「秋風にヴェスパアナリス果ててをり」の批評
回答者 ヒッチ俳句
みつかづさんこんにちは。
久しぶりです。
御句読ませて頂きました。
スズメ蜂が春の季語だから学名にされたかどうか分かりませんが、ヴェスパアナリス意味分からなくても何かいい響きですね。弱者に優しい作者の気持ちの籠った句と思います。
「秋風」ではなく「秋の蜂」でいいのではと思いました。
秋の蜂ヴェスパアナリス天に逝く
「秋の蜂」は秋の季語と思いますが、、、
よろしくお願いいたします。
点数: 1
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ヴェスパアナリスとは、「コガタスズメバチ」のラテン語での学名です。日本全国で見られる在来種です。
狩り蜂の働き蜂達が、段々と天寿を全うする時季が今年も参りました。
昨日の帰宅途中の階段で、コガタスズメバチの働き蜂の亡骸を見付けました。
争った形跡は全く無く、巣も近くにはありませんので、遠くから幼虫の餌を探しに飛来して力尽きたのでしょう。
今朝、私が同じ場所を通ると、昨夜の秋風に吹かれて向きが少し変わっていましたが、人間に踏み潰される事も、蟻に集られている様子も見受けられませんでした。
即興で追悼句を詠んでみました。
スズメバチは人間に過度に恐れられていますが、コガタスズメバチはスズメバチの中ではソコソコ温厚な種類で、巣の警戒範囲は約3メートル、追跡距離は約10メートルと、スズメバチの標準の警戒範囲の約5〜10メートルに比べますとかなり狭く、スズメバチの標準の追跡距離30メートルに比べますとかなり短いです。
「数が少ないので、過剰な防衛よりもとにかく仕事が優先」
そんな種類のスズメバチです。
一所懸命に働き、約30日の短い寿命を全うした彼女。
本当にお疲れ様でした。
天国では大好きな広葉樹の甘い樹液、ヤブガラシの甘い密、熟した甘い果実の密を沢山飲んでくださいね。