ノベル道場/小説の批評をし合おう!

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元記事:時間泥棒と怪盗零の批評の返信の返信の返信

真剣に読む云々の時点であなたは、読解力が人並み以下ですね。私は一言も真剣に読んでくださいと言っていませんよ。
迷惑です(^ν^)
もっとわかりやすく書かないとわかりませんか?
それに、褒められるように書いてくださいって、あなた読まないじゃないですか。馬鹿ですか?

上記の回答(時間泥棒と怪盗零の批評の返信の返信の返信の返信)

投稿者 【本人から削除依頼】 : 0 投稿日時:

> 真剣に読む云々の時点であなたは、読解力が人並み以下ですね。私は一言も真剣に読んでくださいと言っていませんよ。

 頼まれて読んではおりません。なお、真剣に読解した結果としては、どういうことを書こうとなさったかは把握しております。

> 迷惑です(^ν^)

 だからどうしたのでしょう? 横柄に言えば相手が黙ると思うなら間違いで、むしろ徹底的に言い返されるだけです。

> もっとわかりやすく書かないとわかりませんか?

 当然です。一読して分からないものは、少なくともエンタメ小説ではありません。たとえ推理要素を服でいても、ですね。

> それに、褒められるように書いてくださいって、あなた読まないじゃないですか。馬鹿ですか?

 読める限りは読んだわけです。そう書いてあるのですが、それしきも読み取れないですか?

 もう少し、御作の欠点(前作と共通)を説明しておきます。作者さんはシーンをイメージした。それを説明する文章を書いた。まあ、普通の手順ですね。

 しかし、「作品について何ら知らない人」向けの説明がなっていないのです。御作をアニメかコミックにしたとして、それを観た人同士なら、御作が何を言っているかは分かるでしょう。

 だけど、元ネタを知らない人にも分かるようには書けていない。つまり、御作は作者さんがイメージしたことの感想になっているのです。ときおり見かけるタイプの作品です。

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要望 : 長所を教えてください! スレッド: 時間泥棒と怪盗零

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元記事:帝国の守護者〜禁忌の子供と業火の宿命

力を入れた部分:テーマ設定
超能力ものですが、あえてSFにしています。理由はテーマがあったからです。
『生命倫理』という大きな枠の中で、人間として生きていくのか、兵器として生きていくのか。
人間と兵器の違いとは。
立場が違う二人の生死観を表すのに力を入れました。

強みは、じっくりと進む序盤。そして、主人公の出自が明らかになってからの展開の動きが動き、クライマックスはスピード感を出すようにしました。

そして、キャラクターの個性についても、言葉遣いなどで書き分けできるようにしています。

上記の回答(帝国の守護者〜禁忌の子供と業火の宿命の批評)

投稿者 【本人から削除依頼】 : 2 投稿日時:

 最初から数章読んで「ツカミはあるけど」と思い、実質的なラスト数章を読んでみました。他の方の感想にもありますが、クライマックスを冒頭に持ってきたわけですね。

 ツカミとなる「とある日帝都が迎えた朝(プロローグ)」についてのみ申し上げてみようと思います。クライマックスとなるバトルを出だしに持ってきたのは正解(の一つ)なのに、冒頭にクライマックスを持ってきたからこその失敗も見られます。

 クライマックスは普通はさまざまな準備をして、山場の落差を出すためにあえて盛り下げておいてから一気に盛り上げるわけですね。

 そういう段取りなしに冒頭でクライマックスの見映えと緊張感を利用しようとしたわけです。当然、無理が出ます。しかも、作者さんとしてはその山場バトルがどういう状況か分かっている。だけど読者は全く知らない。

 出だしから少し引用して、具体的に見てみます(空行は削除しています)。

01> 「――これでぇぇ、終わりだァァァァァ!」
→インパクトある台詞で始めるのはいい感じ。状況不明でも、どうなっているか興味が湧く。

02>  男の絶叫が周囲に轟く。彼は、空高くから落下しながら、標的を見据えていた。
→01からすると、落ちつつ眼下の敵を攻撃するらしいと分かる。
→この時点では生身で落ちているような印象。

03>  周辺には、崩壊したビルやマンション、所々に焼けた道路。そして、薄っすらと赤みがかった明け方の空が広がっている。
→周囲の状況に読者の目を逸らせてしまい、01~02で集中していく感じを妨げている。
→この周囲の状況は戦闘の背景もイメージさせて迫真性を出す狙いと思われるが、省くか、攻撃動作などに混ぜるか、この後にしたほうがよい。

