俳句添削道場(投句と批評)

いなだはまちさんの添削最新の投稿順の399ページ目

「秋風やさつまいも掘る吾と童」の批評

回答者 いなだはまち

添削した俳句: 秋風やさつまいも掘る吾と童

武照さん
御句について。

季語:秋風(あきかぜ)三秋
【子季語】
秋の風、白風、金風、爽籟、風爽か
【解説】
秋になって吹く風。立秋のころ吹く秋風は秋の訪れを知らせる風である。秋の進行とともに風の吹き方も変化し、初秋には残暑をともなって吹き、しだいに爽やかになり、晩秋には冷気をともなって蕭条と吹く。秋が五行説の金行にあたるので「金風」、また、秋の色が白にあたるので「白風」ともいう。

季語:甘藷(さつまいも)仲秋
唐藷/琉球藷/蕃藷/薩摩薯/島いも/紅薯/甘藷堀/甘藷畑/藷蔓/甘藷の秋/干藷/藷
【解説】
ヒルガオ科の一年生作物。中南米原産。十七世紀前半、九州に伝来。種類が多い。初秋から掘り取りがはじまる。
紡錘形で紅紫色の塊根は、格別の風味と甘さがあるので、焼いたり、煮たり、蒸かしたりして食されてきた。
*きごさいより転載

鑑賞:
さつまいもを子どもたちと掘る作者。笑顔と歓声がある。尻もちをついて笑う子、なかなか抜けなくて苦戦している子、友だちを手伝う子。そんな光景を眺めながらニコニコしている作者の姿が見えます。
そこに風が吹いて来た。うっすらとかいた汗に心地よい。つられるように周りを見渡すと、秋の色に変わってきていることに改めて気づかされる。
幼稚園や保育園での、先生とこどもたちの「芋ほり」の場面をうまく切り取った句である。
明らかに季重なりであるが、実景を詠むのが俳句であるので、これはこれとして味わいたい作品である。
どうしても季重なりを回避するのなら、

園の畑さつまいも掘る吾と童

と、場所を明確にすることも一例として考えられる。

私の、季語の解説文が鼻につきますが、まだ不慣れにつき加減を弁えるまで、ご容赦ください。
とても気持ちのよい句を味あわせていただきました。
ありがとうございます。

点数: 0

「菊師いま信長公に話かけ」の批評

回答者 いなだはまち

添削した俳句: 菊師いま信長公に話かけ

久田しげき さん
御句について。

季語:菊人形 晩秋
きくにんぎょう/きくにんぎやう
子季語 「菊師」 / 菊人形展
菊の花を衣装にみたてた人形。当たり狂言の名場面を菊人形で再現したり、その年話題になった時代劇の主人公をモチーフにしたりする。
*きごさい参照

鑑賞:
菊人形展の会場での準備の様子を切り取った句。菊師の仕事振りの丁寧さをまるで信長と話しているように感じた作者の感性が素晴らしい。
信長に始まり、秀吉・家康・・と次々に「命を吹き込む」菊師の名人芸を一瞬の描写で見事に再現した句である。
「話しかけ」という措辞が、作者ならではの感性を語っている。

工夫できるとすれば、
①信長が話している
②信長と語っている(会話している)
などと、句の内容を変えることもできそうである。
また、「いま」の措辞を別の表現にして、臨場感を際立たせることもできそうである。

提案としては、①の例として

信長公の声聞こへくる菊師かな

菊師をリスペクトしてみました。
本句では、添削ではなく改作となっておりますこと、不慣れにつきご容赦ください。
菊人形展、久々に見に行きたい気分にさせていただきました。
ありがとうございます。

点数: 0

「颱風の行く手に知人身内をり」の批評

回答者 いなだはまち

添削した俳句: 颱風の行く手に知人身内をり

そうりさん

拙句、夜寒へのご提案ありがとうございます。
提案句、やや散文的で説明臭くなりそうです。
俳句では倒置法を普段使いしますので、拙句の場合、

六句の朗詠に馴れて・・散文的

朗詠に馴れて六句の・・韻文

として、韻文(韻律を生ませる)にします。
このコツを掴みますと、色々使えます。

貴句は、構成的に難しいですが、一例として

知人あり / 台風進路気にかくる

と、少しひっくり返して、切れをいれますと、句に緊張感が生まれます。
元句は、台風が近づいている割に、緊張感に欠けた調べかと存じます。
また、「をり」は、本句の場合使い方として違和感があります。

鑑賞コメントがなく申し訳ございません。

点数: 1

「訃報聞きメールつぎつぎ秋の暮」の批評

回答者 いなだはまち

添削した俳句: 訃報聞きメールつぎつぎ秋の暮

えこさん

最近、芸能人の訃報を耳にしておりましたが、まさか!ですね。
えこさんは、VanHalenの大ファンでいらしたのですね!
お悔み申し上げます。

今のお気持ちに沿う(?)季語を見つけてきましたので、供花がわりに一句手向けさせていただきます。

すさまじき訃報とどくやVanHalen

合掌

点数: 1

「秋晴や二部学生の通学路」の批評

回答者 いなだはまち

添削した俳句: 秋晴や二部学生の通学路

和光さん
御句について。

季語云々は省きますね。
鑑賞:
気持ちの良い秋の青空が広がっている。一部の学生も二部学生も行き先は同じ学校。
しかし、二部学生は、仕事を持っていたりして、時間の制約がある。皆最短距離で校舎を目指すので、そこだけ芝が薄くなっている。本来の門ではなく校舎に入るための通り道ができている。獣道とまでは言わないが、昼間に見ると分かる。
作者のその静かな眼差し・気づきは、実は二部学生へのエールなのだ。

なんか書いていて、きっとちがうんだろうな~と思いながらも、ここでペンを置きます。すごく難しい句でした。涙!

点数: 1

いなだはまちさんの俳句添削依頼

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