「芍薬やママさんコーラスの楽屋」の批評
回答者 イサク
添削した俳句: 芍薬やママさんコーラスの楽屋
おはようございます。
最近のるる様の句と比較して、どこか違和感がありますね。
◆ 「芍薬のようなママさんコーラスの楽屋」のという、季語を比喩に使っているように感じてしまう形です。これは受け手がそう感じてしまう可能性がある、というしかないのですが。
コメントを見ると、作者にとって「ママさんコーラス」は芍薬を見立てた言葉で、「芍薬はママさんコーラス」という気持ちで句を作っています。
つまり「芍薬」と「ママさんコーラス」は作者にとって「近い取り合わせ」でした。
◆それに加えて、技術的な原因のひとつとして、「モノの季語(+や切れ)」+「動詞のないモノの十二音」の特有の不安定さがあります。
これらの不安定さを、私は違和感ととらえているようです。
まず、コメントにある芍薬の印象をそのまま句にするなら、明確に比喩の一物句でもよいわけですね。比喩の一物なら、近さは関係ありません。
・芍薬の咲くやママさんコーラスめき
取り合わせにする場合、季語が先にある状態で想像の十二音で取り合わせを作るのはかなり難しい、というのがまずありますが、
御句の場合は「芍薬」が明確なモノの季語なので、「ある程度コトを描写した十二音」の方が安定することがあります。
「ママさんコーラス」は音数の問題で非常に使いにくく、難しいはずです。苦心しましたがちょっと上手くいかず・・
・芍薬や野外ステージコーラス中
点数: 1