04>  ボロボロの白衣に、泥だらけのジーンズ。額や頬にある多数の擦り傷が、男のここに至るまでの戦いの激しさを物語っていた。
→白衣という言葉の印象は強い。ジーンズはいた医師が落ちて行くイメージになってしまう。

05>  男は、蒼炎をまとう右腕を高く振り上げる。
→次の06まで読んでから攻撃動作と分かるが、「蒼炎」がどの程度のサイズなのか不明、温度も不明であるため、迫力が出ない。

06>  そして、眼下に迫る巨大な戦闘ロボットの動力部に、その拳を叩きつけた。
→ここでイメージがぶれる(おそらく、出だしの描写での最大の問題点)。
→「眼下に迫る」からは距離を感じる。人の腕が届く感じがしない。
→しかし拳を叩きつけている。「届かないはず、もしかして男はロボットのパイロット?」などと惑う。
→しかも、05の「蒼炎」が使われておらず、描写の効果を下げてしまっている(蒼炎がお飾り、みたいな感じ)。

07>  そこには、装甲が剥がれ落ち、剥き出しになっているロボットの動力コアがあった。
→作者さんには「装甲」も「動力コア」も見えているけど、類推などの手がかりがない読者はイメージできない。
→読者としては、この07を記号的に受け取らざるを得ず、作者さんの期待する迫力等は出ない。

08> 「いっけぇぇぇぇ!!」
→ようやく主人公にフォーカスが戻って来た。
→後述しますが、文章ではこういう、気持ちを含む描写が効果を上げやすいです。

09>  男の叫びと呼応するように、彼の腕から爆炎が解き放たれた。投射された焔が、すでに大破に近い状態の機体を穿つ。
→読者は07を記号的に受け取るため、ここも記号的になる。絵的なイメージは具体化されず、迫力を出し損ねている。
→05の蒼炎がこの09で爆炎となっているわけだが、06~07で蒼炎の描写を維持できていないため、爆炎がこの09単発の印象も生じかねない。

10>  刹那の沈黙に遅れを取って、コアを撃ち抜かれた機体は、眩い閃光を伴って大爆発を起こす。
→ここも、記号的に受け取るか、あいまいな映像イメージを思い浮かべるしかない。
→06で生じた二択(男は生身かロボット搭乗のパイロットか?)はここまで続く。

11> 「――ッ!?」
→主人公の驚き。これはしっかり実感できて、いい感じ。

12>  爆風に呑まれた男が、空高く放り投げられる。視界が空転し、天と地が入れ替わった。
→ここでようやく、「男はパイロットではなく生身」と確定する。つまり、11まで男のイメージはブレたまま。
→前段では男を見る視点、後段では男が見ている視点のようだが、読者としてはすっと視点が切り替えらるわけではない。
→どこからどう見ているかを明示するか、視点を切り替えない工夫が必要。
→最短の書き換えを考えると、後段を「男の視界が空転し」としてもいいかもしれない。

>  地平線の彼方まで広がる空は美しい。反対に地上は焼け野原と化している。
→ここから急に、戦闘に至るまでの歴史も述べてしまっている。
→その後、戦闘シーンに戻る。緊張感が途切れるリスクが高い。
→アニメ等でよくある「爆風で吹き飛ばされる→無音で情景を映す」の狙いかもしれないが、文章では伝わらない。
→要は、動きの激しいシーンに挟んだため逆効果の恐れがある。

 いとなしサテラさんのご感想と同じことを感じました。文章に不向きな絵を頑張り過ぎているのです。読者は状況が異常なだけに類推で絵を思い浮かべることができず、どういう絵面なのか戸惑います。

 見たこともない絵を文章で説明しても伝わりません。言葉で絵を思い浮かばせるのなら、類推が容易なものを使う必要があります。そうしてもなお、絵で表現されたものになかなか追いつかないのが実情だろうと思います。

 逆に、主人公の気持ちを有効に活かせていません。文章が絵に勝るのは気持ちや思考、感覚をダイレクトに描ける点にあります。冒頭のバトルですと、恐怖、闘志、絶望、勇気、希望、安心等ですね。気持ちは類推を使う必要がありません。ダイレクトに読者に響きます。

