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金鱗の竜姫と塩の馬 (No: 1)
スレ主 さそり 投稿日時:
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こんにちは。
6月の文学フリマで出そうと考えている小説が、半分ほどできました。全文じゃなくて申し訳ないのですが、一旦ここまでのところで感想などを頂ければなと思い投稿しました。
●誤字脱字はないか
●キャラクターは魅力的に書けているかか
●分かりにくい表現などはないか
主に気になっているのは上記の点です。
私個人の永遠の課題である『分かりやすさ』を意識して書いたつもりなのですが、スケジュールに追われて頭からすっぽ抜ける時も多々あったため、ちょっと自信ないです……。
後半も5月中旬には書き終えて全文完成させて、こちらに報告できるように頑張ります。添削の手間を押しつけているようで恐縮ですが、よろしくお願いします。
あらすじ(プロット)
「おれに爪を砥がせてください。あなたが竜になるその時まで」
『ラ・ロカの日陰馬』と呼ばれていた、ラ・ロカ伯爵家の次男、オズヴァルド。この世界に生きていれば誰もが使える魔法を持たずに生まれた彼は、『塩の馬』として、スク・ア・ルジェ島の竜姫、ギルダと結婚することが決まった。
『塩の馬』――それは政略結婚の駒として、他国へ婿入りをすることになる貴族の子息のこと。
他国のために働き、他国の地で死ぬ。それが運命だった。
妻となった竜姫ギルダは、奇数の角を持って生まれたために『忌み子』と疎まれながらも、心根が明るい日向のように生きる娘だった。彼女の温もりと優しさに触れ、オズヴァルドもまた愛を知って変わっていく。
仲睦まじく暮らすふたりに、戦争と悪意が忍び寄る。フェロフォーネ国王、べリザリオが暗殺された。
国葬へ赴いたオズヴァルドは、双子の兄アルフォンソ、そして疎んじてきた父と再会し、己の居場所がスク・ア・ルジェ島にあることを受け入れる。島へ帰った三日後、国王暗殺の容疑がかけられていた敵国から嫁いできた姫、ツェツィーリアが殺害されたという手紙が届いた。
結婚してから一年が経っても、ギルダに化竜の兆候が表れない。それを自分が『忌み子』だからだと責めるギルダを励ますため、オズヴァルドは姪のために自作していた物語を語って聞かせる。
ある日、ギルダが使用人に扮した暗殺者に襲われる。オズヴァルドは身を挺して庇い腕に怪我をし、伴侶を傷つけられた怒りでギルダの肌に鱗が現われる。それは紛れもない化竜の始まりであった。
暗殺者を率いれた犯人として捕縛されたのは、ギルダの影従であるエンリカだった。エンリカはギルダへの歪んだ優越感を抱いていたのだ。竜姫への反逆は重罪であるため、エンリカは角を落とされて海流しの刑に処された。
姉のように慕っていたエンリカの反逆にショックを受けたギルダは、オズヴァルドの傍をこれまで以上に離れなくなってしまった。オズヴァルドもまたギルダを守りたいと思うようになり、影従フィデンツィオに武芸を習う。オズヴァルドは魔法を使えないと思っていたが、体には魔力があり、魔力を練って想像したものを形にする力を会得する。
魔法の力を順調に伸ばしていくオズヴァルドに対し、ギルダは徐々に感情が希薄になっていった。それは化竜が進んでいる証であった。次第にギルダの身の回りの世話は全てオズヴァルドが行うことになり、物語を聞かせながら伸びる爪を研ぐのは日課となった。
そしてついにギルダの背中に竜の翼が生えたことで、彼女の表情も反応もなくなってしまう。
ギルダを神殿の最奥に移動させ、反応がなくともオズヴァルドは物語を聞かせ、オルゴールを鳴らして爪を研ぐ日々が続いた。
貿易商リヴィオの話では、ついにフェロフォーネと敵国が開戦したという。フェロフォーネは次王が決まっていない中のことで、国内はひどく混乱しているという。
ギルダの体がほとんど竜となったある日、兄アルフォンソが騎士として戦場へ向かい、戦死したという知らせを受ける。形見であるブローチを受け取った。
悲しみに暮れながらもギルダの完全な化竜を完遂するため、日課をこなそうとしていたオズヴァルドは、ブローチの入れ物に手紙が入っていることを知る。手紙にはリヴィオに気を付けること、そしてこのブローチや国王の訃報を託したのはリヴィオではなく別の貿易商だと知る。オズヴァルドがいつものようにギルダの爪を研ぎに行くと、背後から何者かに襲われて気を失ってしまう。
気づけば大きな海賊船の上で、リヴィオの付き人であるネリーナがいた。ネリーナは海流しの刑に処された後、リヴィオによって助けられていたエンリカだった。本当は兄のブローチと共に妻子も島へと逃げる予定だったが、彼らによって殺されていたと知り、怒りによってオズヴァルドは水を操る魔法を覚醒させる。
海を味方につけたオズヴァルドは渦を退けて島へと戻り、化竜の儀を失敗させ、火山を噴火させて島や国を滅ぼそうとしたリヴィオと決着をつける。
致命傷を負いながらもギルダの元へと帰ってきたオズヴァルドは、化竜の最後の儀式である自身の魂を彼女へ差し出し、息絶える。
目的:趣味で書く
要望:欠点の指摘歓迎!
