「卓上の枝折り一枚秋惜しむ」の批評
回答者 みつかづ
こんばんは。お久しぶりです。
貴句、拝読いたしました。
「「芸術の秋」が過ぎ去ってしまう感」が、
一気に胸になだれ込んでくるかの様でした。
作者がヒッチ俳句さんですので、「文字が多めの芸術関係の本、知的な関係の本、
あるいは楽譜に挟んでいたであろう枝折かな? それが書斎の机の上に
置いてある」と考えていたのですが、句集、それも「句友上梓の」。
羨ましいです。本当に。
私の10月は、手持ちの季寄せを開く事も無く、
あっという間に過ぎてしまいました…。
脱線してしまいましたが、「卓上」で、
「架空ではなく、ちゃんと実在している机ですよ」と
さり気無く特定していらっしゃるのは、上手いですよね。
「机上」ですと、「もしかして想像かもしれない」との誤読の余地が
出てしまいますので。
(例えば、「机上の空論」との言葉はあっても、「卓上の空論」との言葉は無い)
次に、拙作「敬老日母ツムツムのハイスコア」、
https://weblike-tennsaku.ssl-lolipop.jp/haiku/corrections/view/27285
「秋風にヴェスパアナリス果ててをり」へのコメント、ありがとうございます。
https://weblike-tennsaku.ssl-lolipop.jp/haiku/corrections/view/27356
前者。
ツムツム、お袋は元気に遊んでいる様です。スマートフォンに表示されている
キャラクターを繋ぐ様になぞって消す事で得点が加算されていき、
「制限時間内にどれだけの得点取れるか?」というゲームの様です。
また、最近は「2進法で片手だけで31まで数える」も頑張っている様です。
後者。
他でも無い特定の種類のスズメバチ(私の体験ではコガタスズメバチ)にしたいとの
思いで、「8音入れるのは難しい…」と悩んで学名読みに辿り着きました。
「雀蜂」と書きますと三春の季語としての機能を持ちますが、
例えば「蜂であって、その中では狩り蜂に分類され、狩り蜂の中ではスズメバチに
属していて、その中のコガタスズメバチという種類」との意味合いで句の中に
「コガタスズメバチ」との記載があっても、他の部分との兼ね合いもありますが、
季語としての力はそれ程強くない、弱い部類には入るかなと考えておりました。
私は狩り蜂の中ではフタモンアシナガバチ、キアシナガバチ、
キイロスズメバチ、コガタスズメバチに個人的な思い入れがありまして、
「季語「秋の蜂」が使えるけど、オオスズメバチやチャイロスズメバチを
想像されると何か嫌だな。コガタやヒメはそんなに攻撃的じゃない。けど、
ミツバチを想像されるのも何か違う。狩り蜂にとって、特に秋は大切な季節」と
思っておりましたが、よくよく考え直してみると、読者にとっては私の思い入れ等
どうでも良い事ですので、種類は読者に委ねるべきでした。
今回は以上です。
ご覧いただきありがとうございました。
点数: 1
添削のお礼として、みつかづさんの俳句の感想を書いてください >>
先日貰った句友上梓の句集を
一気に読み終えて。