俳句添削道場(投句と批評)

イサクさんの添削最新の投稿順の1373ページ目

「蝶拾つたうごかなかつた吾子の秋」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 蝶拾つたうごかなかつた吾子の秋

こんばんは。
その節はいろいろありがとうございました。

他の方から出てこなかった話を。

御句、日記俳句として終えるならば、原句の方針でかまわないと思います。季重なりですが、この句で「春の蝶」と思う人はいないでしょう。

詩としてブラッシュアップを考えるなら、二点、強めに気になることがありました
◆「自分の子が死んだ蝶を拾った(そして埋めた)」という報告をつめこもうとしていること。
 埋めたことを省略したのは悪くないですが、まだ報告の量が多いように思います
◆「蝶拾つたうごかなかつた」「吾子の秋」という表現を思いついたことで、それぞれにとらわれて、窮屈になっているように感じること。特に「吾子の秋」が曲者。

詩としてさらに昇華する方法はいくつもあると思います。
たとえば一句に日記をつめこむのではなく、複数の句にわける勇気があれば、一句ごとに感動の焦点を「子」か「蝶」に絞った方がよいように感じます。

・蝶拾つたうごかなかつたあゝ秋か
・動かざる蝶を子は埋め秋暑し

いかがでしょうか

点数: 3

「蛇這ふや大空あるを知ずして」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 蛇這ふや大空あるを知ずして

こんばんは。

下五「知らずして」として読ませていただきます。

◆中七下五の十二音「空があるのを知らない」という、どこかで誰かが使ったような内容の言葉が気になるところです。
 かつ、「蛇」でなく「蟻」「蚰蜒」などの動物季語でも、あまり映像が変わらない十二音である点が、季語「蛇」の句としては難しいところ。
 作者にとって「大空を知っている動物」と「大空を知らない動物」の境界線はどこでしょうか?それが「蛇」である、と納得できるよう措辞を工夫できれば、「蛇」の句として素晴らしいものになります(今の私にはできません)

季語「蛇」である必然性。
たとえば、蛇は樹上や民家へ登ったり、かなり立体的に動くので、なおじい様が先に書いている「空の広き」を借ります。

・蛇這ふや空の広きを目指さむと

点数: 3

「手を合わせ想い涌き出ず雲の峰」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 手を合わせ想い涌き出ず雲の峰

こんばんは、

◆「出ず」で???となってしまいました。
 コメントを見たところ、「出づる」という意味の「出づ」でしたか?
 「出ない」と誤読されるのは非常に損です。「湧き出る」もしくは歴史的仮名遣いの「湧き出づ」とした方がよいと思います。歴史的仮名の場合、一句で統一すべきなので上五は「手を合はせ」となりますね。

◆意味としての「墓参り」+「雲の峰」で、季重なり前提で内容を作ろうとしています。これを成立させるのはなかなかの高等技術です。
 さて、「墓参り」と「雲の峰」で、この句の中で大切な風景はどちらでしょうか?
 御句は「墓参り」と出していませんがコメントでは「墓参り」の場面を捨てられないように見受けられ、かつ「雲の峰」を「想い」の比喩に使っているようにも見えるため、判断しづらいところではあります。

誰への思いなのか?がわかれば「墓参り」という場面は不要かもですね。
たとえば母親への思いとして、「想いが涌き出る」という説明は他の言葉に託してみます。

・母の背の墓もくもくと雲の峰

点数: 3

「この世界嘘っぱちだね俳句の日」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: この世界嘘っぱちだね俳句の日

こんにちは。

6月に私が去った後のことはほとんど見ていません。
わざわざ再登場されるということは、腑に落ちない気持ちがあるのでしょう。

松浦様には「私は俳句そのものについてはとやかく言いますし、これからも言うと思いますが、松浦様に関することは何も言ってませんし言うつもりもありません」と付け加えておきます。

こちらへ来られないのは仕方ないと思いますが、俳句は続けてくださいね。

点数: 1

「君の目に映る花火の美しき」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 君の目に映る花火の美しき

こんにちは。はじめまして。イサクと申します。

季語・五七五のリズムなど、俳句としては問題のあるものではありません。
もし学校の宿題などでしたら、このまま出しても大丈夫だと思います。

ここから【紅葉様の俳句】としてを考えると、
◆季語以外の部分がどこかで見たような言葉、というのが、最大の弱点です。
◆季語が「花火」でなくても、なんとなく使えてしまうような言葉です

例えば
君の目に映る桜の美しき
君の目に映る蛍の美しき
君の目に映る紅葉の美しき
君の目に映る銀河の美しき
など他の「きれいなもの」に簡単に入れ替わってしまいます。
なので「花火の句」としてとても良い、とは言いにくいものになります。

こうならないような工夫をして、紅葉様のオリジナリティある「花火」の俳句を作っていってほしいなあ・・と思います。

花火は美しいものだと皆わかっているので、わざわざ「美しき」と言う必要はないかもしれません。だとしたら、たとえば下五の「美しき」を、花火だとわかるような表現に変えるだけでもよいかもしれませんよ。「また開く」とか・・・
学校の宿題かもしれませんのでこれ以上の提案は出しませんが、いろいろと考えてみてください。

点数: 5

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