 冒頭の感想を物凄く大雑把、簡潔に申し上げるなら、長所は絵的なイメージを頑張っているところですが、それが短所にもなっている、というものになります。絵面はそのままに、絵面から主人公が感じるものをもっと描いてはどうかと思います。

【ご参考】
 10階程度(40m前後)からの落下だと、地面までの時間は3秒弱、速度は地面直前で時速100km(秒速28m)ほどになります。
 お考えのバトル(落下時間10秒)にするには、高さ500mから落下することが必要です。

良かった要素

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元記事:帝国の守護者〜禁忌の子供と業火の宿命の批評

 最初から数章読んで「ツカミはあるけど」と思い、実質的なラスト数章を読んでみました。他の方の感想にもありますが、クライマックスを冒頭に持ってきたわけですね。

 ツカミとなる「とある日帝都が迎えた朝(プロローグ)」についてのみ申し上げてみようと思います。クライマックスとなるバトルを出だしに持ってきたのは正解(の一つ)なのに、冒頭にクライマックスを持ってきたからこその失敗も見られます。

 クライマックスは普通はさまざまな準備をして、山場の落差を出すためにあえて盛り下げておいてから一気に盛り上げるわけですね。

 そういう段取りなしに冒頭でクライマックスの見映えと緊張感を利用しようとしたわけです。当然、無理が出ます。しかも、作者さんとしてはその山場バトルがどういう状況か分かっている。だけど読者は全く知らない。

 出だしから少し引用して、具体的に見てみます(空行は削除しています)。

01> 「――これでぇぇ、終わりだァァァァァ!」
→インパクトある台詞で始めるのはいい感じ。状況不明でも、どうなっているか興味が湧く。

02>  男の絶叫が周囲に轟く。彼は、空高くから落下しながら、標的を見据えていた。
→01からすると、落ちつつ眼下の敵を攻撃するらしいと分かる。
→この時点では生身で落ちているような印象。

03>  周辺には、崩壊したビルやマンション、所々に焼けた道路。そして、薄っすらと赤みがかった明け方の空が広がっている。
→周囲の状況に読者の目を逸らせてしまい、01~02で集中していく感じを妨げている。
→この周囲の状況は戦闘の背景もイメージさせて迫真性を出す狙いと思われるが、省くか、攻撃動作などに混ぜるか、この後にしたほうがよい。

04>  ボロボロの白衣に、泥だらけのジーンズ。額や頬にある多数の擦り傷が、男のここに至るまでの戦いの激しさを物語っていた。
→白衣という言葉の印象は強い。ジーンズはいた医師が落ちて行くイメージになってしまう。

05>  男は、蒼炎をまとう右腕を高く振り上げる。
→次の06まで読んでから攻撃動作と分かるが、「蒼炎」がどの程度のサイズなのか不明、温度も不明であるため、迫力が出ない。

06>  そして、眼下に迫る巨大な戦闘ロボットの動力部に、その拳を叩きつけた。
→ここでイメージがぶれる(おそらく、出だしの描写での最大の問題点)。
→「眼下に迫る」からは距離を感じる。人の腕が届く感じがしない。
→しかし拳を叩きつけている。「届かないはず、もしかして男はロボットのパイロット?」などと惑う。
→しかも、05の「蒼炎」が使われておらず、描写の効果を下げてしまっている(蒼炎がお飾り、みたいな感じ)。

07>  そこには、装甲が剥がれ落ち、剥き出しになっているロボットの動力コアがあった。
→作者さんには「装甲」も「動力コア」も見えているけど、類推などの手がかりがない読者はイメージできない。
→読者としては、この07を記号的に受け取らざるを得ず、作者さんの期待する迫力等は出ない。

08> 「いっけぇぇぇぇ!!」
→ようやく主人公にフォーカスが戻って来た。
→後述しますが、文章ではこういう、気持ちを含む描写が効果を上げやすいです。

09>  男の叫びと呼応するように、彼の腕から爆炎が解き放たれた。投射された焔が、すでに大破に近い状態の機体を穿つ。
→読者は07を記号的に受け取るため、ここも記号的になる。絵的なイメージは具体化されず、迫力を出し損ねている。
→05の蒼炎がこの09で爆炎となっているわけだが、06~07で蒼炎の描写を維持できていないため、爆炎がこの09単発の印象も生じかねない。

