いい言葉を説明に持っています
「海面すれすれ」は絶対句に入れるべき要素です
絶対に必要のない言葉は「飛んで」です
「羽ばたき」なんて言えば「飛ぶ」様子は分かるから要りません
「飛んでいない」ときに限り、「木に止まる」とか「地に落ちた」とかわざわざ言うくらいで十分です
普通なら「羽ばたき」も鳥が出てくるから想像できる言葉ですが、今回は「羽ばたく様子を描きたい」という意志があるため、ここは堂々と残しましょう
そうなると今回1つ、説明にも載っていない分からないところがあります
「羽ばたき」が名詞なのか、動詞なのかです
名詞にすると2カット、切れが生まれます
動詞にするなら1カットで、切れを作らず光景を描写する必要があります
きっぱりと名詞として使うなら
海面を擦れる羽ばたき秋の鳶
きっちりと動詞として使うなら
海面のすれすれ羽ばたく秋の鳶
これらのような方法があります
餌を獲ろうとしていたのか、水浴びしたかったのか、技術を自慢したかったのか、などいろいろな想像ができるものはありました
あとは、「鳶(とび)」は冬の季語
とされることが多いので、「秋の鳶」はありだと思います 季語2つと捉える人もいますが、私は「秋の」が強調されて、寂しげな鳶なのだろうなと捉えました
ちなみに悪い例は「夏のパイナップル」という季語をまったく分かっていないものです