俳句添削道場(投句と批評)

虚俊さんの添削最新の投稿順の4ページ目

駆け込んで電車で暖をとる落葉

回答者 虚俊

添削した俳句: 落ち葉とてクルクル舞えば冬模様

形を無くしていくだけの落ち葉も、舞い落ちるときだけは冬の光景の一部である。ということかと思いきやそうではなく、ずいぶん伝えたいことと伝わることのギャップがあります。問題点を逐一述べていきましょうか。
まず、「冬模様」から。○○模様とは「それらしい様子」を意味します。(例、雨模様)つまり冬模様だと「冬らしい様子」であり「冬目前」とはなりません。
そして季重なりです。調べたところ落ち葉は冬の季語でした。「冬模様」が季語になるかどうか疑問ではありますが、「冬」を季語としておきましょう。
さらに中七「クルクル舞えば」夏井先生が選ぶ三大凡人動詞が「舞う(踊る)、染める、燃える」これらは「ちょっと雰囲気が出る」とよく凡人が使う言葉なのです。使ってはいけないことはないのですが、この句には不要でしょうか。そして「クルクル」で高速で自転している様子をイメージしました。しかし路上ということは、おそらく風に巻き込まれて回っているのではないでしょうか。となると「クルクル」 も伝えたいこととのギャップを生み出してしまいます。
季語というのは、当然季節を表すものですから冬目前としたければ晩秋の季語を使うか、初冬の季語を使えば表現できます。落ち葉にこだわるのであれば冬の始まりを思わせるその他の言葉を使えば表現できるでしょうか。
インターネットで季語を調べられるので推敲の際利用されてはいかがでしょう。

指摘事項: 季重なり

点数: 1

「南国の娘嫁ぐや息白し」の批評

回答者 虚俊

添削した俳句: 南国の娘嫁ぐや息白し

娘の報せをうけた父親のことかな、と思いました。嬉しさよりも悲しみが勝り、その想いが「息白し」にあるのかと。
「南国育ち」や「結婚」のどちらかを諦めればすぐできそうではありますが、両方入れるとなればかなりの推敲が必要でしょうか。非常に難しいですね(笑)

点数: 0

湯気消える古茶妻との五十年

回答者 虚俊

添削した俳句: 古茶覗き老婆とすする五十年

「五十年をすする」ってどういうことだ?!が第一印象です。
「古茶」とあれば「すする」は要らない。「覗き」も古茶を見て老後を想像したのであれば要らないかと。
余った音数は古茶の映像にあて、より具体的な老後を想像させられるのではないでしょうか。
湯気消える古茶/妻との五十年
ネガティブなものになってしまいましたが、こんなのもいかがでしょうか。満州逆路さんの表現したかったものとは違うものになってしまいすみません。着眼点は面白いと感じました。

点数: 0

「墓場まで持ち込む話河豚三昧」の批評

回答者 虚俊

添削した俳句: 墓場まで持ち込む話河豚三昧

かなり遅れて、しかも感想だけではありますがコメント致します。
宴の席で友の口から誰にも言えないようなことがポロッと漏れてしまった。河豚が吐かせたのか、はたまた抱えているものと宴の賑やかさのギャップが吐かせたのか。モヤモヤしたものをまぎらわすために河豚を貪る。そんな光景が浮かびました。
ハオニーさんのご指摘の通り、河豚を食べたのを墓場に持ち込むのはインパクトが足りないと感じましたが、密かな友情が垣間見えるいい句だと思います。

点数: 0

虚俊さんの俳句添削依頼

最新の投稿順に並んでいます。回答が付いた投稿が先頭に移動します。

初雪や山から持ち帰る首輪

回答数 : 5

投稿日時:

段ボールたたずむイートイン臭し

回答数 : 3

投稿日時:

切り傷のごとき雲

回答数 : 2

投稿日時:

持ち上げる鞄の重さ凍てる星

回答数 : 5

投稿日時:

練習に戻りラガーの脚となる

回答数 : 2

投稿日時:

虚俊さんの添削依頼2ページ以降を見る

その他の添削依頼

あの人の名の出て来ずや煙の木

作者名 登盛満 回答数 : 2

投稿日時:

鳥の来て餌待ち鳴くや幣辛夷

作者名 登盛満 回答数 : 2

投稿日時:

瓶の中浮かず沈まずの巴旦杏

作者名 やまの はるか 回答数 : 4

投稿日時:

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