10>  刹那の沈黙に遅れを取って、コアを撃ち抜かれた機体は、眩い閃光を伴って大爆発を起こす。
→ここも、記号的に受け取るか、あいまいな映像イメージを思い浮かべるしかない。
→06で生じた二択(男は生身かロボット搭乗のパイロットか?)はここまで続く。

11> 「――ッ!?」
→主人公の驚き。これはしっかり実感できて、いい感じ。

12>  爆風に呑まれた男が、空高く放り投げられる。視界が空転し、天と地が入れ替わった。
→ここでようやく、「男はパイロットではなく生身」と確定する。つまり、11まで男のイメージはブレたまま。
→前段では男を見る視点、後段では男が見ている視点のようだが、読者としてはすっと視点が切り替えらるわけではない。
→どこからどう見ているかを明示するか、視点を切り替えない工夫が必要。
→最短の書き換えを考えると、後段を「男の視界が空転し」としてもいいかもしれない。

>  地平線の彼方まで広がる空は美しい。反対に地上は焼け野原と化している。
→ここから急に、戦闘に至るまでの歴史も述べてしまっている。
→その後、戦闘シーンに戻る。緊張感が途切れるリスクが高い。
→アニメ等でよくある「爆風で吹き飛ばされる→無音で情景を映す」の狙いかもしれないが、文章では伝わらない。
→要は、動きの激しいシーンに挟んだため逆効果の恐れがある。

 いとなしサテラさんのご感想と同じことを感じました。文章に不向きな絵を頑張り過ぎているのです。読者は状況が異常なだけに類推で絵を思い浮かべることができず、どういう絵面なのか戸惑います。

 見たこともない絵を文章で説明しても伝わりません。言葉で絵を思い浮かばせるのなら、類推が容易なものを使う必要があります。そうしてもなお、絵で表現されたものになかなか追いつかないのが実情だろうと思います。

 逆に、主人公の気持ちを有効に活かせていません。文章が絵に勝るのは気持ちや思考、感覚をダイレクトに描ける点にあります。冒頭のバトルですと、恐怖、闘志、絶望、勇気、希望、安心等ですね。気持ちは類推を使う必要がありません。ダイレクトに読者に響きます。

 冒頭の感想を物凄く大雑把、簡潔に申し上げるなら、長所は絵的なイメージを頑張っているところですが、それが短所にもなっている、というものになります。絵面はそのままに、絵面から主人公が感じるものをもっと描いてはどうかと思います。

【ご参考】
 10階程度(40m前後)からの落下だと、地面までの時間は3秒弱、速度は地面直前で時速100km(秒速28m)ほどになります。
 お考えのバトル(落下時間10秒)にするには、高さ500mから落下することが必要です。

上記の回答(帝国の守護者〜禁忌の子供と業火の宿命の批評の返信)

投稿者 【本人から削除依頼】 : 0 投稿日時:

 感想を冒頭のみにしすぎて、冒頭ではないときにどうかを書き忘れておりました。申し訳ありません。

 この冒頭はラストで繰り返されるわけですが、ラストなら絵的な描写も効果は充分出せる見込みがあります。なぜなら、主人公やヒロインの人物像はもとより、敵の形状や能力、主人公の能力などを描いてからにできるからです。つまり、ラストでなら「記号」であっても、読者に「絵」のイメージが生じ得るということですね。

 現実でも、例えば猫を見たことがない人がいるとして、その人に「黒猫」といっても通じません。「小型の哺乳類、四足歩行、色は全身が真黒、尻尾は割と長い、脚には爪と肉球」と延々と説明しても伝わりません。

 しかし、黒猫を含め猫をたくさん見た後だと、「黒猫」と言うだけで分かってもらえます。仮に実物でなくても、写真や動画、イラストを見せることで代用できます。

 実物や絵を見せられない文章では手間がかかりますが、訓練や会敵シーンをいくつも描いて行くうちに、名詞という記号だけだったものにイメージが加わります。

 だから、ラストでなら冒頭の描写も絵的な効果をあげることは可能。だけど、冒頭だったから読者がついていけない点があった、ということです。

 なお、あくまでもついていけない可能性です。類似のロボット物映像作品をいくつも見た人なら、かなり想像できた可能性もあります。つまり、想定読者を絞り込むか、不特定多数向けを意識するかで、描写をどうするかの選択は変わってきます。

小説投稿先URL(別タブが開きます)
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要望 : 長所を教えてください! スレッド: 帝国の守護者〜禁忌の子供と業火の宿命

