「あご髭のなびく銅像北吹けり」の批評
回答者 ヨミビトシラズ
「銅像のあご髭は風が吹いたからといって靡くものではない(銅製だから当たり前だが(^_^;))が、北風を前に、銅像のあご髭が立派に靡いているように見える」という句。
着眼点はものすごく良いと思いますが……「真理(=「銅像の髭」の本質)」を考えると、ここは「逆のアプローチ」をしてみた方が良いかもしれません。
先程も言ったように、銅像のあご髭は銅製です。故に、風に靡いているように見える髭であっても、実際は風があろうが無かろうが、いつも靡いている物です。
故に……「立派に靡いている銅像の髭」に合わせるのは、「北風」よりもむしろ「無風」の方が印象深くなるのではないでしょうか。
初凪や銅像の髭なびきたる
初凪を銅像の髭なびきけり
また、もう一つのアプローチとして、「北風」を活かすなら「銅像」をオチに持ってくる方法があります。
北風やあご髭靡く記念像
北風やあご髭靡くクラーク像
「北風+あご髭が靡く→普通(=人間)だったら当然じゃん」と思わせておいて、最後にどんでん返しをする方法です。これでも、インパクトは十分。
もちろん、「初凪」の方でも面白いですよ。
初凪やあご髭靡く記念像
初凪やあご髭靡くクラーク像
初凪の場合は、「初凪+あご髭が靡く→どうなってんの?」と思わせておいて、最後に「銅像」。
ただし、「銅像」をオチに持ってくる場合、「初凪」の方はどちらかと言うと「諧謔」の方に比重を多く置いており、全体の景や展開が「つまらない」と思われるとインパクトが落ちる。「オチが予測されやすい・景そのものは単純である」と思った場合は、「情感」に比重を置いていて穏やかな展開である「北風」の方を選んだ方が良いかも。
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冬のクラーク博士像です。銅像なので髭がなびくことはないのですが、そのような印象を受けました。