「雪が満ち忘れらるるかあなたの手」の批評
回答者 なお
けんたうろすさん、こんにちは。初めまして。
御句拝読しました。いいご体験をなさいましたねー。うらやましくさえ思います。そのお気持ちが、俳句で伝わるといいですね。
初めてのご投句とのこと、あまりごちゃごちゃ言わないで欲しいという方もいらっしゃいますが、ここは添削道場という立て付けですので、色々お伝えしますのでよろしくお願いします。
御句、三点気になりました。
一点目、「雪が満ち」という措辞です。雪は降るとか積もる、あるいは溶けるとかは聞きますが、満ちるとは初めて聞きましたので、どのように捉えようかと悩んでいます。
二点目、「忘れらるるか」です。これは、「忘れるものか」という意味でしょうか?コメントからするとそのような感じですが、「忘れることができるだろうか」と読めてしまうかもしれません。「忘れることができるだろうか、いやできない」と、反語のように詠んでもらえればいいですが、「忘れようとしている」と思われたら、違いますよね。
三点目、「あなたの手」です。けんたうろすさんは、多くの人々との出会い、ふれあいに感謝の念をお持ちですよね。しかしこの措辞では、単に恋人ひとりだけのことを思っているように読めます。恋の句ならそれでいいですけど、そうではないですよね?
そこで提案句です。
・雪国の出会いに感謝忘れまじ
・雪の中忘るものかは助けの手
・雪国や助けられたり助けたり
・出会いたる人みな感謝春の雪
・雪深くひとの心は温かき
どれか一つでも、けんたうろすさんのお気持ちに近いものがあれば幸甚です。
点数: 1
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この冬に初めて東北の豪雪地帯に短期滞在しました。
そこで色々な方と出会い、助けたり、助けてもらったりしました。
その時のことを思い、稚拙な歌ながらしたためてみました。
初投稿です。