「騒乱の薮から出でる燕かな」の批評
回答者 ハオニー
添削した俳句: 騒乱の薮から出でる燕かな
この句には「かな」は似合いません
これで真意が分かるようなら、俳人としては相当なレベルです
同じ轍を踏むことにならないように、参考にできるように補足をします
燕が勢いよく藪から飛んできたイメージだと思うのですが、ここには勢いやらスピードやらがあります
ここにしみじみとした「かな」という詠嘆は違う気がします
対策
「かな」は取っ払いましょう
それで完成です
騒乱の藪から出でる燕
読み方は分かると思っています
この句は現代語ですが、古語にするとまた違う味わいとなります
騒乱の藪より出づる燕
この方が燕も違和感なく収まった気がします
「騒乱の藪」とは何か?という考えに至らせてくれるあたり、詩のメカニズムが分かっていると思うのです
季語「燕」の引き立て役にはもってこいの表現ですね
点数: 4