この小説を批評する!金鱗の竜姫と塩の馬の批評 (No: 2)
投稿日時:
こんにちは、カイトです。
作品を読ませていただきましたので、僭越ながらコメントなど。
気にされている点から順番にいきますね。
⚫︎誤字脱字
ちらほらと見受けられましたが、ピックアップを忘れていまして指摘できません、すみません。
ただ、取るに足らないミスだったと思うので(してしまう→いてしまう、くらいのタイプミス)、あまり気にされなくて良いかと思います。
⚫︎キャラクターの魅力
魅力のある無しに差があった気がします。長くなりそうなので後述します。
⚫︎わかりやすさ
特にわかりにくいと思う箇所はなかったです。難解な単語をあえて使っているとは思いましたが、文脈から大体の意味はわかるのではないでしょうか。言葉のチョイスは作品の雰囲気にあっていたと思います。
ただ、登場人物が多いため混乱の元になる可能性はあるかと思いました。神官長(ジャンニ)やフェロフォーネ王妃(アデリーナ)なんかは、今後大きな活躍がないなら名前は伏せて役柄のみでもよいのではと思いました。
◯キャラクターについて
・オズヴァルド
第一章では、自分を駄馬と卑下する割には口下手程度の欠点しか見受けられず、いい奴だけど暗い、という印象でした。もっと、優秀な兄への嫉妬や自分の境遇への悲観、政略結婚への不満がたっぷりのダメな奴でもいいんじゃないかな、と思いました。
彼の不遇の原因と言える「魔法を持っていない」ことですが、正直あまりピンときませんでした。というのも、作中で魔法が生かされているシーンが少ないんです。具体的には始祖と今代の竜姫が使っているだけなので(読み飛ばしていたらすみません)、「生まれながらにすべての人に備わっている」「持っていないと異端」という感覚を得られませんでした。
第二章で成長していく彼は、とてもかっこよかったです。ギルダと出会い変わったんだ、ということがよくわかり、魅力的でした。
・ギルダ
ヒロインですが、悪いところがあるというよりはいい子すぎて、印象が薄く感じられました。物語の後半で龍に変化して感情がなくなっていく、とのことなので、それとの対比で天真爛漫さを強調しているんだろうなとは思いましたが、それが逆に「無垢な少女」の型に嵌っているいるように感じられました。
オズに対して最初から好意的ですが、なぜなのか、なにかきっかけがあったのかも気になりました。オズに「なぜこんなに好いてくれるのか? そもそもこの好意の種類はなんだろう」と煩悶させても良いかと思いました。
主人公二人以外に言及すると、エンリカとアルフォンソがすごくよかったです。
エンリカは、伏線がうまく隠されていると思いました。あらすじで今後の展開がわかって読んでいたのですが、「後に裏切るキャラ」らしい含みのある描写やちょっとした時に出る上から目線の物言い(「面倒を見させられていた」とか)なんかが、初見では気にならないけど後から伏線と気づくのにちょうどいい塩梅だったと思います。
アルは、当初はオズと比較され溺愛されて育ったお坊ちゃんかと思っていましたが、彼には彼の苦痛や葛藤があったことを知れて読むと、確かにオズの「半月」だと感じ入れるものがありました。かなり控えめに言って「惚れまうやろ!」と。
オズとアルの二人で父親と対峙するシーンがよかったですね。お父さん、血圧上がってその場で卒倒してもよかったかも。そして使用人の誰も本気で心配していないとか。スカッとしますし、療養の話もより現実味を持つのでは。
◯その他
第二章に比べ、第一章は少々書き込み不足に感じました。オズとギルダが親密になっていくのに大きなイベントがなく、それはそれで悪くはないのですがその期間も短いので、なぜ二人が惹かれあったのかがわかりづらく、パンチが弱い気がします。
また、二人の交流をメインに書くのはよいのですが、それ以外の人物との絡みがほぼないのに、第二章でオズのスク・ア・ルジェ島での評判がかなり高いことは唐突に思えました。
以上です。色々書いてしまいましたが、独自の世界観や複雑に絡み合う展開など、後半もぜひ読みたいと思わせる作品だったと思います。合わない意見はスルーしてくださいね。
文学フリマ、耳にしたことしかありませんが、参加できるのは羨ましいですね。楽しんでください。
今後の創作活動も応援しています。
長所。良かった点
独自の世界観、キャラクター
良かった要素
キャラクター 文章 オリジナリティ
ライトノベル作法研究所管理人うっぴー /運営スタッフ:小説家・瀬川コウ:大手出版社編集者Y - エンタメノベルラボ - DMM オンラインサロン
プロ作家、編集者にアドバイスしてもらえる!勉強会で腕を高めあえる!小説で飯を食べていきたい人のための創作コミュニティ。学生には交通費1000円を支給。
金鱗の竜姫と塩の馬の批評の返信 (No: 3)
投稿日時:
カイト様、いつもありがとうございます!
誤字については、一応投稿前に見返したのですが、やっぱりあるみたいですね……。濁点をつけたつもりでついてないとか、キーボードでも字が抜けるとか、色々とやらかしてる自覚はあるので注意していこうと思います。
キャラに関するご指摘も、大変参考になります。魔法については、私も忘れがちな要素になっていたので、もう少し序盤から印象付けられるように改稿していきたいですね。
あんまり長くなるのもなぁと考えていたので、一章が駆け足になっていた自覚はありました。逆を言うと、二章を書き過ぎてしまったのもあります。登場人物のほとんどが『置かれた場所で頑張るしかない人々』なので、その心境や周囲との関係を、もう少し書いた方が良いのかもしれません。
今はとにかく完成させることを目的に、ゴリゴリ書いています。今更ながら、戦争とか展開を複雑にしないで、オズとギルダが中心のあっさりした物語にした方が良かったかな……と思っています(笑)
今回は貴重な感想をありがとうございます!世界観とかずっと考えてたものだったので、褒めていただけて嬉しいです!
小説投稿先URL
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