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夏、京都。その想い 切り取って…の批評の返信

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夏、京都。その想い 切り取って…の批評(元記事)

 最後まで読みました! 「主人公のカメラにしか映らない幽霊少女」という要素は面白いなと感じました。その幽霊少女と主人公の友情も良いですね。「少女を撮るのをやめてしまったら」と考えるシーン、ここで二人の仲がより強固なものに変わった気がしました。じゃあ「主人公の能力を他の誰かが持っていたらそっちでもいいのか」というとそんなことはなくて、お互いに大事に思い合っていることが伝わってきました。あとお着替えシーンが何気にお気に入りです(笑)二人ともかわいい!

 総評としては「手堅くまとまっているが、その手堅さからちょっとはみ出すくらいがちょうど良いかも」です。
 実を言うと、御作は手直ししなくても良いんじゃ……? といーぴんは思ってたり。というのも、作品としてはとても綺麗にまとまっているので、下手に弄りにくいかなと。あとこれは個人的な問題点ですが、自分とは作風が違い過ぎてまともなアドバイスが出来そうにないなとかも……。(ほのぼのした雰囲気のお話って、読むのは好きですが書けないんです(泣))
 よってここから下はいーぴんの好みにかなり偏った意見ですので、肩肘張らず、お気楽に聞いて頂ければと思います。

A.展開と構成について
 自分としては「読むのをやめる程ではないけれど、1.3倍速くらいだとありがたいかなぁ」と感じました。
 自分なりに分析してみたところ①期待通りだが、予想のつく展開②キャラ設定がやや似通っている③障害があっさりめの3点が原因なのではと考えています。

①期待通りだが、予測のつく展開
③障害があっさりめ
 (①、③合わせて書きます)全体の印象としては、よくまとまっているなと思いました。ですが、まとまりを意識するあまり、風呂敷を広げることを躊躇されているようにも見受けられました。……と思っていたのですが、
>>後半、話をふくらませることができず~
 逆にふくらませようとして、上手くいかなかったみたいですね。これは正直意外でした。そうやって失敗する作品は、広げすぎて収集がつかなくなり、結果見逃せない矛盾を抱えていたり伏線を放棄したりしているもの──つまり構成に致命的な欠点を抱えているものが大半なので。
 その点、御作については最後まで基本を忠実に貫けているので、構成力のある作者様だなと感じました。風呂敷を広げるのは難しいですが、畳むのはもっと難しいです。ですがもってぃさんなら広げるだけ広げても大丈夫でしょう。

 ではどこを広げるかですが、やはりニ幕目ですね。ざっくり本筋を見ると、a幽霊がカメラに写っている→b幽霊とメッセージビデオを作成→c正道に渡すも、イタズラと捉えられてしまう→d正道と和解→eメッセージビデオを渡し、幽霊が去る、と分かれています。
 この中で第二幕にあたるのはbcですので、ここを膨らませていきます。障害となる出来事はもっと増やして良いでしょう。主人公が壁にぶつかり、乗り越えたらもっと大きな壁がぶつかる……そうやって障害をだんだん大きくしていけると盛り上がりますね。

 でも言うのは簡単でも、作るのは難しいですよね……。このまま投げっぱなしもどうかなと思うので、自分ならこうするかなという例をちょろっと挙げてみます(・ω・*)ですが前述のとおり、もってぃさんとは作風がだいぶ違うので「これは自分の書きたい話じゃない」となるかと思います。なので何のたしにもならないかもですが、いーぴんの自己満足ということで、温かい目で見て頂けると嬉しいです。

・少女を写すごとに、その存在がくっきりとしてくる。反対に主人公はみるみる消えていく。
・少女が死んだのは、実は主人公のせい。警察はおろか少女本人さえその真相を知らず、ずっとこの謎を追っている兄に代わって死因を解き明かしたいという。
・少女は伝えたかったことを口にした瞬間、霊体を保てなくなり身体が消滅してしまう。幽霊となれる代わりに一番したかったことが封じられているようで、そのせいで兄に思いを伝えられない。とかとか。

②キャラ設定がやや似通っている
 上手く言えないのですが、ストーリーだけでなく、キャラも手堅くまとめているなというか、もっと個性を突出させても良いかなと思いました。web小説はキャラに重きを置く読者が多いためですね。
 例えばですが、
千歌の服装センスが壊滅的
→一葉のだとサイズが合わず、仕方なく母が着ている大阪のオバチャン感満載の服を着てもらったら千歌が気に入ってしまう。
→そして兄へのビデオレターでもその服で撮影。「いたずらとか言ってごめんな。この壊滅的なセンスは千歌だよな」からの和解……みたいな。

 それから、キャラ同士の掛け合いももっと増やしても良いかなとも。特に主人公と千歌ですね。8話目からやっと会話できるようになり、12~14話でお出かけもしますが、ここがダイジェストっぽくなっているのがもったいないなと感じました。11話のお着替えシーンと、12話の仲違いシーンはとても良かったと思うので、このクオリティで他シーンも描写できれば、よりキャラの魅力を引き出せると思いますよ!
 長くなったので、一度区切ります。

夏、京都。その想い 切り取って…の批評の返信

スレ主 もってぃ 投稿日時: : 0

いーぴん さん、ありがとうございます!
長文での丁寧な批評に感謝です。

〝手堅くまとまっているが〟との総評ですが、ある意味、もってぃ(以下、自分)のスタイルを言い当てられた気がしました。
読み手としての自分は〝ありがちな〟〝気を衒わない〟物語が好みですので、それが書き手としても現れてしまってますね。
仰られる通り〝期待通りだが、予測のつく展開〟───つまり「王道」の枠から余り離れられない感じです。

そんな中での〝障害があっさりめ〟との指摘も納得しきりです。
〝壁にぶつかり、乗り越えたらもっと大きな壁がぶつかる……〟
そうですよね。
ちょっとそこのところが、書いていてキビシイな、と感じたところでした。
正直、2幕前半での〝仲違い〟の件(くだり) は読者さんには不評だろうな、と思ってました。(いーぴん さんには響いてくれていて、驚きと共に嬉しかったです)

なので、この手のシーンは少な目に (この後の正道との衝突が避けられないので) しといた方が無難かな、としちゃったんですね。反省点です。

ところで いーぴん さんのアイデア───〝一葉と千歌との因果 (ちょっと『電脳コイル』っぽいですね)〟は面白いですね。これだともっと長いお話に仕立てられそうです。

〝キャラ設定がやや似通っている〟については、自分の書くもの全般的に当てはまっている課題です。
多分、性格の作り込みはやっているのですが、キャラクターとして動かすと、かなり均質な反応を返す(一昔前の)日本人的なものに描いてしまっているのかな? と思っています。
まぁつまり、大人し目で地味な感じのキャラが普通なんじゃないかなー、と考えてしまっているわけですね。
これをどう打破するか……。
がんばってみます!

〝キャラ同士の掛け合いももっと増やしても良いかな〟
そうですね。ちょっと重めの展開のストーリーなので、必要以上に構えてしまったようです。

〝12~14話でお出かけもしますが、ここがダイジェストっぽくなっているのがもったいない〟
たしかに……。
もっと舞台装置としての京都を背景に、二人を描くべきだったですね。

〝11話のお着替えシーンと、12話の仲違いシーンはとても良かったと思う〟
ありがとうございます!
正直、仲違いシーンをいいと言ってもらえるとは思ってませんでした。

スレッド: 夏、京都。その想い 切り取って…

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