「老夫婦去りクリスマスローズ咲く」の批評
慈雨さん、こんにちは。
御句拝読しました。これだけで、短編小説がまとめられそうです。
慈雨さんですから、ご夫婦で施設に入居なさるということについて、色々とお話ししたいことがあるのですが、ここはそういう場所ではないですから控えますね(笑)。
さて、御句です!
①報告的とも散文的とも思いません。詩ですね。
②「咲く」を入れたいという作者の意図はものすごくわかります。
例えば私の祖母が亡くなったあとも、大切にしていた沈丁花は、「あった」だけではなくきれいに「咲きました」。この時の感情ですよね。
③去り、は亡くなったと思いましたし、そもそも、どこを去ったのかわかりませんでした。ただ、「施設入居」とかは難しいのでは。
私は、逆に読み手にとっては、「老夫婦」という言及は不要なのではと思いました。いま現在、仲良く眺めているとかなら必要ですが、もういらっしゃらないのですから…。
・主人(あるじ)去りとてクリスマスローズ咲く
私は、主人がいなくなっても花は咲く、ということを強調したいのでこんなふうにしましたが、総合的に見ますと、やはり「老」はなくても「夫婦」はあったほうがいいように思います。
そこで、コメントにある、
「クリスマスローズの庭を去る夫婦」
および、あらちゃんさんご提案の、
「クリスマスローズ施設へ入る夫婦」
のほうが、この提案句より優れていると思い、推します。
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実体験にフィクションを交えて詠みました。
近所の高齢のご夫婦が揃って施設に入所され、庭の花はそのまま綺麗に咲いていました。寂しげなクリスマスローズにスポットを当てて、
・クリスマスローズ残して入所の日
・クリスマスローズの庭を去る夫婦
ここから「二人が去った後で花が咲いた」という形にしてみたのが投稿句です。
①報告的・散文的でしょうか?
②普通は花に「咲く」は言わずもがなかと思いますが、今回の句は「咲く」という変化を詠みたかったため描写しました。どうでしょうか?
③「老夫婦去り」だと意味がわからないでしょうか?(亡くなったように見えたりするかな…施設入所と明記した方がいいか迷いました)
その他諸々、ご意見くださいm(__)m