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あの日の君ともう一度

スレ主 なみかぜ 投稿日時:

目的:プロになりたい!

要望:欠点の指摘歓迎!

キャッチコピー:いつかの先の最高に幸福な結末を求めて

カテゴリー:ラノベ(中高生向け)

あらすじ

とある王国の少年王である主人公のロワには、何よりも大切な人がいる。それは、アンジュという名のよく笑う少女だった。王として忙しい日々ながらも、時間を作りアンジュと過ごしていたロワだったが、ある朝アンジュが死体で発見される。毒殺だった。それも、本来であればロワを狙ったものであった。
 部屋で一人落ち込むロワのもとに、一人の青年が訪れる。文官の格好をしたその青年は、タメ口でロワに問いかける。「諦めるの?」と。それに対してロワは「そんな訳がないだろう」と返した。そしてロワは青年――時の精霊エテルネルに時を戻すように命じ、エテルネルはそれに応じ、二人は約二年前まで戻ることとなる。
 ロワはエテルネルと三つの約束に縛られた、やり直しの契約を結んでいたのだ。「やり直しの時機はロワの自由で決めてよい」「しかし、ロワが死ねばその時点でやり直し」「エテルネルの求める最高に幸福な結末にたどり着くまで、諦めて逃げることは許されない」以上三つの約束に縛られた上で、ロワはすでに何度もやり直しを繰り返してきていた。全ては自分をかばって死ぬアンジュを救うために。
始まりは、家族がみんな死んでしまい、幼くして王についたが、お飾りの王であったロワのもとにアンジュがやってきたことだった。それも空から。自らを天使だと名乗るアンジュをあやしく思うも、悪い人に思えなかったロワは、アンジュを侍女として王宮で働かせた。赤い瞳と周りが死んだことから気味悪がられ、更には母も早くになくなっていたことで、王宮でも立場の悪かったロワにとって、アンジュは初めて自分と親しくしてくれた人だった。アンジュと過ごしいろいろな形で成長したロワは、自身が一部の大臣の操り人形であったせいで、国が荒れていることに気づき、少しでも変えようとするが時既に遅し、王を憎んだ民に襲われる。しかし、殺される寸前にアンジュにかばわれる。かばったアンジュは「いい王様になってね」と残し死んでしまう。
 アンジュの死に絶望したロワは、宝物庫に眠る精霊がやり直しをさせてくれるというおとぎ話に縋り、王宮の宝物庫に向かう。そして、時の精霊エテルネルを見つけたロワは、エテルネルと契約し、幾度にも及ぶやり直しの旅路に出ることとなった。
 そうして、何度もやり直しを続けてきたが、未だ最高の結末への糸口は見つけられていなかった。どれだけ国を良くしても、どれだけ敵を排除しても、どれだけ味方を集めても、自分、もしくはアンジュが死んでしまう。そんな中、エテルネルに助言される。「もう一度おとぎ話に頼ってはどうか」と。その助言から、他の精霊を見つけ出し、何度やり直しても殺される理由を突き止める。その精霊によると、ロワがすでに死んでいるはずの存在だという。アンジュが、ロワを助けていたから、ロワの死の運命が変わっていたのだ。ただ、人間の命の期限もまた、生命の精霊という、別の精霊の司るものだから、人間ごときでは運命は変えられないという。もし変えられるとすれば、その精霊自身か、その創造物である天使だけであるという。そう、本当に天使だったアンジュが、ロワの死の運命を変えていたのだ。そして、その運命を完全に変えたいと言うのであれば、生命の精霊が持つ「生命の書」を書き換えれば良いと、助言を受ける。
ついに、現状を打開する方法を知ることができたロワは、アンジュにすべてを話し、協力を求める。そして、今までのやり直しのために育んできたにんげんかんけいをつかい、準備を整えて戦いに臨む。
 天使であるアンジュの翼で、生命の精霊のいる天界にまで連れて行ってもらい、なんとか生命の書を手に入れるが、精霊の力や多くの天使たちの前に負けかける、そこでずっと静観していたエテルネルが助けに入る。驚くロワに対し「キミという主人公が好きになっちゃったんだよね」と言って、ロワたちを逃がす。
 そして地上に戻ってきたロワとアンジュ。アンジュはロワに、生命の書を早く書き換えるように促す。そこでロワが、アンジュの寿命を尋ねる。精霊の創造物であって、生命ではない自分には寿命はないという。ならば、とロワは自らの寿命をアンジュが死ぬまでと書き換える。驚くアンジュに、ロワは他の精霊から曖昧なものでもそれで書き換えは通ると、すでに確証は得ているという。そして、これからもアンジュが望んでくれるのならば、一緒にいてほしいと伝える。それに対して、アンジュは満面の笑みで応える。
 そんな二人のやり取りを、いつの間にか見ていたエテルネル。驚く二人に対し、「二人は末永く幸せに暮らしましたとさ、めでたしめでたしって感じ?」と茶化す。そんなエテルネルにロワは「許されるのなら、三人でめでたしめでたしと締めたいんだがどうだろうか」と問う。それに驚きつつも、喜んだ様子で「もう少しだけ、キミ達の物語を楽しんでもいいかな」と返すのだった。
 そんな中、ロワはあることがひっかかっていた。助言をくれた精霊の話では、本来死ぬ日に死ななかった者の寿命の日付は、字がおかしくなるのとのことだった。今回はまだアンジュにかばわれていなかったのに、先程の書はすでに字がおかしくなっていた。しかし、本来精霊が持っているはずの書を人間の自分が持っているのだから、多少の不具合は起きて当然だと、ロワはすぐに疑問をしまい込むのだった。
 真実は、アンジュだけが知っていた。ロワは、もうすでに死んでいるはずの人間だったのだ。十年前、母親が死んだ日に。十年前、継承権争いでロワを殺そうとした別の王子派の侍女ともみ合い、ロワの母は侍女を道連れに死んだ。そんな二人の魂の回収に来ていたアンジュは、殺意にさらされた恐怖で泣いていたロワを見つける。恨みつらみがたまった魂ばかり回収し、精神的に病んでいたアンジュを見たロワは、自分も泣いているというのに、アンジュの心配をし、アンジュのために笑う。そんなロワに、荒んでいたアンジュの心は確かに救われたのだ。今まで回収してきた魂と違って、ぬくもりを与えてくれたロワにアンジュは惹かれ、ロワをあやすように抱き上げる。その瞬間ひときわ強く風が吹く。その瞬間ハッとなるアンジュ。アンジュに命じられた魂の回収は、三人分でロワを含まれていたのだ。ここは高い塔の上で、本来であればロワはひとしきり泣いたあと、下に落ちていった母を思い出し塔の端に行った結果、小さな体は風に煽られ足を踏み外し、転落死するというのが、幼い彼の最期であるはずだった。しかし、そこにアンジュが関与したために、ロワは死ななかった。今からでもロワを殺そうかと考えたが、到底無理な話だった。そして、ロワに情が湧いてしまったアンジュは、今日までずっと陰で守り続けていた。しかしついにそれが生命の精霊にばれて、翼をもがれロワのへと落ちてきたのが始まりだったのだ。
 母が死に、見た目のせいで周りから疎まれ、次第にかつての笑顔が失われていくロワを見ながら、アンジュはずっと思っていたのだ。
「あの日の君ともう一度、笑いあいたいな」
 その願いは今、一つ増えた笑顔とともに叶ったのだった。

