「さよならてふ手紙の文字の暖かし」の批評
回答者 なお
感じさん、こんにちは。
御句拝読しました。
面白い取り合わせですね。普通、さよならと言われれば、背中に冷たい水を浴びせられたような気になるものですが、暖かいとは。
これはおそらく、手紙の相手が作者のことを思ってさよならと伝えてきたのだと、そしてそれを作者もわかって受け止めたのだと思いました。
その上で、二点気がついたことです。
一つ目は、やはり季語の「暖か」が、季節の気温や物の温度の暖かさでない、心理的な暖かさである点です。でもこれは、そうした季節の暖かさの中にいるという作りにすることで、同様の意味を出せるのではないかと思いました。
二つ目は、「てふ」です。これで「ちょう」と読んで、「〜という」という意味だということは知っています。百人一首の「衣干すてふ天の香具山」は、「香具山に衣を干しているらしい/干しているとのことだ」と習いました。伝聞とか、推量とかの意味?でしょうか。
確信がないのですが、どうもこの句には「てふ」が合わないような気がしまして、最低限「とふ」のほうが、同じような意味ですが相応しいかと。
私個人としましては、内容がとても現代的で、トレンディドラマの一場面のような気がしましたので、どちらの古語も使わずにいければと思いました。
・暖かや手書きの文字のさようなら
・さよならと手書きの文字のあたたけし
手紙を手書きに変えてしまいました。ごめんなさい。
なぜかと言いますと、最近は友だちからの手紙も(少ないですが)、パソコンだったりしますので、ここは手書きと入れたかったからです。
よろしくお願いします。
点数: 1
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季語「暖か」。
もっぱら、心理的作用で使いましたが、アリでしょうか。
先行句にはありましたが。
宜しくお願いします。