俳句添削道場(投句と批評)

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また夢の尻尾を追ひて美術展

作者 辻 基倫子  投稿日

コメント(俳句の意味。悩みどころ)

実は、美術展、というものに行ったことがないのです。ですが、この夏に原田マハ氏の小説を読み、美術展へのあこがれが盛り上がっていました。芸術への夢を追って、美術展に行く、という内容です。いかがでしょうか。

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「また夢の尻尾を追ひて美術展」の批評

回答者 めい

辻基倫子さま。
御句に惹かれました。
夢の尻尾をつかまえたくて、美術館にいくけれど、また、掴めずに帰宅する。
その感覚は、夢を諦めた私とリンクいたします。
チャンスの女神の前髪をつかまないとダメみたいです。
尻尾だともう、手遅れです。
作者は、憧れであって、本気では、ないんですよね?
●夢の絵のふわり尻尾へ美術展
よろしくお願いします🙇‍♀️

句の評価:
★★★★★

点数: 1

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「また夢の尻尾を追ひて美術展」の批評

回答者 げばげば

句の評価:
★★★★★

こんにちは。
いつも勉強させていただいています。

御句。シリーズとしては、しなやかな尾を追ふ、が一番好きでした。
夢の尻尾というと、尻尾をつかんだぞ、みたいな世にある慣用表現のように思うのですが、しなやかな、は分からなさが好きです。説明つかないのだけど、美術館行ってあの中を歩いていく感じをそう捉えたんだ、というのであれば、どんな感覚か理解したいと没入していってしまう魅力があります。
どちらにしろ上五中七に具体性や景はないので、あれば、しなやかな尾くらいの感覚の比喩があってもいいと思います。わからんという評が出まくるのは覚悟してくださいね。
でも、わたしは来週大阪中之島美術館に行きますが、尾を追う感覚を追体験してみたいとこの句を思い出すと思います。説明がつかないことに惹かれるとはそういうことだと思います。

点数: 1

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「また夢の尻尾を追ひて美術展」の批評

回答者 なお

句の評価:
★★★★★

辻 基倫子さん、こんにちは。
御句拝読しました。「尾」三部作ですね?

私はこれが一番わかりやすい気がしますが、ただ、まだわかりにくい。それは、なぜ「尾」なのか?という疑念が晴れないからです。

例えば本句も、

・また夢の続きを追ひて美術展

とかであれば、えらく共感するのです。

夢で美術展に行ったので、目が覚めてから現実でも出かけた、という意味にも取れますし、
私の夢は画家でした、その夢を追いかけて美術展に行きます、という意味にも取れます。

しかし「尾」が入ると、どうも何か動物を連想してしまってよくないです(笑)。

点数: 1

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「また夢の尻尾を追ひて美術展」の批評

回答者 餡ころ餅

句の評価:
★★★★★
★★

はじめまして
俳句では尻尾が?でしたが、説明文を読んで何となくわかりかけてきました。また夢の尻尾を~は牛に引かれて善光寺のイメージにダブります。夢の尻尾の尻尾から離れた方が解りやすいかな。先にコメントされた方の俳句はしっくり来ます。
失礼しました。

点数: 1

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「また夢の尻尾を追ひて美術展」の批評

回答者 イサク

句の評価:
★★★★★

こんばんは。

この句、「まだ美術への夢を追うために美術展へ行く」という季語を因果に含んだ解釈が正解のようですが、季語からの因果の句は説明的になったり、安っぽくなったりします。
他の解釈もできますが、どうしても季語を説明的に使った気配がつきまといますね。

と思うと、「しなやかな~」の句の方が、受け手が勝手に幅広い解釈をすることができる(作者の出したい句意とは離れるかもしれません)という点で、玄人受けすると思います。
実際どちらの句が良いのか?という点で言えば良い悪いではなく、作者の選択するところです。自分の出したい句意を優先して理解しやすくするか、受け手の読みに任せるか。
1かゼロの選択ではなく中間もある感じでファジーに考えてもらえば大丈夫だと思います。

・届かざる尾を追ひにけり美術展

点数: 1

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「また夢の尻尾を追ひて美術展」の批評

回答者 鈴蘭

句の評価:
★★★★★

こんにちは、拙句へのコメントとご提案句をありがとうございました。
他の方のアドバイスでポジティブ寄りに作ってみたら、つきすぎを痛感しました。作句時に察知できない……。ご提案の「地」は良いですね、使わせていただきました。

もともとあまり運動が好きでなかった自分が、足跡のたくさんついた地面に自分を重ねて少しうんざりしたのかもしれません(じゃあその景を書いて託しなさいと自己解決しつつ……)。やはり、少しは前向きに言わないと季語が立たない気もしてきました。一連の句作で勉強になりました。

靴跡のうへ踏み込みぬ運動会

御句、拝見しました。前回に引き続き「こういう句を詠む人だからこう読む」という前提ありきにはなりそうですが、それでよければ「尾」の句の中では、私も本句がいちばんイメージを受け取りやすかったです。ただ、最大限に好きに述べさせていただくと以前よりは普通に寄ってしまった印象もなくはなく、いやもう、イメージ句も深いですね。何か特定の、たとえば猫の絵の展覧会によせて宣伝用に句作してくださいと言われたら御句がはまりそうな気はしました。キャッチ―な表現というか。

逆に「芸術への夢を追って美術展に行った」とは読み取れないというか、読み取るのではなく感じてくださいの句なので、添削の反応としてはどうしても「わかるようにしましょう」にはなってきますけれども。こういう句に造詣が深い人がいたら、どのように添削するのかの方に興味がわきますね。

興味深く読ませていただきました。またよろしくお願いいたします。

点数: 0

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「また夢の尻尾を追ひて美術展」の批評

回答者 餡ころ餅

句の評価:
★★★★★

添削ありがとうございました。丹田は詩吟初声練習で常に意識していますが、この原句を推敲しなければならないと理解しました。。今は思い付くままのレベルですね。
御句の尻尾への思い。大切な言葉なんですね。尻尾があったからこそ展覧会や美術に導かれた。作者の想いになってみる事が大切だと理解出来ました。ありがとうございました。

点数: 0

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