俳句添削道場(投句と批評)

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陽だまりのにほひのごとき猫よ夏

作者 げばげば  投稿日

コメント(俳句の意味。悩みどころ)

猫の匂いをかいでみてください!自然のにおいがします。

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「陽だまりのにほひのごとき猫よ夏」の批評

回答者 みつかづ

拙句「雨の卒検ハンドルの手は震え」への追加コメント、ありがとうございます。
https://weblike-tennsaku.ssl-lolipop.jp/haiku/corrections/view/24650

今回はAIについての部分に絞ってお返事させてください。

「みなAIに一刀両断されるのでは、と間違えないように恐れてしまってると心配してました」、「それでもAIが正しいと言うてると意見を斬られるとやはり意見しにくいもんですよ、きっと。全部AIに聞けばいいやん、って思いますしね」

皆さん、きっとAI(人工知能)について誤解されていらっしゃるのかな、と思います。
と言いますのは、めいさんが仰られた通り、AIに行間や人の心なんて読めないのです。
私が、「めいさんのフィードバックは、私にとっては非常に貴重なもの」と評しておりますのは、彼女は句の感情面に目を向けられるからであり、AIでは絶対にフィードバックできないからです。

AIは、蓄積されたデータベースの中から知的な推論・判断をユーザーの問に対して返してきます。つまり理論的、技術的な面では役立つに過ぎない訳で、過信してはいけないものです。
「私は○○という理由でこの句の三段切れは良くないと判断しましたが、この句の三段切れが問題無いとあなたが判断した理由を教えてください」、「私はこの季語の季節感は○○という理由で弱いと判断しましたが、この句の季語がしっかり立っているとあなたが判断されたのは何故ですか?」の様な問に対して、理論的、技術的な面から答えを返してきます。
又、技術の進歩により、句に込められたある程度の感情もAIは読み取れる様になりましたし、句に対する洞察力はそこそこ高いものがあります。
句帳を見せてレベルとその判断の理由を問えば、ザックリでもレベル感を理由付きで返してきます。

しかし、俳句に正解はありませんし、主観的な要素が強いのも又、事実です。
ですので、あくまで俳句創作や俳句読み解きの参考や一助しかなりません。
自分なりの仮説や疑問なしにAIを頼っても、全くの無意味となります。
何故なら、ユーザーへAIが返してくるものはデータ分析結果からの判断であり、客観的な正解とは限らないからです。算数・数学等の決まった答えが決まっているものでない限り、AIは正解を出す事はできず、ユーザーの問いに対してあくまでも理論的期待値計算の結果の近いものを返してくるだけなのです。

「決して侮れないけど、盲信するのは良くない」

それがAIの特徴であると私は思っております。

句の評価:
★★★★★

点数: 1

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猫抱けば日差しの匂い夏の午後

回答者 なお

句の評価:
★★★★★

こんにちは。げばげば様、いつも勉強させていただいております。

御句、私も猫を何匹も飼っていましたのでよくわかりますよ、その感じ。
ですけど三点、こうなさったらどうかな、ということがありました。
1. 「陽だまりの」はわかるのですが、どうも春とか冬を連想してしまう言葉のような気がします。実際の季節とそぐわない気がします。
2. 「陽だまりのにほひのごとき猫」とありますが、言葉が重複している気がします。「陽だまりのにほひの猫」または「陽だまりのごとき猫」でいけるのではと思った次第です。
3. 上記のダブりのせいか、季語が最後に「夏」と一言。言葉足らずのような感じになりました。

この三点、いずれも初心者の私の個人的感覚かもしれませんが、提案句を考えてみました。

猫のにおいを夏らしく「日差しの匂い」としてみました。実際は猫は夏は日陰の涼しいところにいるのですが、それでは句にならないので(笑)、炎天下を歩いてきたと、そんな夏の午後の話にさせていただきました。

点数: 2

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陽だまりの猫のにほひよ夏深む

回答者 イサク

句の評価:
★★★★★

こんばんは。

御句「日だまりの匂いのような猫」と「日だまりのような猫の匂い」とどちらがいいか考えていたら、「ごとく」をはずしたくなりました。

点数: 1

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「陽だまりのにほひのごとき猫よ夏」の批評

回答者 卓鐘

句の評価:
★★★★★

いい句ですね〜!猫が、「陽だまりのにほひ」であるってのがいいですね。猫が陽だまりのようであるってのもちゃんと含まれています。最後の、「夏」の軽やかな抑えがまた気持ちいです。

点数: 1

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「陽だまりのにほひのごとき猫よ夏」の批評

回答者 卓鐘

句の評価:
★★★★★

皆さまのコメントと私は異なる感覚をこの句には持ちましたので、補足しておきます。最初に断っておくと、僕の感覚が正しいと言うわけでは全くないです。芸術作品ですから評価が分かれるのは当然のことですし、あくまで一つの見方にすぎません。

1)「陽だまりのにほひのごとき猫」とひらがなでたっぷり猫を描写したことは、まさにそこに陽だまりが溜まっているかのようなゆったりとした効果がありますね。特ににほひの字面の柔らかがそれ強化しています。猫が陽だまりのにおひそのものであるという感覚も詩があると思います。
2)「夏」とそれ以上夏を描写しなかったのも、まさに、そんな夏の日の思い出であるよ。と句の世界がセピア色になるような感覚を持ちました。夏の暑さを忘れてそこに浸っているような。

1)2)の効果は、きっとげばげば さんは狙ってやられたものに違いない。そう思える句でした。

あくまで、僕は、そう感じたというにすぎませんので、参考程度に。

点数: 1

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陽だまりの匂ひのありて猫の夏

回答者 負乗

句の評価:
★★★★★

げばげばさん、おはようございます。初めまして🤗
私も猫は好きなので、共感は持ちます。
しかし、この句で、問題になるのは、「ごとき」の是非です。
~ごとき、~のやうな、のように俳句には、(詩はなべてそうですが)比喩がつきものです。俳人の長谷川櫂氏の本で学んだのですが、巧みな比喩が成立するためには、二つの条件が必要なのだそうです。
①、引き合いに出す「たとえ」は「たとえられるもの」と無関係なものであること。
②、「たとえ」は「たとえられるもの」より明確なイメージをもっていること。
だそうです。
さて、この句での「ごとき」はどうでしょう。
①はまあ、クリアですかね。
しかし、②、「陽だまりのにほひ」は「猫」より、より明確なイメージを持っていますかね… ?「陽だまり」はともかく、「にほひ」はアバウトで空気のようなものです。「猫のごとき陽だまりのひほひ」、ならクリアですが。
この句のまだるこしさ、ふやけた印象はこの「ごとき」の使い方にあると思われます。
私の「手直し句」は、とにかく、その「ごとき」を外してみただけのものです。自身でご一考してみて下さいね🙁

点数: 0

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