俳句添削道場(投句と批評)

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月明を絵本と眠る我が子かな

回答者 ハオニー

添削した俳句: 秋月夜えほん枕に夢の中

お初にお目にかかります、ハオニーです
仕事が遅くなってしまうこと、よくありますよね

手直しの句は、この句意に近づけるようにしています
句意を見てすぐに「我が子」は入れようと決めました

そのときに問題となることが2つありました
一つは、秋の季語である「月」もしくは「月夜」に「秋」とつける必要はないということです
句意に「月の光が照らす」とあるので、「月明(げつめい)」という月明かりを意味する言葉を私は採用しました

もう一つは、枕も夢の中も「眠る」というイメージがかぶっていることです
句意には枕も夢の中も書いていなかったため、「眠る」で問題ないと判断しました

今回、「開かれた絵本」「眠っている我が子」「月明かりが照らしている様子」など、ここに焦点を当てて強く描こうと出来るところがたくさんあります
スケッチをすることをイメージすると、月明かりという形状の曖昧なものを本気で描く人もいれば、絵本という小さなものに全力を注ぐ人もいます

ただ、こういう場合は人物に焦点を当てると非常に楽です

先に「月明を」として月明かりの空間を描きます
次に人物と動作とものを入れます
「絵本と眠る我が子」
最後は俳句らしく「かな」と詠嘆してみます
これで一応句意はおおかた入ったと思います

点数: 5

この浜をゆく色なき風と僕と

回答者 雨々

添削した俳句: 色なき風一人残りし広き浜

新米さま こんにちは^ ^

新米さまのコメントを読んで あまりの美しい景に自分も一句詠ませていただきました。
なので 今回は添削(モドキ(;´д`)ではないととって下さい。

美しい季語、「色なき風」。
新米さまのコメントにもあった透明感や風の大らかなスケール感を大事にしたかったので 出来るだけ視線をシンプルに纏めたつもりです。

個人的にですが 大きなパワーのある自然の事象については あまり色々詠みこまない方が そのスケールを表現出来る気がします。

俳句は詩。17音で説明や報告をするのではなく、物語を込められたらと努めていますが なかなか難しいですよねぇ( ^ω^ )

点数: 9

カーナビの指す丘の上遠花火

回答者 三日酔いの防人

添削した俳句: カーナビのかすかな狂い遠花火

ハオニー様今晩は、いつもお世話になっております。カーナビとは、また思い切りましたね。大変僭越ながら一つ、カーナビは狂っているのではなく、古いだけです。また、カーナビが狂って遠花火だよというのは、当たり前過ぎると思います。長々とすみませんでした。

点数: 1

秋めくや坂を歩める杖へ風

回答者 ハオニー

添削した俳句: 秋めいて坂行く杖に風やさし

坂道の手すり、ガードレールでしょうか...?

何が秋めいているのか、それがはっきりと分からないところが課題ですね
風が秋めいているのなら季語と風が離れすぎていますし、坂道が秋めいているのなら「秋めく坂」と繋がないと意味が通りません

一句全体に秋めく雰囲気を出すなら、「秋めくや」と切れ字を入れるのがおすすめです

点数: 1

ファインダー越しに掴める月あかるし

回答者 ハオニー

添削した俳句: ファインダー覗いて掴む秋の月

遠近法を利用した一句ですね
手元のカメラのファインダーから、遥か彼方の月を掴まえるところを描写するあたりが詩的な表現ですね

問題点は「覗いて」と「秋の月」です
ファインダーを覗くと言わなくてもファインダー越しといえば、カメラなどを構えた手元のアップをイメージできます

もうひとつ、「月」は単独で秋の季語です
わざわざ「秋の」とつけるには相当な理由が必要です
「名月」とするのも手ですが、1年に1度の特別な「中秋の名月」のことを言うため、説明にある通りにすると「月」で勝負するしかないなと思いました

備考
あかるし
1.光が射してよく見える
2.色が澄んで華やか

わざわざ字余りにしてまで、遠くの月の見事さを表現したかったのです

点数: 2

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