俳句添削道場(投句と批評)

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皮を剥く巧さも味の栗ご飯

作者 虎兔  投稿日

コメント(俳句の意味。悩みどころ)

綺麗に剥いてある栗が出てくると旨さがます、そんな気持ちを詠みました。

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「皮を剥く巧さも味の栗ご飯」の批評

回答者 イサク

こんにちは。

この句は前半で「季語を説明する」ということをやっていますが、季語を説明して良い句を作るのはなかなか難しく、「失敗しやすいから気をつけた方がいい」とよく言われます。

御句の場合、
上五中七が「皮を剝く上手さが味に影響する」という自信の感想・説明なので、季語は他のものでもあてはまってしまうのです。
例「皮を剥く巧さも味の林檎かな」
このような内容ではせっかくの「栗ご飯」があまり生きてこない、というのは理解できるでしょうか。

俳句の場合、季語を説明するのではなく、季語から離れたことを詠むことで、意外性やオリジナリティや詩を出す、というのはテクニックではあります(これを、季語から遠い、季語に近い、などと表現することもあります)

たとえば
・皮を剝く母の手に傷栗ご飯
手に傷をつけながら皮を剝いたお母さんを見ていたら、栗ご飯が美味しくなったような気がした。という雰囲気です。

例えばであって正解はありませんので、いろいろ試してみてください。

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「皮を剥く巧さも味の栗ご飯」の批評

回答者 なお

句の評価:
★★★★★

虎兎さん、こんにちは。
御句拝読しました。食べ物の旨さだけではなく、作った方への感謝が表れて、気持ちのいい句ですね。あるいは自画自賛(笑)?

ただ、栗ごはんの、栗を剥くのは大変だというのは多くの人が思うようで、俳句も同じで、つい先月末にも、
「栗飯や剥いた苦労に舌つづみ」という今朝吉さんからのご投句がありました。

虎兎さんが栗飯でお感じになったのは正直なところであり、それをどうこう申し上げるつもりなど全くありません。我が家でも先週栗ご飯が出て、妻に感謝しながらいただきました。
私がお伝えしたいのは、もし句選に応募したりするのであれば、とても多くの人が似たような句を詠むと思いますので、そこに少しオリジナリティを出すことをおすすめします、ということです。

具体的なご提案もせずに理屈ばかり並べたようで恐縮ですが、何かの参考にしていただければ有難く、よろしくお願いします。

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