「蝶ひらりポストにはがきや当選す」の批評
こんにちは。
「はがき」+「当選」という単語で、懸賞なのだろうな・・というのはわかるのですが、いろいろ問題が。
◆三段切れです。
◆中八の字余りです。しかも、わざわざ「や」を付けての字余りです。
◆ポストが「郵便ポスト」なのか、玄関先のポストなのかわからず、この「はがき」は出すときか受け取ったときなのかわかりません。
◆上記のすべての問題が「言いたいことの詰め込みすぎ」に端を発しています。
◇「蝶」の二音で済むところを「蝶ひらり」で五音使っての、中八字余りです。
◇「ポストに」「はがきや」と、それぞれに助詞をつけ、わざわざ中八音にしています。
◇「当選す」という説明の下五が気になります。
「説明したい」「言いたいことを言いたい」という気持ちが出てしまうのは理解しますが、どこをぐっとこらえるか、だと思います。
気になるのが「ポスト」です。
この句では家庭の「ポスト」に当選を知らせるはがきが届いた、と解釈します(出すときの「郵便ポスト」とも解釈できますが、「ポストにはがき」⇒「当選す」の時間が長すぎるので)。
この場合、当選の知らせを「はがき」と限定する必要はなさそうですし、受け取ったことがわかれば「ポスト」も省略できそうです。どちらかは省略可能です。
提案句では「当選のはがき」として、受け取ったという意味を出してみます。「ひらり」のオノマトペを生かすために中七も多少工夫してみます。
・当選のハガキきらきら蝶ひらり
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一時期懸賞ハガキを出すことに嵌っていました。
当選した時の嬉しさを読んでみました。
よろしくお願いいたします。