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元記事:ハート(レス)ブレイク

特殊な視点、構成で書いているので、途中で自分でも頭がこんがらがっていました。なので矛盾している点や、違和感を覚えたことなど、なんでも結構なのでご指摘いただけると嬉しいです。
その他、表現や設定に関する批評も大歓迎です。よろしくお願いします。
本サイトにも投稿しているのですが、カクヨムのほうが傍点処理されているので、こちらを選ばせていただきました。

上記の回答(ハート(レス)ブレイクの批評)

投稿者 【本人から削除依頼】 : 1 投稿日時:

 構成で損をしている面が感じられます。

 簡単に整理してみます。

1.霜下しずく(a)霜下しずく(b)
 冒頭(起)。現時点でのキャラが元人間にして人間に非ざる者であることと、荒廃した世界(他の人間はいないことを暗示)の提示。

2.秋鳴かけす(A)・秋鳴かけす(B)
 視点キャラを1で小出しにしたかけすに移して、時系列で展開(承)。この物語のキャラ「かけす」「しずく」「ゆい」の生前の関係の説明し、この物語の最重要ポイントである、ゾンビ時のしずくが実はゆいであることの提示。

3.霜下しずく(A)
 回想(転)で生前の本物のしずくの人物像を提示し、しずく視点での「しずく」「ゆい」「かけす」の人間関係を提示。

4.志糸口ゆい(A)
 終章(結)。生前のゆい視点で、なぜゾンビのしずくがゆいであるかを提示。オチとしては、ゾンビのしずくがゆいであるのは、生前のゆいの意思だった、ということ。

 起承転結にキレイにまとまってはいるんですが、キャラが劇的に動くシーン(2での殺人)は回想で語られており、生前のしずく(3)はほぼ物思いで終始しています。

 目の前でキャラが生き生きと動くシーンがないんですね。また、世界が荒廃した理由も語られていないことはもとより、世界の終わりに際してキャラを動かしていない。そういうパートがないのが、ぱっと目につく構成上の問題だと思います。

 もし、キャラが動くことで魅せる作品にするとしたら、2を中途半端で終わらせて、3に三人の感情のもつれからの事件、そこへ世界が終わるような大異変が起こって、三人の事件が予想外の展開を見せる、といった構成が考えられます。物語が展開した結果のオチは、今のをそのまま活かすようにつなげていいと思います。

 しかし、です。冒頭からは荒廃した世界を淡々と描けています。この雰囲気を活かす方法も考えられます。荒涼とした世界で、この先も救いがない印象を出す方向ですね。現在の作品の雰囲気は、そういう方向性を持っていますが、もっと強めれば作品が深い印象を残すことができそうです。

 1960年代の小説ですが、「百億の昼と千億の夜」(光瀬龍)というのがあります。宇宙全体を世界設定とするスケールの大きいものですが、小エピソードの連続で作られています。テーマを言うとしたら、「宇宙の熱的死に際した人々」です。

(注:宇宙の熱的死とは、予測されている宇宙の終焉の一つ。遠い将来、全ての恒星が燃え尽き、宇宙のどこも絶対零度に近い温度となる。どんな生物も存在しえない世界になって、それが永遠に続くというもの。)

「百億の昼と千億の夜」では、主要キャラが淡々と荒廃していく宇宙を救おうと、星々を巡るのですが、どうしようもないことだけが明らかになっていき、主要キャラもだんだん退場して、最後の一人が静かに歩み去って終わります。どこにも救いがありません。
(小説をコミック化した萩尾望都さんは、あまりに淡々と滅ぶ世界に耐えられなかったのか、1シーンだけ恋愛エピソードを入れている。)

 先行きに希望のない世界を描いてみたいとしたらですが、一度「百億の昼と千億の夜」をお読みになってもいいかもしれません(同じ光瀬龍の「たそがれに還る」も将来に対する諦念を暗示していて、参考になりそう)。

