俳句添削道場(投句と批評)

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友と見たあの日を去りし鰯雲

回答者 ハオニー

添削した俳句: 友だちと見上げた空は鰯雲

お初にお目にかかります、ハオニーです
鰯雲は

この句はまだ情報が盛り込めます
どんな友達か?鰯雲の状態はどんな感じだったのか?臨場感を空の描写で出せないか?
など、やれることがいろいろあります

やれるかやれないかは、削れる言葉があるかないかで分かります
友達と見上げた空は→友と見た
ここまで削れますから、いろいろやれます

7音分ぽっかり空いたため、「友と空を見上げたあの日すらも、鰯雲が連れ去っていくようだ」追憶と現実の光景を両立させてみます
友と見たあの日を去りし鰯雲

見たままを描くのは大事ですが、それだけでは皆さんに共感していただけません
読み手の五感や追憶などを刺激できる句が出来るよう、私はヒントを差し上げます

点数: 2

新妻や並べて皿に焼き秋刀魚

回答者 輝久

添削した俳句: 秋刀魚皿並べて嬉し色違い

ひろみな様、初めまして。

原句での、秋刀魚皿は季語ではないのでは?・・・と思います
それに、「色違い」の五文字もあまり重要な気がしません。

季語の秋刀魚を入れて、新婚さんの夕餉を表す為に、皿を並べてみました。
肩の触れ合う距離ですね

点数: 1

ーーーーーピアノに譜面置く月夜

回答者 ハオニー

添削した俳句: 月明かりピアノに譜在りし日のまま

ピアノは哀しい音から弾んだ音まで出せるようで素敵ですね

この句は「譜」が「入らなくなって押し込んだ」、つまり寸詰まりな表現です
むしろ、「日のまま」を削った方が私はいいかなと思います
月明かりピアノに譜面ありし日よ

これで形は整いました
ここからは「故人が弾きに来るかも」という思いを投影してみようと思います
季語を少し削らないと入らないため「月明かり→月夜」とします
「ピアノに譜面」このまま残します

「置く」を足して「ありし日よ」を消し、なんとかトータル5音稼ぎました
手直しの句は、わざとーーーーーを入れておきました
5音分あればいろいろできますので、一つの目安として覚えておくとよさそうです

仮に故人が伯父さんだとしましょう
伯父おらぬピアノに譜面置く月夜
もしかわいい我が子なら
吾子おらぬピアノに譜面置く月夜

と、人物の存在を匂わせるだけで「もしかしたら、戻ってきてピアノを弾いているかもしれない」という作者さんの想像が言葉になって入りました

点数: 1

柿の葉よ夕陽を孕んでいたか

回答者 ハオニー

添削した俳句: 日の色を孕んでいたか柿の葉よ

日の色は少し黄色を帯びた赤、緋色のことを言おうとしているのだと私は感じました

おっしゃる通り、日の色では「昇り来る朝日」「真南に陣取る正午の太陽」「沈み行く夕日」、どの色か読み手に委ねてしまうことになります

「孕む」には、穂がふくらむ、妊娠する、中に含んでいる、という意味があります
この厄介な動詞を選んだところに詩的な表現を感じます
柿の葉が太陽に染まるのではなく、柿の葉に元から素質はあった、太陽が引き出してくれた、という句にしたいのでしょう

簡単な提案をするとしたら、
「柿の葉よ」と先に呼びかけた方がいいでしょう
柿の葉よ夕陽を孕んでいたか
呼びかけ「よ」→疑問・反語「か」
この方が読み方は多くなりそうです

これは句意がけっこう変わってしまったため没案
黄昏を孕める柿の葉は紅し

点数: 2

真っ直ぐな男骨だけの焼秋刀魚

回答者 りんごのほっぺ

添削した俳句: 真直ぐな男骨だけ焼秋刀魚

「真っ直ぐな男」 「骨だけの焼秋刀魚」というふうに分かれた句ですよね?

字余りになってしまいますが「骨だけ」の後に「の」を入れたほうが
より無骨な感じが出るし、わかりやすいかなと思って直させていただきました。

点数: 2

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