俳句添削道場(投句と批評)

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「かなかなや母の日記の文字かなし」の批評

回答者 みつかづ

添削した俳句: かなかなや母の日記の文字かなし

こんばんは。再来失礼いたします。

拙句「潮見はいつ通過函嶺の夜霧」にコメント、ありがとうございます。
https://weblike-tennsaku.ssl-lolipop.jp/haiku/corrections/view/27023

観察眼の鋭さでは、私では敵いませんね。流石はヒッチ俳句さん。
これは、改作にはなっていませんよ。句意の夜霧と箱根は入っていますので。
・母乗せて走る夜霧の箱根道

原句にそもそもミスがあったのを後で気が付いたのですが
(西へ向かっているとは限らない為)、
それ以前の問題でしたね。1句に詰め込み過ぎました。
添削例をヒントに考えてみました。

・駿河へと下りる箱根の夜霧なり

これで「作者の現在地は箱根峠である」と伝わりますし、緊張感も伝わりますので、
良かったかもしれません。

ご指導ありがとうございます。

点数: 1

「泣き笑いもらい泣きして甲子園」の批評

回答者 みつかづ

添削した俳句: 泣き笑いもらい泣きして甲子園

再来失礼いたします。

夏は選抜ではありません。謹んで訂正いたします。
申し訳ございません。

季寄せや歳時記に載っていない単語でも、
「特定の季節にしか開かれない、毎年開催のイベント名、レース名」等は、
季語として使うのはアリだと私は考えております。
季節感がハッキリしていますからね。

例えば、「イナズマロックフェス」は秋の滋賀県のイベントで9月中頃ですので
秋の季節感は出ますし、「オークス」は東京競馬場で5月20日前後の日曜日に
開かれるG1ですから初夏の季節感は出ます。

高校野球+甲子園は、「春も夏もあるので手強い」という所ではあると思います。

以上です。ご覧いただきありがとうございました。

点数: 1

「泣き笑いもらい泣きして甲子園」の批評

回答者 みつかづ

添削した俳句: 泣き笑いもらい泣きして甲子園

こんばんは。貴句、拝読しました。

「甲子園を季語として見てほしい」とのお気持ちには心を寄せたいですし、
歳時記や季寄せに載っていない単語を季語として作句する事も私はありますが、
この貴句の場合、申し訳ありませんが流石に季節感がハッキリしないという
印象は拭えません。せめて、前書きが欲しいですかね。
(前書きが書けないこのサイトでは、作者コメントにお書きいただくか)

きっと高校野球の事なんだろうなとは寄り添えますが、それでも
「春の選抜高校野球もあるので、投句日の記載が無いと読者には分からない」、
「甲子園球場が阪神タイガースの本拠地でもあるので、もしプロ野球の事なら
秋かもしれない」となりますし。

また、「俳句甲子園」を背景の晩夏の季語だとしますと、
なおじいさんも仰られていますが、
今度は野球とは何の関係も無くなってしまいますので、
「作者は何を読者に伝えたいのか?」が、読者には分からなくなってしまうのです。

上五の「泣き笑い」は選手達や応援団の事ですよね。
中七の「もらい泣き」は作者ですよね。
もらい泣くという動詞は無い様ですので、貰い泣きの意味に似た言い回しにして
季節を入れれば、季節感はハッキリできるのではないかと、私は思います。

夏の高校野球大会の甲子園でしょうけど、一応「野球+甲子園」で
春、夏、秋をご用意しますね。

・泣き笑い吾も泣く春の甲子園(春の選抜高校野球)
・泣き笑い吾も泣く夏の甲子園(夏の選抜高校野球)
・泣き笑い吾も泣く秋の甲子園(阪神タイガースの本拠地日本一)

季寄せや歳時記に載っている季語が絶対必要かというと私はそうではないと
考えておりますが、俳句である以上、句の字面を見ただけでも季節感だけは
ハッキリさせてほしいなというのが、個人的な読者としての本音ではあります。

今回は以上です。ご覧いただきありがとうございました。

点数: 1

「競り負けて聞こゆ校歌や雲の峰」の批評

回答者 みつかづ

添削した俳句: 競り負けて聞こゆ校歌や雲の峰

こんばんは。貴句、拝読しました。

動詞「聞こゆ」。
実は下二段活用の動詞でして、名詞(体言)「校歌」に繋げる為に連体形にしますと「聞こゆる」となってしまい、中八の避け様が無くなります。
また、文語の動詞「聞こゆ」を古語辞典で意味を調べますと以下でした。

一:他動詞(謙譲語)
①申し上げる
②お願い申し上げる
③(手紙などを)差し上げる
二:補助動詞(他の動詞の連用形に付く。謙譲語)
④お…申し上げる

となりますと動詞を諦めて「聞く」、「聞こえる」等とは書かずに、
「負けた選手達はグラウンドで、相手チームの校歌を耳にしているだろう」と
読者に思わせるしかないかもしれません。

例えば以下でしょうか。

・競り負けて相手の校歌雲の峰

何等かの勝負をして、負けて相手チームの校歌を聞くという場面は、
春か夏の高校野球だろうと大体の読者は読んでくれるでしょうから。

そして、季語は「雲の峰」も夏の高校野球には合うには合いますが、
この貴句の場合は「夏終はる」、「夏惜しむ」の方が選手、
特に高校3年生っぽさが出るかなとは思いますが、
それは改作になってしまうのでできないという所もありますでしょうか。

以上です。ご覧いただきありがとうございました。

点数: 1

「炎天下サイレン交じる次々と」の批評

回答者 みつかづ

添削した俳句: 炎天下サイレン交じる次々と

初めまして、こんばんは。貴句、拝読しました。

最初、「何等かの事件現場の近くに作者が偶然居合わせて、その光景をお詠みに
なったのか、または何等かの事故や災害が起きた直後の現場付近の様子をお詠みに
なったのでしょうね。その様な日も確かにあるけど、今まで見過ごしていました」と
私は思いましたが、交通事故の光景でしたか。

この貴句の17音で、果たして交通事故にまで読者が辿り着けるか?を
考えますと、かなり難しいのではないかと思います。
何故なら、事件でも事故でも緊急車両のサイレンは鳴りますし、
ひとくちに事故といっても様々な種類がありますからね。
例えば「(工場の)爆発事故」、「漏電事故」、「ガス漏れ事故」、
「水難事故」、(←炎天下なら十分有り得ます→)「蜂などによる刺傷事故」、
「遭難事故」、「滑落事故」、「飛行機、ヘリコプターの墜落事故」など。

その為、ハッキリ「道路」、「交通事故」などと書くか、道路と書かずに
「道路の事故だろう」と読者に思わせる方が、作者の意図は伝わるのではないかと
私は思いました。
作者コメントにお書きの「帰省」がまさに晩夏の季語ですので、
使えるのではないでしょうか。元が口語体ですので口語でやってみます。

・幾度目のサイレン渋滞の帰省
・事故渋滞サイレン幾度聞く帰省(上五字余り)

これで読者には道路だとハッキリ伝わりますし、「帰省(客)が
あちこちで交通事故を起こして、様々なサイレンが何度も鳴っているのだろう」と
伝わるのではないかと、私は思います。

以上です。ご覧いただきありがとうございました。

点数: 0

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