 御作を拝読した感じでは、文体なども含めてもっと淡々とさせて、希望のような絶望、みたいなものを表現してみてはどうかと思いました。

 細かい点だけ少し。キャラの関係性が複雑なせいか、少し分かりにくいものが散見されます。一つだけ挙げてみます。

> (たとえそれが、本物のしずくだとしても。そうしてゆいは現実のしずくを消して、ゾンビとして生まれ変わって、都合良く記憶を改竄して――その時本当にゆいに成り代わったのだろう。その時同時に、そこらへんに転がっている頭部の潰れた『都合の良い死体』に、『いらなくなったゆい』を押し付けたのだ。そういう風に、認識の辻褄を合わせた)
 この、かけすの内心台詞で、「その時本当にゆいに成り代わったのだろう」は、しずくがゆいに成り代わったという意味に取られてしまいます。

 ゆいがしずくとなってことは、キャラ関係がややこしいだけに、明快に表現したほうがいいでしょう。例えば「その時本当にゆいはしずくとなったのだ」などでしょうか。

長所。良かった点

 三人のキャラの関係性の複雑さと意外さ、そこを世界を終わらせておくことによって、三人のキャラだけで完結させているところですね。かなり技巧的、それゆえに工夫されていると感じました。

良かった要素

設定 オリジナリティ

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https://kakuyomu.jp/works/1177354054885194538

要望 : 欠点の指摘歓迎! スレッド: ハート(レス)ブレイク

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元記事:ハート(レス)ブレイクの批評

 構成で損をしている面が感じられます。

 簡単に整理してみます。

1.霜下しずく(a)霜下しずく(b)
 冒頭(起)。現時点でのキャラが元人間にして人間に非ざる者であることと、荒廃した世界(他の人間はいないことを暗示)の提示。

2.秋鳴かけす(A)・秋鳴かけす(B)
 視点キャラを1で小出しにしたかけすに移して、時系列で展開(承)。この物語のキャラ「かけす」「しずく」「ゆい」の生前の関係の説明し、この物語の最重要ポイントである、ゾンビ時のしずくが実はゆいであることの提示。

3.霜下しずく(A)
 回想(転)で生前の本物のしずくの人物像を提示し、しずく視点での「しずく」「ゆい」「かけす」の人間関係を提示。

4.志糸口ゆい(A)
 終章(結)。生前のゆい視点で、なぜゾンビのしずくがゆいであるかを提示。オチとしては、ゾンビのしずくがゆいであるのは、生前のゆいの意思だった、ということ。

 起承転結にキレイにまとまってはいるんですが、キャラが劇的に動くシーン(2での殺人)は回想で語られており、生前のしずく(3)はほぼ物思いで終始しています。

 目の前でキャラが生き生きと動くシーンがないんですね。また、世界が荒廃した理由も語られていないことはもとより、世界の終わりに際してキャラを動かしていない。そういうパートがないのが、ぱっと目につく構成上の問題だと思います。

 もし、キャラが動くことで魅せる作品にするとしたら、2を中途半端で終わらせて、3に三人の感情のもつれからの事件、そこへ世界が終わるような大異変が起こって、三人の事件が予想外の展開を見せる、といった構成が考えられます。物語が展開した結果のオチは、今のをそのまま活かすようにつなげていいと思います。

 しかし、です。冒頭からは荒廃した世界を淡々と描けています。この雰囲気を活かす方法も考えられます。荒涼とした世界で、この先も救いがない印象を出す方向ですね。現在の作品の雰囲気は、そういう方向性を持っていますが、もっと強めれば作品が深い印象を残すことができそうです。

 1960年代の小説ですが、「百億の昼と千億の夜」(光瀬龍)というのがあります。宇宙全体を世界設定とするスケールの大きいものですが、小エピソードの連続で作られています。テーマを言うとしたら、「宇宙の熱的死に際した人々」です。

(注:宇宙の熱的死とは、予測されている宇宙の終焉の一つ。遠い将来、全ての恒星が燃え尽き、宇宙のどこも絶対零度に近い温度となる。どんな生物も存在しえない世界になって、それが永遠に続くというもの。)

「百億の昼と千億の夜」では、主要キャラが淡々と荒廃していく宇宙を救おうと、星々を巡るのですが、どうしようもないことだけが明らかになっていき、主要キャラもだんだん退場して、最後の一人が静かに歩み去って終わります。どこにも救いがありません。
(小説をコミック化した萩尾望都さんは、あまりに淡々と滅ぶ世界に耐えられなかったのか、1シーンだけ恋愛エピソードを入れている。)

 先行きに希望のない世界を描いてみたいとしたらですが、一度「百億の昼と千億の夜」をお読みになってもいいかもしれません(同じ光瀬龍の「たそがれに還る」も将来に対する諦念を暗示していて、参考になりそう)。

