俳句添削道場(投句と批評)

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手直しの必要はございません

回答者 ハオニー

添削した俳句: 縁談やのらりくらりと林檎剝く

縁談がまとまらず母親から「まだ結婚しないの?」と聞かれて困りつつも、のらりくらりと紙一重でうまくかわしている娘のような存在が見えましたね

「のらりくらり」という副詞が、林檎を剥く人物のはっきりとしない様子や漫然としない一句の雰囲気を作り出しています
人物の存在もあり、季語の林檎から「アダムとイブ」、男女の関係も匂ってきました
「縁談や」といい感じで響いています

特に直さなければならないところはありません
このまま味わいましょう

点数: 2

海面を擦れる羽ばたき秋の鳶

回答者 ハオニー

添削した俳句: 海面に羽ばたき飛んで秋の鳶

いい言葉を説明に持っています
「海面すれすれ」は絶対句に入れるべき要素です

絶対に必要のない言葉は「飛んで」です
「羽ばたき」なんて言えば「飛ぶ」様子は分かるから要りません
「飛んでいない」ときに限り、「木に止まる」とか「地に落ちた」とかわざわざ言うくらいで十分です
普通なら「羽ばたき」も鳥が出てくるから想像できる言葉ですが、今回は「羽ばたく様子を描きたい」という意志があるため、ここは堂々と残しましょう

そうなると今回1つ、説明にも載っていない分からないところがあります
「羽ばたき」が名詞なのか、動詞なのかです
名詞にすると2カット、切れが生まれます
動詞にするなら1カットで、切れを作らず光景を描写する必要があります

きっぱりと名詞として使うなら
海面を擦れる羽ばたき秋の鳶

きっちりと動詞として使うなら
海面のすれすれ羽ばたく秋の鳶

これらのような方法があります
餌を獲ろうとしていたのか、水浴びしたかったのか、技術を自慢したかったのか、などいろいろな想像ができるものはありました

あとは、「鳶(とび)」は冬の季語とされることが多いので、「秋の鳶」はありだと思います 季語2つと捉える人もいますが、私は「秋の」が強調されて、寂しげな鳶なのだろうなと捉えました
ちなみに悪い例は「夏のパイナップル」という季語をまったく分かっていないものです

点数: 2

鍬の柄に羽を休める蜻蛉かな

回答者 三日酔いの防人

添削した俳句: 鍬の柄にとんぼや羽を下向けて

輝久様、皆様こんにちは。目の付け所は素晴らしいですね。
『鍬の柄にとんぼや羽を下向けて』
畑に刺さった鍬の柄に蜻蛉が止まっている様子ですね。
季語は蜻蛉、蜻蛉を詠うか、鍬の柄を詠うかで印象が変わりますね。蜻蛉の羽について、『羽を下向けて』と8音使っておられますので『羽休め』とすれば5音で収まります。また、とんぼの後の『や』の使い方に違和感を感じました。鍬の柄に注目させた一句を失礼します。
鍬の柄は蜻蛉の為に刺さりけり

点数: 4

廃屋の庭に凶器の薄かな

回答者 腹井壮

添削した俳句: 草叢の刃となりし薄かな

大浦美津子さん、こんにちわ。

原句の字面よりも自分なりになるべくコメントの内容に沿うようにしたらこうなりました。

点数: 0

懐かしき庭も刃となるすすき

回答者 三日酔いの防人

添削した俳句: 草叢の刃となりし薄かな

長年無人となっている隣家を詠まれているということなので、『懐かしき庭』とし、時間の経過を入れました。参考としてください。

点数: 0

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