俳句添削道場(投句と批評)

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夏痩や種を詰めこむ栗鼠の頬

作者 香田  投稿日

コメント(俳句の意味。悩みどころ)

友人が飼っていたペットのリスが、ひまわりの種を食べて頬に詰め込んでいた様子を詠みました。

今回の課題
1)実景と空想の区別
2)無駄を省く
3)取り合わせの手法に初挑戦

疑問点
1)リスが木の実や種を食べるのは秋頃になりそうだが、ペットなら夏に詠んでも良いのか
2)取り合わせの句になっているか
3)食欲があるものとの対比で夏痩を選んだが、取り合わせの手法として、季語の選び方がこれで良いのか

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「夏痩や種を詰めこむ栗鼠の頬」の批評

回答者 卓鐘

どうもはじめまして。
香田さんは分かっている通り、栗鼠は季語じゃないですね。

空想なら空想とわかるように。実景として詠むならリアリティーは大事。実景であったとしても、俳句の普遍性を考えたときリアリティーのない実景は受け入れられないのでリアリティーを出すために嘘をつくことも多々あります。もしくは驚きを句にするか。
自分がペットを詠んだつもりでもペットとわからせる工夫がなければペットを詠んだことにはなりません。
リアリティーを出せてるかどうかは自問自答してください。

取り合わせについてはみなさんが解説されているようなので割愛。

ただこの句の課題は、栗鼠をみて膨れる頬という栗鼠といえばほぼ誰もが思うことをそのまま詠んでいることです。類想中の類想。当たり前のことを当たり前の言葉で提示されても俳句として評価はされません。(評価されないというだけなので、そこが目的でないなら気にしないでください)

ただ、夏痩せとの組み合わせは思い付かないし、ある意味オリジナリティーはあるんですよね。ただ反対のことをもってきちゃったんだろうなと思いつつなんかひっかかるものがありコメントしてます。
栗鼠が種に頬ふくらませると夏痩せでは全然ダメですが夏痩せと栗鼠のくみあわを生かす方法はありそう。(思い付かなかったけど😅)

句の評価:
★★★★★

点数: 1

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梅雨明けて種を詰めこむ栗鼠丸し

回答者 イサク

句の評価:
★★★★★

こんばんは。

ひとつめ。
どなたに学んだかわかりませんが、俳句の対比構造というのは、逆のものを置く必要葉はありません。わざわざ逆のものを置くと「わざとらしい」感じになりますし、その逆の要素から膨らみません。
今回「痩せ」と「頬張るリス」を並べてどうでしょう?その「食べる」というテーマから先に広がりようがないと思いませんか?

ふたつめ。
「種を詰め込む栗鼠」と来たら、「頬」は目立って当たり前ですよね・・・
その「頬」をわざわざ言葉にするよりも、何かできそうな気がします。

という感じです。

点数: 1

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文月や種を詰め込むハムスター

回答者 げばげば

句の評価:
★★★★★

こんにちは。
いつも勉強させていただいています。

香田さん、早速自分でテーマや問題点を洗いながら勉強してますね!めちゃめちゃ意識高いですね(*'▽')

御句拝読しました!
疑問点1
リスはペットなら季語にならないのか。
難しいところですね、ペットのリスって詠んでるわけでもないので。少なくともコメント読む前の初読は、あ、季語が重なってるなという印象を持ちました。

疑問点2・3
取り合わせの句にはなっていると思いますが、12音で詠んだモノやコトと反対の季語を選ぶのが取り合わせであるというイメージではありません。一見全く無関係のように見せて、二つ合わせてみると引き立つ!みたいなイメージでしょうか。
イサクさんのおっしゃる通りで、むしろ今回は少し近すぎて、「食べる」をテーマにしすぎたという感じになりました。

今回は実景の描写をしようという試み1をクリア、試み2はイサクさんの指摘通り「頬」は省ける、試み3「初の取り合わせ」ということで、着実に前に進んでいるようですね(*'▽')

私は季語「リス」も避けて、頬っぺたが膨らんでいる感じで、自分なりに取り合わせてみました。提案句、全くリスでもない句になりましたが。なんとなく、種を詰め込む雰囲気にやんわり秋の気配を合わせつつ光景のない季語ですが。イサクさんの「梅雨明けて~丸し」の流れ、好きです。

香田さん、テーマを持って、ガンガン進んでいってくださいね!(^^)!

点数: 1

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夏痩やしきりに動く栗鼠の頬

回答者 よし造

句の評価:
★★★★★

拙句・・鑑賞していただき嬉しいです。
御句・・俳句は多様な見解があるので、あくまで多少の俳句歴のある私の感想です。実景と空想についてはこの句は問題ないと思います(家の餌台に栗鼠が来るので見ていますが、食べ物で頬が膨らむことはなさそうですが)。誇張や嘘(虚)は、俳句ではよくあります。重複表現については、私は気になりませんでした。取り合わせについては、この句はいわゆる付きすぎと思います。ただ、句会にこの句を出すとしたら、この程度の付きすぎの方が点が取れると思います。掲句は、詰め込むという主観を消したものです。

点数: 1

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秋近し種食む栗鼠の頬丸く

回答者 なおじい

句の評価:
★★★★★

こんにちは。香田様、いつもお世話になってます。

御句、栗鼠が両手に木の実や種を持って、しきりに口を動かしているさまは可愛らしいですよね。

香田さんのお問いかけには、すでに複数の方々からお答えが出ていると思いますので不要かもしれませんが私なりの見解を、自分の勉強の意味でも置かせていただきます。
1) 動物の季語でペットの場合は季節は大丈夫か?これはケースバイケースかと。明らかにペットと取れる場合とその動物全般と取れる場合とあるからです。本句の場合も、コメント無ければどちらかわかりません。
2)、3)については、あまり上手くいってないというか、少なくても私はここになぜ「夏痩」?誰が?作者が?栗鼠が?たくさん食べているのに?と。すみません。
私は「取り合わせ」については語れませんが、少なくとも「う〜ん、なるほど、うまいなぁ」ということではなく「ん?何これ?」という感じでした(人の捉え方はさまざまです)。

提案句は、原句でこれから迫り来る秋冬に備えて食べ溜め?している栗鼠のいじらしさが感じられましたので、季語を選び、私は「頬」が外せませんでしたので残しました。

よろしくお願いします。

点数: 1

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添削対象の句『夏痩や種を詰めこむ栗鼠の頬』 作者: 香田
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