 御作を拝読した感じでは、文体なども含めてもっと淡々とさせて、希望のような絶望、みたいなものを表現してみてはどうかと思いました。

 細かい点だけ少し。キャラの関係性が複雑なせいか、少し分かりにくいものが散見されます。一つだけ挙げてみます。

> (たとえそれが、本物のしずくだとしても。そうしてゆいは現実のしずくを消して、ゾンビとして生まれ変わって、都合良く記憶を改竄して――その時本当にゆいに成り代わったのだろう。その時同時に、そこらへんに転がっている頭部の潰れた『都合の良い死体』に、『いらなくなったゆい』を押し付けたのだ。そういう風に、認識の辻褄を合わせた)
 この、かけすの内心台詞で、「その時本当にゆいに成り代わったのだろう」は、しずくがゆいに成り代わったという意味に取られてしまいます。

 ゆいがしずくとなってことは、キャラ関係がややこしいだけに、明快に表現したほうがいいでしょう。例えば「その時本当にゆいはしずくとなったのだ」などでしょうか。

上記の回答(ハート(レス)ブレイクの批評の返信)

投稿者 【本人から削除依頼】 : 0 投稿日時:

 やっぱり、もう少しだけ書いておきます。オチはゆいの独白で真実を示して終わっているんですが、冒頭の雰囲気を余韻として残してもいいかもしれません。

 冒頭をプロローグと考えれば、それに対応するエピローグですね。三人のキャラの真実が分かったところで、冒頭の意味が分かるようなスパイラルの繰り返し構造を用いてはどうかと思います。

 冒頭と同じようなことをしてるんだけど、しぐさやちょっとした行動をクローズアップして再現、冒頭のキャラの行動・言動の意味(生前の記憶を断片的に辿っている等)を読者に示すようなやり方です。そういう繰り返し的なイベントは、いろんな作品で用いられて効果をあげています。

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元記事:お嬢様の正体を暴け!

楽しんで読んで頂けたでしょうか?
そうであれば、何が良かったでしょうか?
そうでなければ、改善点は何でしょうか?
よろしくお願いします。

上記の回答(お嬢様の正体を暴け!の批評)

投稿者 こげら : 1 投稿日時:

文章が分かり易くて読み易いです。テンポの良い会話と簡潔な描写でスラスラと読めました。それでいて情景が漫画的に鮮やかに浮かんでくるのは甘露様のセンスなのだと思います。登場人物もやや阿保っぽくて可愛らしいです。
ただ他の方も仰っている通り、視点についてはしっかりと統一した方が宜しいかと思います。物語を語る視点がぶれてしまうと読者は非常に混乱します。特にこの作品はテンポの良さが売りだと思うので、ここで読者を躓かせてしまうのは惜しいです。
それから、主人公が自分の容姿について説明するところが、やや他の文章から浮いている感じがしました。最後まで読むとこの説明に意味があったことが分かるのですが、初めは「筆者の理想の容姿を書いただけなのかな?」という印象を受けてしまいました。あくまで私個人の意見なのですが、こういった情報は上手く周りの文章に溶け込ませないと読者に良からぬ印象を与えてしまいます。特に一人称視点で主人公が自らの容姿を説明する時には、ある程度注意は払った方が良いかもしれません。

長々と偉そうなことを書きましたが、私もまだまだ勉強中の身です。気に入らなければ適当に聞き流してください。失礼しました。

小説投稿先URL(別タブが開きます)
https://kakuyomu.jp/works/1177354054886525463/episodes/1177354054886525545

要望 : 欠点の指摘歓迎! スレッド: お嬢様の正体を暴け!

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元記事:黄金の魔女フィーア

どうもお久しぶりです。如月千怜と申します。
そろそろ枚数が100枚に到達しそうなので、ここに作品を掲載させていただきます。
実はオリジナル作品の長編は今回が初めてです。よろしくお願いします。

登場キャラ

フィーア・ブリューゲル
主人公。22歳の女性。黄金の魔女と呼ばれており、アルミュールでの知名度は高い。
ただ広がっている噂はほぼ偏見ばかりであり、元々人付き合いを好まない性分であったためか、住処の森であるフォレノワールから出てくることはほとんどない。
得意とする魔法は補助魔法。攻撃魔法は土属性に特化している。
本領はゴーレムなどの魔法生物の使役である。

