幼子も涙とどめて望の月
回答者 丼上秋葵
はじめまして。おくらと申します。
月の綺麗な季節になってきましたね!
恐縮ながら、御句の感想を述べさせていただきます。
お子様も泣き止んで見入る程の満月。詠み手のお母様も心動かされたことかとお察しいたします。
御句は体験したことを大変素直にそのまま詠まれていますね。写実的なのはよいのですが、やや散文的すぎる気がしました。
俳句の基本として、極力動詞は一句に一語、慣れないうちは五七五の定型を守られた方がよいかと思います。
御句の場合、「吾子泣き止み」の主語はわかるのですが、「じっと見つめる」の主語が「吾子」なのか「子」を持つ詠み手なのかが判然としません。
それを踏まえて
幼子も涙とどめて望の月
と直してみたのですが、いかがでしょうか?
「幼子も」とすることで、近くに幼子の保護者(詠み手)も一緒にいることを表現してみました。
原句の「満月よ」に込められた「よ」の詠嘆表現はよいと思いました。汲み取れずに申し訳ございません。
今回は「満月」に心を動かされたとのことなので「望の月」としましたが、お母様とお子様の心情によっては、下五を「秋の月」「夏の月」「朧月」など、違う季語に変えてみるとまた句の印象が変わり、面白いかもしれません。
少しでもご参考になれば、幸いです。
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泣いていた子が泣き止み、月をじっと見ていました。