俳句添削道場(投句と批評)

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冬を待つ木の実つやめく朝の庭

回答者 佐々木健一

添削した俳句: 東天よ寒暁を知る椿の実

秋から冬の季節の移り変わりを早朝の日の昇る時間差、気温、椿の実を見て感じた感動をこの句は詠みたかったのだと、作句意図を読ませてもらってわかりました。
季語の「寒暁」(冬)と「椿の実」(秋)が重ねられているのは、秋と冬の混在を感じたからなのでしょう。
「東天よ」と呼びかけるものがいる。
「寒暁を知る」とさらに言うように
「椿の実」がある。
というような宮澤賢治の童話のように話す木の実の一句としても楽しみました。
なぜ、椿の実は、天にどんな気持ちで語りかけているのか?
そこに合う秋の季語として「冬を待つ」というのはいかがでしょうか?
「春を待つ」に似ていますが「冬を待つ」は、ただ待ちわびるのではなく、準備はできている、覚悟もある、かかってこいという雰囲気の秋の季語です。
秋の朝の庭にある椿の実を見て感動したのと、朝の空の美しさに感動したという二つの感動は、一句で作るはもったいない気もします。
椿の実に朝日があたり、つやめく。つやめくのは冬を迎える秋の木の実の覚悟のつやめき。
つやめくとすると木の実のクローズアップだけでなく反射の光を感じられますが、擬人化することを避けられます。

寒椿という季語もあり、椿と雪の絵画もありそうなこと、さらに木の実とすれば、句を読む人がどんぐりでも、他の木の実でも同じように「冬を待つ」という季語が受けとめてくれます。

感じた季節の変わり目を、さみしさではなく、力強く待つ。
「東天よ寒暁を知る椿の実」の一句から感じた秋の木の実のたくましさへの感動を「冬を待つ」という季語で、椿の実の擬人化ではない句に直してみました。

指摘事項: 季重なり

点数: 2

新米を噛んで腹へと明日の糧

回答者 輝久

添削した俳句: 失敗を新米噛みしめ糧にする

新入社員の新米と現物の新米を、掛けてみました。

失敗の悔しさを口に出さずに噛みしめて夕ご飯を頂き、また明日から頑張ろうと思う気持ちに詠んでみました。

点数: 1

新米を噛みしめる歯の小刻みに

回答者 ハオニー

添削した俳句: 失敗を新米噛みしめ糧にする

お初にお目にかかります、ハオニーです

早稲の品種は新米の時期ですね
この句に出てくる方は、間違いなく晩成な方でしょう

日記帳に書き留める句なら、「失敗を」が分かりづらいと思います
「糧にする」で何か失敗したのかと推測はできますから、「失恋を」「叱責を」「嘲笑を」などもう一歩踏み込めば、その時の感情がリフレインされるでしょう

これを作品レベルまで持っていくには
説明くさい句は作品と呼べないため、大鉈を振るう必要があります
つまり
原因「新米を噛みしめる」→結果「糧にする」
という因果関係を解消しなくてはいけません

結果「糧にする」も、曖昧な「失敗を」も消します
「新米を噛みしめる」というフレーズが残りました
ここに「歯の小刻みに」とくっつけてみます

これで、失敗して悔しさと新米を噛みしめる様子がイメージ出来るようになりました
さらに、新米を嬉しがって食べている家族の様子かもしれないとも想像できます
(これは私の弟にどんな句か聞きました)

作品とよべる俳句の多くは、読み手が多様な解釈が出来るものです
100人が100人同じような解釈をするピンポイントの作品もありますが、それはプロでも難しい領域です

点数: 2

見得を切る回転寿司のトロつまみ

回答者 佐々木健一

添削した俳句: 回る寿司トロを摘まんで背伸びして

摘まんで背伸びして
のところがリフレインっぽい雰囲気はあるけれど、摘まんでいるのは背伸びしてますよ、と説明的だと思いました。
歌舞伎で大見得を切るというのを使って、背伸びしての気持ちを上五にしてみました。見得と見栄をかけている感じで。
回る寿司、よりも、回転寿司と言い切ったほうが、回る、つまむと動詞かふたつあるよりもすっきり整います。

どうでしょうか?

点数: 1

身に入むや中トロつまみ背伸びせん

回答者 ハオニー

添削した俳句: 回る寿司トロを摘まんで背伸びして

中トロ人気は強いものです
マグロは売れてもあまり利益にならないと調べたことがあります
赤字覚悟で仕入れるのは、「ない」と言えないネタだからでしょう

気になるところが1点
どれを季語として使っているのか、これがまず分かりません

寿司という季語を回転寿司と使っているため、季語ではないと私は考えます
鮪は冬の季語としてありましたが、トロだけでは季語としてどうかと思います
「中トロ」「ネギトロ」「トロサーモン」「ブリトロ」など、トロのつく寿司ネタはけっこうあります

「回る寿司」も「中トロ」も季語じゃなければ、とても楽です
回る寿司を外して、明確な季語を入れれば成立します

今回は秋の時候の季語「身に入む(みにしむ)」を試してみました
食後の寂しさが少し出たような感じがします

点数: 1

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