ミレーヌ・ワロキエ
フィーアの友達。20歳の女性。
フィーアより年下だが幼少時代から付き合いがあったためか、彼女のことを普通に呼び捨てにしている。フィーアも全く気にしていない。
人付き合いが苦手なフィーアと違い、ガンガン他人に干渉する肉食女子。そして凄まじい恋愛脳の持ち主。
ただ一度裏切った相手、特に友達を傷つける奴に対しては一切容赦しない。そういうところはすごく真面目である。裏切りのジャッジは厳しめ。
得意とする魔法は攻撃魔法。

ティファレト・パヴェロパー
月の加護を持つ一族であるムラクモ族の戦士。22歳の男性。腕利きの冒険者である。
母親は一族の族長であり、跡取りに当たる立場である。今は武者修行のため一族の集落を離れている。
長身かつイケメンで女性にモテるが本人はマザコン。即ち残念なイケメンである。
ただ仕事に対しては真面目であり、ツッコミ役を担うことも多い。
武器は刀。旅に出る前にせんべつとして母親から受け取ったものである。
ちなみに第6話時点で実施したアンケートでは一番人気なキャラクターだった。

テオドール・グートハイル
フリーランスの傭兵。18歳の男子。主要キャラの中では最年少。
元々は軍に所属していたが、人間関係に嫌気がさしてすぐやめてしまい、傭兵になった。
軍属であったため、最年少でありながら達観した口ぶりが特徴。
ただ軍属時代に年相応とは言い難い経験をしたからか、ところどころ他人に対する情愛に欠けた言動が目立つ。

上記の回答(黄金の魔女フィーアの批評)

投稿者 読むせん : 2 投稿日時:

辛口でいっちゃうと【堅苦しい】ですねー。
 堅苦しすぎてマザコン無双までたどり着く前に、軟水ほしくなるほど硬いです。

あと今回、格好つけすぎよ?ヒロイックサーガを目指すより「笑い」を取りに行った方がいいと思う。マザコンのマザコン具合がカッとばない気がします。
湿気たマッチに火をともそうとせず、ダイナマイトに点火してほしい派。

小説投稿先URL(別タブが開きます)
https://novelup.plus/story/378348658

要望 : たのもー!(ボコボコにしてください) スレッド: 黄金の魔女フィーア

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元記事:The end-explorer

忌憚のない評価・感想がいただけたら幸いです。覚悟はできています。

上記の回答(クズ度が足りない)

投稿者 : 1 投稿日時:

読んでいて個人的にですが、主人公もヒロインもいい子ちゃんすぎてクズ度が足りないと感じました。
印象的な作品にしたいならもっとキャラは立たせた方がいいと思います。
単純に同じ設定でも、主人公は同じ境遇の姉(下請け)に働かせて、自分は中間管理職のような立場で兵士に運びへつらいつつ裏では文句を垂れていたり、ルーチャは島の人々を土人と見下して助けを求めるギリーにも助けるのと見返りにいろいろと無理難題な要求をしたり。そして、ギリーはそれにぶつくさと文句を言いながらもまたその仕事を姉に振るみたいな……。
一件キャラの第一印象が悪くなると思うかもしれませんが、印象に残るキャラの仕草や性格というのはとっても大事です。
例えば上記のようなキャラ設定にすると、ギリーの立場で物語を読んでる読者はギリームカつくなと思いつつも、「姉に報われてほしいなぁ」だったり、もっとウザイルーチャに対して「こいついつか痛い目見ないかなぁ」等、物語のゴール以外にも『読み続ける理由』が出てきますよね。
読者のそう言った読み続ける理由を増やしたり、またはその期待に答えるように作品の方向を導くのも作者に必要な能力だと思います。

あと、ついでに単純に読者を増やしたいなら
・英字タイトルはやめる。やるならせめてカタカナに。パッと見で、その言葉を読者が理解できると尚よし。(ザ・エンド・エクスプローラーというタイトルだと読者には意味が伝わりません。一般文芸でもラノベでも何でもいいので印象的なタイトルを参考にするといいかも)
・小説家になろうのサイトでは背景レイアウトの色は白にした方がいいです。でないと速攻でブラウザバックされます。

小説投稿先URL(別タブが開きます)
https://ncode.syosetu.com/n8119hl/

要望 : たのもー!(ボコボコにしてください) スレッド: The end-explorer

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