俳句添削道場(投句と批評)

南風の記憶さんの添削投稿の古い順に並んでいます

大雪や赤信号を救急車

回答者 南風の記憶

添削した俳句: 赤信号切り裂く雪の救急車

はじめまして。場面の切り取り方、特に色の対比(雪と救急車の白、赤信号とサイレンの赤)が鮮やかな句だと思いました。

勿体ないと感じたのが、一点だけ。語順です。

季語である「雪」よりも、信号や救急車の方が目立ってしまって、他の季語でも代替可能になってしまっています。

そこで、普通の雪ではなく「大雪」だとして、さらに緊迫感を高めます。そして切れ字「や」を付けて強調。これで季語を主役に立てられます。

さらに「切り裂く」とあえて書かなくとも、「赤信号を救急車」と書くだけで、救急車が猛スピードで突っ切る様子は伝わるので、省いて構わないと思います。

また、もし「赤信号」にこだわらないのでしたら、逆に「切り裂き」の描写を残し、場所を具体的に描写することもできます。例えば、次のような具合です。

(例1)大雪を切り裂き街へ救急車
(例2)大雪を切り裂き海へ救急車

いずれにしましても、色の対比が鮮やかな場面を切り取るあたり、詩的センスの優れた方だとお見受けします。是非とも、がんばられて下さい!

点数: 2

コロナ菌パニックマスクの人々ひと

回答者 南風の記憶

添削した俳句: マスクするよぎる不安やコロナ菌

そうりさん、先ほどはコメントありがとうございました。

初心者とのことですが、やはり切り取ろうとする視点には、センスを感じます。ほんの少し俳句のメカニズムを学ばれたら、きっとすぐ上達する方だと見受けます。

この句に関しては、「よぎる不安」の直接表現が気になります。俳句というのは、感情を「季語」や「描写」に託すのです。ですから、「不安」と直接的に書くのではなく、読んだ人が「不安」を感じ取れるよう書くというのがポイントかと思います。

そこで……ここは大胆に、破調+字余りを使いました。

「コロナ菌パニック」というニュース報道。これだけで、状況が伝わると思います。そして、そうりさんの書かれた「人ごみでマスクしている人が多い」との情景。これを描写された方が、光景の異様さが伝わり、おのずと人々の「不安」というものを読み手は感じ取ってくれるはずです。

エラそうに書きましたが、私も俳句を初めて二年弱の初心者なのです(汗)。お互いに切磋琢磨していきましょう!

点数: 2

「地球儀に知らない国や去年今年」の批評

回答者 南風の記憶

添削した俳句: 地球儀に知らない国や去年今年

いなだはまち様、はじめまして。先ほどはコメントありがとうございます。

「地球儀に知らない国や」の措辞で、お子さんと一緒に眺めている微笑ましい光景が浮かびます。またそれと同時に、世界は刻一刻と変わっていくということも思わされました。まさに「一瞬と永遠」という、季語の本意に迫った句だと思います。

 さて、私の先ほどの句について、少し触れさせて下さい。

 結論として……「夕時雨」という繊細な季語に、「首里城」(しかも火災)という強い措辞を取り合わせようとしたこと自体、無理があったのかもしれません。

ご指摘の「中七の曖昧さ」は、私も気になりました。曖昧にしたのは、ストレートに「焼けた」と書くと、やはり季語を食ってしまうのではないかと思ったからです。

ですから、もう少し大きな季語(「冬」など)との取り合わせを考え直して、また別の所に出しなおそうかなと思っています。

いずれにしましても、貴重なアドバイス感謝します。これからも、互いに切磋琢磨していきましょう!

点数: 2

「地球儀に知らない国や去年今年」の批評

回答者 南風の記憶

添削した俳句: 地球儀に知らない国や去年今年

追記です。添削例、読ませていただきました。

「城跡の消えぬ焦げ臭首里しぐれ」

良い句だと思うのですが、私の意図とは違います。私が言いたかったのは、焦げた臭いの中に「首里城のにおいがまだ残っている」という意味でした。首里城の「まだ濃く」残るにおい。それはまるで、首里城が「俺はここに存在した」と言っているようだ……こういう意味を込めました。

が……伝わらなかったということは、やはり私の力不足です(汗)。まだまだ精進が必要ということですね!(^^;)

点数: 2

雪解のピアニシモからフォルテシモ

回答者 南風の記憶

添削した俳句: 雪解やピアニシモからフォルテシモ

先ほどは、ありがとうございます。

私も、面白い発想の句だと思います。これは推測ですが、ひょっとして「雪解や」と一度切っているので、後半の「ピアニシモからフォルテシモ」が雪解の音なのか、それとも別の音なのかが、分かりにくいと選者の方は判断したのかもしれません。

強いて言えば……私なら「や」で切らず、「の」で意味をつなげるかもしれません。

さて……「初空」の句の添削、とても納得いきました。なるほど、確かに「へ」ですね。

点数: 2

南風の記憶さんの俳句添削依頼

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投稿日時:

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