「夕暮れに染まるる涸沼に鰡はねる」の批評
回答者 イサク
添削した俳句: 夕暮れに染まるる涸沼に鰡はねる
こんばんは。
ボラジャンプですか。海が近いのでしょうか?
こんな無警戒っぽいボラでもなかなか釣れません。
さて御句、文語(古語)だか現代語だかわからない感じになっています。
わからなくなったらわかる方に統一しましょう。
普通なら「現代語」が楽だと思います。「はねる」はそのまま。「染まるる」は「染まる」でOKです。
(「跳ねる」は文語の場合終止形「跳ぬ」連体形「跳ぬる」、「染まる」は文語の終止形も連体形も「染まる」ですね)
あとは以前にお伝えしたように助詞を変えてみて、なおじい様提案の一句目と同じ形。
・夕暮れに染まる涸沼や鰡はねる
語順を変えてみてもいいです。上五で切れて、中七下五が句またがりの形で。
・鰡はねる涸沼は夕暮れに染まる
ちなみに俳句に置いては必ずしも下五がメインとは限りません。
だいたい季語を軸としますが、いろいろな形があります。
芭蕉の句だけでも
・古池や蛙飛びこむ水の音
・・・上五「古池」が主役 季語「蛙」で何かを暗示する
・夏草や兵どもが夢の跡
・・・上五の季語「夏草」が主役で、中七下五の語をかけあわせている
・閑さや岩にしみ入る蝉の声
・・・上五「閑さ」が大事な語で、季語「蝉の声」により強調している
・山路きて何やらゆかしすみれ草
・・・下五季語「すみれ草」が主役
・旅に病んで夢は枯野をかけ巡る
・・・中七に重要な語「夢」と季語「枯野」が出現する
などなど・・・
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