俳句添削道場(投句と批評)

丼上秋葵さんの添削最新の投稿順の45ページ目

「ふるさとやどの路地ゆけど曼珠沙華」の批評

回答者 丼上秋葵

添削した俳句: ふるさとやどの路地ゆけど曼珠沙華

こんにちは!
懲りずに栗をしゃくりにまいりました。おくらです。

恐縮ながら、御句に感想を述べさせていただきます。

随分、悲哀感漂う句をお詠みになりましたね。
「ふるさとや」の上五で郷愁溢れる温かな句なのかな?と思いきや、「どの路地行けど曼珠沙華」とは恐れ入りました💦

実際に生えていたのかは置いておくにしても、「曼珠沙華」の季語としての力を余程、信頼していないとこの句は詠めないと思います。

悲哀は感じますが、広がる曼珠沙華の映像が皮肉にもとても鮮やかで、詩的な句だと思いました。

私はまだ故郷にそういった人はいないのですが、昔よく通っていた店や公園などが更地になっていたりすると、やはり胸をしめつけられる思いになります。

勉強になりました。

点数: 1

「また野分よすがもなにも流されて」の批評

回答者 丼上秋葵

添削した俳句: また野分よすがもなにも流されて

はじめまして。おくらと申します。

今年の台風被害は本当に酷い有り様ですね。
皆様の無事を切に祈ります。

恐縮ながら、御句に感想を述べさせていただきます。

「よすが」の選語がとてもいいと思いました。「親しい身寄りやそのお住まい」を想起する一方で、人智を越えた天災の前では、それを防ぐ「手立て」すらままならないという人間としての無力感・悲壮感が中七下五からとても伝わってきます。

具体的(視覚的)な物が詠まれていないことで、「なにも(かも)流されて」しまい、眼前には何も残らなかったという喪失感がより強調されていると感じました。

「また野分」から読み取れるいつまで続くのだろうかという余情もあいまって、なんともいえぬ憂いを感じる秀句だと思いました。

特に、ここを直してみてはという箇所は見つかりませんでした。

少しでもご参考になれば、幸いです。

点数: 1

幼子も涙とどめて望の月

回答者 丼上秋葵

添削した俳句: 吾子泣き止みじっと見つめる満月よ

はじめまして。おくらと申します。

月の綺麗な季節になってきましたね!
恐縮ながら、御句の感想を述べさせていただきます。

お子様も泣き止んで見入る程の満月。詠み手のお母様も心動かされたことかとお察しいたします。

御句は体験したことを大変素直にそのまま詠まれていますね。写実的なのはよいのですが、やや散文的すぎる気がしました。
俳句の基本として、極力動詞は一句に一語、慣れないうちは五七五の定型を守られた方がよいかと思います。

御句の場合、「吾子泣き止み」の主語はわかるのですが、「じっと見つめる」の主語が「吾子」なのか「子」を持つ詠み手なのかが判然としません。

それを踏まえて

幼子も涙とどめて望の月

と直してみたのですが、いかがでしょうか?
「幼子も」とすることで、近くに幼子の保護者(詠み手)も一緒にいることを表現してみました。

原句の「満月よ」に込められた「よ」の詠嘆表現はよいと思いました。汲み取れずに申し訳ございません。

今回は「満月」に心を動かされたとのことなので「望の月」としましたが、お母様とお子様の心情によっては、下五を「秋の月」「夏の月」「朧月」など、違う季語に変えてみるとまた句の印象が変わり、面白いかもしれません。

少しでもご参考になれば、幸いです。

点数: 0

「嬉しさは日々食欲の秋となる」の批評

回答者 丼上秋葵

添削した俳句: 嬉しさは日々食欲の秋となる

大変、申し訳ございません。
田中様の過去のご作品をすべて拝読してからコメントすべきでした。
句意はどちらかといえば、②に近かったのですね。

それを踏まえた上で「嬉しさ」の直接表現を換えてみたのですが、いかがでしょうか?

噛み締める日々に来たるや食の秋

私も手術入院した際、ただ食事が出来ることがこんなにも幸せなことだったのかと、痛切に実感しました。

田中様が食欲の秋を謳歌して下さいますよう、心より願っております。

点数: 0

「嬉しさは日々食欲の秋となる」の批評

回答者 丼上秋葵

添削した俳句: 嬉しさは日々食欲の秋となる

はじめまして!おくらと申します。

恐縮ながら、「食欲の秋」の句に感想を述べさせていただきます。

句意としては①「食欲の秋が来て、毎日美味しいものが食べられる! なんて嬉しいのだろう」ということでよろしいのでしょうか?
もし②「あまり元気はないけれど、私に食欲が残っていることが嬉しい」だと、以下の指摘は的外れになってしまうと思いますのでご確認の為に。
①だと受けとめて、感想を続けさせていただきますね。

どちらの句意だとしても、嬉しいという気持ちを素直に詠み込んだド直球な句ですね! ちゃんと伝わってきます!
原句の形を尊重するのならば、悠様の添削句が最良だと思います。

ただ、俳句においては「嬉しさ」のような直接的な感情表現は避け、情景描写から「嬉しさ」を滲ませるのが定石とされています。

例えば(駄句で申し訳ございませんが)、

◆料理書の付箋増えたり食の秋

◆今日秋刀魚明日も秋刀魚のわが季節
※「秋刀魚」はご自分の好物に置き換えてみてください。

といったように、具体的に何が嬉しいのかが伝わるように詠まれた方が、より良い句になると思いました。

少しでもご参考になれば、幸いです。

点数: 0

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