俳句添削道場(投句と批評)

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春愁のビスクドールの眼の碧し

作者 さび  投稿日

コメント(俳句の意味。悩みどころ)

≪推敲過程≫
春愁の瞳のビスクドールかな
(春愁の目や瞳ってよくあるな…)

春愁の青き瞳やビスクドール
(下五が六音って座り悪い)

春愁の青き瞳や古人形
(古人形って日本の人形も入る?市松人形?ちゃうやん)

春愁の青き瞳や陶人形
(ちゃう…下五が六だ)

春愁の巻き毛のビスクドールかな
(春愁の巻き毛って何?アフロ?って鳶色の目のビスクドールちゃんもおるやんか。春愁が悪いのか?)

秋思の目したるビスクドールかな
(嗚呼、駄目だ…)

春愁のビスクドールの眼の碧し
(愁いていないビスクドールちゃんもおるやん)

どなたか、助けて下さい。

最新の添削

「春愁のビスクドールの眼の碧し」の批評

回答者 ささゆみ

さびさん はじめまして。
初蝶の句の添削ありがとうございます。
あの句の最初は
「日溜まりの石段の上初蝶来」→はい。季重なり。
じゃ、「陽の当たる」に変えて、「石段とまる」にすれば今、蝶が現れた瞬間になるかな? じゃあ「初蝶来」じゃなくて「初蝶」→字足らず。そうだ!「初の蝶」!
と、まぁ最後 見事に血迷いました。あとはご存知の通り皆さんからご指摘の嵐。
ちゃんと句集も読んどいて、何でこんなコトやっちゃうかな?と暫くドン底にめり込んでました。
御句はビスクドールのアンニュイな雰囲気がとても良く浮かんできますね。皆さんのご意見の中では、イサクさんが、私的にストライクです。
「碧き眼のビスクドールや春愁い」
私はビスクドールの眼に海の碧をイメージしました。いかがでしょうか?

句の評価:
★★★★★

点数: 0

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「春愁のビスクドールの眼の碧し」の批評

回答者 たーとるQ

句の評価:
★★★★★

さびさん、相当推敲なされたのですね…思い付いたらすぐ投稿するたーとる、見習いたい精神であります。
かぬまっこさんの「春愁や」と上五で切るのが最もシンプルな添削でありますが、私はビスクドールに春愁があるというロマンをだすためには一繋がりである必要があると。春愁と同じ意味の「春愁ふ」を使ってこうでしょうか。
→春愁ふビスクドールの碧眼よ

また、推敲の段階で没になった
「春愁の青き瞳や陶人形」
もそう悪くないと思います。確かに下五が6音なのですが、「とう」「にん」「ぎょう」と拗音、撥音が入ることでリズムの悪さは軽減できているからです。
瞳にグッとアップを当てて最後に陶人形が出てくる。この綺麗さを出した流れは良い。

さびさんのチャレンジに期待しております。

点数: 0

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「春愁のビスクドールの眼の碧し」の批評

回答者 たーとるQ

句の評価:
★★★★★

追記

「春を愁いている瞳」がよくあるフレーズっぽいと感じていた(類想といいます)ということなので、ビスクドールの中で違う部位に視点を当てた添削をば

春愁ふビスクドールのお下げ髪(これは没となった巻き毛に近いでしょうか)
春愁ふビスクドールの褪せた服
春愁ふビスクドールに傷深し

点数: 0

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「春愁のビスクドールの眼の碧し」の批評

回答者 卓鐘

句の評価:
★★★★★

好意的なコメントいただいておりありがとうございます。投句を楽しみにしておりました。たくさんの推敲素晴らしいですね。僕も恥ずかしながら、着想までは苦労するのですが発想が出たらほとんど推敲しないたちで(俳句の形式にするのに整えはしますが)その向き合い方に尊敬します。

ビスクドールが既に、どこかしら哀愁が漂うので私なら春愁との取り合わせは諦めるところで、さらに目の青さ(特に正気の碧は殊更)などとはとても無理と判断してしまいます。

