「葉桜や桃色の葉は何処でゆく」の批評
回答者 イサク
添削した俳句: 葉桜や桃色の葉は何処でゆく
はじめまして。よろしくお願いします。
御句、「桃色の葉」とみて「葉が桃色になる種類の桜があるんだなあ・・珍しそう」と思ってしまいました。
◆俳句には十七音という少ない音数しかなく、多くの言葉を使って説明するのが難しいので、「桃色の葉」といって「桜の花」のことという伝わりにくい比喩(宍戸さまの言うところの「暗示」)は大抵失敗します
◆「葉桜」という季語には、桜の花が散って葉っぱに変わったという意味を含み、桜の花を惜しむ気持ちも含んでいます。だから「葉桜」は初夏の季語なのです。
つまり、宍戸さまの作ろうとした句の意味は全て「葉桜」の四音に入っています
「葉桜や」と夏の季語を使っておいて春のことを詠む、というのは俳句には向いていません。春を詠むなら春の季語、夏を詠むなら夏の季語を使うのをお勧めします。
季語によっては「行く春」「雛納め」など、いってしまう季節を惜しむ季語もありますので、いろいろ調べてみてください。
とりあえずここまで。
点数: 2