キャラクター

ロワ(13)
一人称:ぼく、余
主人公の少年王。家族が全員死んだこと、黒い髪に赤い瞳の見た目から呪われた王として周りから疎まれている。自分をかばって死んだアンジュを助けるために、何度もやり直しをしている。また、民のため、アンジュとの約束のために良い王でありたいと思っている。
感情の発露が乏しい。

アンジュ(?)見た目16
一人称:わたし
ヒロインの天使。ある日空から降ってきた、赤みがかった白髪に薔薇色の瞳の少女。よく笑い、よく泣く。表情がコロコロとよく変わる、心優しき少女。
実はずっとロワを助けてきた。彼女にとってロワは恩人で、いちばん大切な人。

エテルネル(?)見た目20代前半
一人称:ボク、私
相棒的ポジション。琥珀色の髪と瞳を持つ時の精霊。時間を操り、ありとあらゆる時空を行き来する存在。人間の人生を物語として楽しんでいる。より面白い物語のために、様々な人間の望み通りに時を操ってきた。
普段はネルと名乗り文官を装って、常にロワのそばで、ロワの物語を楽しんでいる。気まぐれに手助けもしてきたが、それも次第に気まぐれではなくなってきていることを自覚している。

設定(世界観)

中世ファンタジー世界。ただ、基本的に世間一般にはファンタジー的なものは信じられていない。おとぎ話などで、そういった話が残っている程度。しかし実際には、精霊と名乗るものが存在している。
主人公の国はそれなりの大国ではあるが、過去の大臣たちの行動で国内格差が激しく、国力も落ちている。

参考作品

リゼロ、ひぐらしなどのループものは基礎にあるかもしれないです

作者コメント

はじめまして、なみかぜと申します。
小説の賞に送ろうと思っている作品を、一度他人に批評してほしいと思い投稿いたしました。
あらすじがかなり長くなってしまい、すみません。少しでも短くしようとして、逆に読みにくくなっているようなところも、あるかもしれません。本当にすみません。
テーマとしては、「やり直しを通して、未熟だった少年が王としても、人間としても成長し、幸せを掴む」という感じです。ただ、根本にあるのは、ループものをエモい男女で書きたい、という俗っぽいものです。
面白かった、面白くなかった、ここが良かった、悪かったなど、どんなものでも意見をいただけたら嬉しいです。

スレッド: あの日の君ともう一度

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