
回答者 独楽爺
こんばんは。
俳句はこれこらとのことのようなので少しご説明させていただきます。
イサクさんのコメントと同じ主旨ですが、避けるべきは、前提、経緯、因果を説明する文体(例、なになにしどうなった)です。とくに動詞二つを連用形で繋ぐのはおすすめできません。
その様な観点から、先にとくに主張したい妻を恋うを上五に、後にその理由にあたる文が来て、読者がああそうだっとのと想像する構文がおすすめです。これもイサクさんと同じですが。
"妻を恋うそっと手にするぶどう房
ふどう房と妻(奥さん) との詳しいいきさつは 読者の想像の余地(余白)として残す訳ですが俳句としては良いことです。
まとめとしては因果を説明しない、読者の想像の余地を残すことです。
お役に立てれば幸いです。
点数: 1
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「ぶどう房をそっと握り妻を恋ふ」の批評
回答者 なお
ゴロウさん、こんにちは。初めまして。
御句拝読しました。切ない内容ですのでそちらについてのコメントは控えます。
純粋に俳句だけのことをコメントします。
単に店で買った葡萄という意味でなく、葡萄棚に垂れ下がっている景をお示しになりたくて、葡萄の房となさったのだと思われますが、先の方のおっしゃるように、リズムの悪さが先に立ち、感慨が湧きづらくなっています。
上五に六音を置くことはありますが、御句では「葡萄の房」を中七に置いて、流れを自然にしたいと思いました。
・妻植へし葡萄今年は房垂らし
・妻恋し葡萄の房を握りしめ
・妻思う葡萄の房を切りながら
点数: 1
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「ぶどう房をそっと握り妻を恋ふ」の批評
回答者 ヒッチ俳句
こんばんは。
俳句は初めてとのことですが、
ぶどう房/をそっと握り/妻を恋ふ
現代仮名遣いと歴史的仮名遣いが混じっておりますが、その事は追々勉強されるとして。
575も整っていて、また奥様への気持ちの籠った優しい俳句だと思います。
「葡萄」は秋の季語。
コメントにあります「葡萄棚」も季語になります。
本句は「ぶどう房」とお詠みですが、「葡萄棚」で詠むことも出来ますね。
例えばですが、(奥様と一緒に葡萄棚を組んだことを)
葡萄棚妻の添え木の丈夫なり
とか出来ますね。
例句はあまり良くはありませんが、参考になりますでしょうか?
またの投句をお待ちしております。よろしくお願い致します。
点数: 0
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「ぶどう房をそっと握り妻を恋ふ」の批評
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亡き妻と植えた葡萄棚に気候変動によるものなのか、今年は見事に実をつけました。天国の妻へ伝えたい気分で・・・俳句全くの初心者です。宜しくお願いします。