なので、なかなか提案句も浮かばないので、推敲中の句だとしたら私ならどう読むかを僭越ながら置かせていただきます。

・春愁の瞳のビスクドールかな
ビスクドールが窓の外を眺めているそんな感じ。あー、このビスクドールも春の愁を感じているのだなぁ。雰囲気全体が春の愁を持っている。

・春愁の青き瞳やビスクドール
愁のある青き瞳が強調される。最後でビスドールのそれとわかる。でも作者の意識は愁を持った青い瞳にある。じっと目を見つめているような印象。
→どちらかというとビスクドールの句

・春愁の青き瞳や古人形
やはり和風をイメージするが、青き瞳だしな。。うーん。

・春愁の青き瞳や陶人形
同じく和風を。。せめて洋人形。

・春愁の巻き毛のビスクドールかな
ご本人の通り、春愁の巻き毛はピントこなかった。

・秋思の目したるビスクドールかな
うーん。さすがに。。

・春愁のビスクドールの眼の碧し
ビスクドールが春愁とは読まずに、(作者の)春の愁がこもったビスクドールと読みます。「眼の碧し」でなんとなく相当まいっているんじゃないかと感じました。碧しではさすがに正気がなさすぎる。

・春愁やビスクドールの眼の碧し(かぬまっこさん)
春の愁でなんとなく落ち込んでいます。ビスクドールの目は青くて、この人形も春の愁を感じているのだろうか。(やはり蒼しは気になる。)

この中から選ぶとしたら、
「春愁の瞳のビスクドールかな」か「春愁やビスクドールの眼の碧し」かなぁ。どちらも作者の春愁がしっかりわかるから。掲句も分かりますが、目の碧しのダメ押しがちょっとくどい気がする。

春愁やビスクドールの瞳は青く

くらいにすると思いました。最後切れなくしたのは、その後また作者の春の愁いにつなげるため。

点数: 0

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「春愁のビスクドールの眼の碧し」の批評

回答者 なお

句の評価:
★★★★★

さびさん、こんにちは。
御句拝読しました。ビスクドールというのはよく知りませんでしたが、調べますと、なんでも鑑定団にたまに出てくる、ヨーロッパの古い人形ですね。なんとも言えないムードを漂わせていますね。

御句を鑑賞して思いましたのは、春を愁いているのは誰なのか?ということです。人形ではなく、作者ですよね?
私は、作者が春愁だから、人形の目の色が気になるのだろうと思いました。

その意味では、「春愁や」と切れを入れたいと思います。

・春愁やビスクドールの眼は碧し

最後は「碧く」でもいいと思います。すでにかぬまっこさん、卓鐘さんから出ております。賛同します。

点数: 0

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「春愁のビスクドールの眼の碧し」の批評

回答者 イサク

句の評価:
★★★★★

こんばんは。

上五季語のパターンしか出ていないので、下五パターンだけ置いて去ります。

・碧き眼のビスクドールや春愁ふ
・碧き眼のビスクドールへ春愁ふ

類想を気にしなければ、どれでもありではあります。

点数: 0

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「春愁のビスクドールの眼の碧し」の批評

回答者 げばげば

句の評価:
★★★★★

こんにちは。
いつも勉強させていただいています。

さびさん、推敲を重ねるのはなかなk素晴らしいですね。こういうことをしていると、どんどん力付きそうですね(^▽^)/

御句、さびさんと同じくらい掲句の推敲に悩んでいましたが、私は、原句の形に置くのが好きです。
または、
春愁のビスクドールの眼が碧い
と口語にもっていきます。

何故だろう?自分とドールちゃんの共感が強い句だからだろうか。
自分はもちろん春愁中、そして、ビスクドールちゃんも春愁いているように思う。その共感が、眼の碧さとして表現されているのなら、最後、ぐーっと目の碧さにアップされるという形に持っていったのはかなり好きです。そして、「碧し」と古語でおくより、
「なんかドールの眼が碧くてなあ」と心の中で呟いている感じが好みだったからでしょうか。

さびさん、チャレンジ精神と句作へのひたむきさ、とても素晴らしいです。またどんどん句を読みたいです。お待ちしてまする~(^^♪

点数: 0

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添削対象の句『春愁のビスクドールの眼の碧し』 作者: さび
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