俳句添削道場(投句と批評)

以下の俳句の添削・批評をお願いします!

寸胴の鳥こそ渡れ秋津洲

作者 鈴蘭  投稿日

要望:厳しくしてください

コメント(俳句の意味。悩みどころ)

ずんどうの 鳥こそ渡れ あきつしま

初めまして、最近俳句の選について考えることが多く、思い切って添削サイトにお邪魔することにしました。どうぞよろしくお願いいたします。ぜひ忌憚なくご意見を頂ければ幸いです。

掲句は多くの水鳥の胴体の太さに着目したものです。不恰好だけれども、仲間と助け合えば長距離を飛べる体。単体で数時間程度しか飛ばない鳥とは設計が違うのでしょうね。しかし、鶴や小鳥のことは横に置いてしまっています。違和感ありますでしょうか?
その他にもあれば、よろしくお願いします。

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「寸胴の鳥こそ渡れ秋津洲」の批評

回答者 ヒッチ俳句

鈴蘭さんこんばんは。
拙句、満月の句に二度に亘りご指導頂きましてありがとうございました。
このふたつのコメントを大切に致します。

季語のこと
○主役は誰
○感動の焦点は
○助詞の意味
○語順
これ等のことを、いままであまり意識せずにただ漫然と作句していたように思います。
俳句は深いですねぇー。
詠めば詠むほど、分からなくなり沼にはまって行きます。
今は不安しかありません。
でも詠み続けます。
前進します。
今回の句、自分なりに整理して
(自分の感動に正直に)

満月の中にすつぽり金華城

と致しました。
まだ色んな意味で不充分かも知れませんが、、、
お礼と報告の意味で置かせて頂きます。

また機会がありましたら、よろしくお願いいたします。
ありがとうございました。

句の評価:
★★★★★

点数: 1

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「寸胴の鳥こそ渡れ秋津洲」の批評

回答者 負乗

句の評価:
★★★★★

鈴蘭さん、初めまして🙂

「寸胴」…ずんどう。面白い言葉ですね…私も体型は寸胴…"ずんぐり"です…😅

係り結び故の「渡れ」…ですが、私も命令形のニュアンスを感じました。そこに"意味"が入って来ませんかね…?

「寸胴の鳥が渡れり秋津島」

で、良いのでは…?
季語が千切れる句、良くあると思います。季語は確かに、入っているし、当然季節も分かるので。
季語自体の存在感、という点では、下五、「秋津島」に負けてしまっているのでは、と思います。

「秋津島」の語感として、"よく飽きもせず" というニュアンスも、感じられなくもありません…

敢えて"係り結び"にする意図が、分かりませんでした。

また宜しくお願いします。

点数: 4

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「寸胴の鳥こそ渡れ秋津洲」の批評

回答者 ちゃあき

句の評価:
★★★★★

鈴蘭さん、こんばんは。鳥渡るの拙句にご意見ありがとうございました。
お題が渡り鳥でしたので
 鳥わたるこきこきこきと罐切れば  秋元不死男
という句のように季語と関係のない中七下五を取り合わせて面白い句ができないものかと考えているときに、ふとトイレのドアのことが浮びましたので合せてみただけです。
まあ、離れすぎだったのかもしれません。
自分でもよく分らない句ができたときなど、皆さんのご意見を聞いてみたくて投句することがよくあります。添削道場は実験の場でもあるので、皆さんの客観的なご意見を参考にして次の句に生かしていけたらなあと思っています。
ご提案句の「今年」は新年の季語ですね。こぞ とは読みません。(去年=こぞ)

御句ですが、季語を分解して使うのはどうなんでしょうね。自分はやりません。
また係り結びについては過去に失敗しているので僕には語る資格が今のところありません。的確な意見を言って下さる方のコメントを待ってみてください。

点数: 3

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「寸胴の鳥こそ渡れ秋津洲」の批評

回答者 イサク

句の評価:
★★★★★

こんばんは。はじめまして。
私はチャレンジが好きなのに厳しめ、というややこしいコメントを残しますのですみません。

同じような意見がそれなりに出ているようですが、一応。
◆がっつり命令形に見えます。
 作者の意思・希望が出ているようで面白い表現でした。

季語の分解、係り結びのためだけに助詞を入れて分解しているような雰囲気がありますね。「鳥が渡る」を許容するかどうか?
 御句の場合は「寸胴の鳥」をフィーチャーすることが第一の目的なので、ここを否定したら句が成立しない可能性があるので難しいところ。
 さらに「こそ」の強意に限定の効果もあるので、「寸胴でない鳥は渡らなくてもよい!」ぐらいの意思を感じてしまいそうな点も、気になるというか損かもしれません。

◆下五で「秋津洲」と理屈で景を広げてしまったのは得策ではなかったように感じます。
 句の主となる景は「渡り鳥(寸胴の)」。日本へ来る鳥が季語の「渡り鳥」であるので、「日本」という意味を加えるのはかまわないと思いますが、「秋津洲」は少し気どりが出ているように思いました。句の主となる景も「秋津洲」となっているように感じます。

冬鳥なので、羽毛が膨らんで寸胴に見えますが本体は細い、という理屈を想ってしまいますがとりあえず胸に秘め。
私なら「秋津洲」と言わずに風景を足すと思います。という提案句を置いて去ります。

・灰色の空寸胴の鳥渡る

点数: 3

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「寸胴の鳥こそ渡れ秋津洲」の批評

回答者 ヒッチ俳句

句の評価:
★★★★★

鈴蘭さんこんばんは。
御句読ませて頂きました。
V字に編隊を組み長時間飛び続ける渡り鳥の群れ。作者はその渡り鳥の不思議な生命力に感嘆されたのであろうか。
寸胴の中には、長時間飛べるだけの栄養と、またそれに耐え得るだけの呼吸器官が備わっています。また鳥は半球睡眠と言って半分の脳を休めながら片目で飛び続けることが出来ます。
寸胴の鳥にはそんな能力が備わっているんですね。驚くほかありません。

御句普通に読めば、
「寸胴の鳥こそ日本を渡るべきである」となりますでしょうか。「秋津洲」と言う旧帝国海軍の軍艦が有ったことはさておき、秋津洲(大和の国の異称)と言う雅語を使い、渡り鳥を詠嘆はされていると思います。
「こそ」には、物事を強調する意味の他に、区別、限定するという意味があるように思われ、
寸胴の鳥は渡るべきであるが、そうでない鳥は渡るべからずと言う意味にも取れます。
編隊を組み、統率が取れ尚且つ仲良くする鳥は渡ってもよいが
そうでない鳥は渡るな、みたく。(作者の意図には無いとは思いますが、、)私の穿った見方でしょうか?
提案としまして、

寸胴の鳥渡りたる日本晴れ

至って平凡ですが、これを置かせて頂きます。

最後になりましたが、
拙句「ぐあぐあ」の句に的確なご指導を頂きありがとうございました。
「ぐあぐあ」と「鳥語」を汲み取って頂き嬉しく思いました。
拙句に止まらず、一気に沢山の句に対して的確なご批評とご指摘、流石だと思いました。
ご自身の作句もさることながら、評論も勉強されているお姿に感服するばかりです。
思い過ごしかもですが、
「げ」の「にほひ」が感じられて 私としてはとても嬉しかったです。
これからもよろしくお願い致します。

点数: 1

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「寸胴の鳥こそ渡れ秋津洲」の批評

回答者 感じ

句の評価:
★★★★★

こんばんは🌇
鈴蘭さん、はじめまして。
拙句「秋夕焼」に、コメント、提案句、頂きありがとうございます。
勉強になりました。
御句ですが。
「渡れ」は、文法上は已然形なんでしょうが、私は「命令形」に、読みました。
「こそ」によって、作者の「寸胴の渡り鳥」に対する、応援、愛着を感じ取りました。
今後とも宜しくお願いします。

点数: 1

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「寸胴の鳥こそ渡れ秋津洲」の批評

回答者 慈雨

句の評価:
★★★★★

鈴蘭さま、こんばんは。
拙句「蝶拾つた~」へのコメントをありがとうございます。
自分としてもチャレンジ句でしたが、俯瞰的に分析していただいて、大変参考になりました!
他の方へのコメントも大変鋭く、勉強になります。

御句拝読しました。すでに他の方のコメントで出ているので恐縮ですが、私が気になったのは、
◯命令形かと思いました(また、命令形でいいんじゃないかとも思いました)。
◯「秋津洲」のインパクトが強く、おそらく作者が一番描写したい「寸胴の鳥」が薄まってしまっているように感じました。

同時に、鑑賞としてはとても深く楽しませて(?)いただきました。
①寸胴の(不格好な)鳥にこそ飛んでほしい。
②寸胴の(不格好な)鳥だからこそ飛べる。
句から受けた印象は①、コメントから受けた印象は②でしたが、いずれにしても、見た目の美しさよりも自分の成すべきことに注力する鳥の姿に作者は感動を覚えたのだろうと想像しました。

また、それを自分自身と重ねているようにも思えました(そういった連想のできる、佳い句だと思いました)。
私は邪道かもですが、ガッツリ主観に振った命令形(呼びかけの形)を推します。イメージとしては「やせ蛙負けるな一茶これにあり」に近いかもしれませんが。
下手な提案句になりますが、勉強のために、ご容赦ください。。
・寸胴の鳥よ渡れやこの島を
季語の分解の是非はちょっとわかりませんが、皆様のコメントで勉強させていただきます。
またよろしくお願いいたします。

点数: 1

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「寸胴の鳥こそ渡れ秋津洲」の批評

回答者 竜虎

句の評価:
★★★★★

鈴蘭様 おはようございます。
初めましてよろしくお願いします。
拙句の信濃路をコメントありがとうございます。
ご指摘とご提案勉強になりました。
ありがとうございます。
御句
秋津洲(あきつしま)ネットで調べました。日本の本州の古代の呼称
初めて知りました。
・木曽川の今こそ光れ渡り鳥  高浜虚子
を思い浮かべました。
こちらは木曽川が光れと
御句は
寸胴の鳥こそと詠んでいますので、
イサク様のコメントの「寸胴でない鳥は渡らなくてもよい!」と解釈してしまい、優しさに欠ける気がしました。寸胴に違和感を感じました。(初心者の感想です)
歳時記(平井照敏編)
渡り鳥本意
中秋から晩秋にかけての集団をなしての渡り鳥は、空がくらくなり、雲が動くようで、大きな音をたてる。寒さをのがれるだけでなく、秋の野山の実を求めての大移動でもある。
渡り鳥というときは主として小鳥について言う。
すみません、初心者の感想ですのでお聞き流してください。
よろしくお願いいたします。

点数: 1

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「寸胴の鳥こそ渡れ秋津洲」の批評

回答者 竜虎

句の評価:
★★★★★

鈴蘭様 こんにちは
再訪です。
拙句の行く末はのごとしの使い方ありがとうございました。
推敲してみます。

点数: 1

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「寸胴の鳥こそ渡れ秋津洲」の批評

回答者 ヒッチ俳句

句の評価:
★★★★★

鈴蘭さんこんにちは。
拙句、金華城の句にコメントと提案句ありがとうございました。
「呑まんとす」まさに昨夜の満月と金華山です。
実は、今朝もう一句詠んだのですが、

満月やすつぽり入りし金華城

この句と提案の「呑まんとす」をお借りして

満月に呑まるる城や金華山

としてみました。
ご提案の二句目の形となりましたがどうでしょうか?
もしよろしければまたご意見頂けますでしょうか。
よろしくお願い致します。

点数: 1

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